大正三年乃至九年戦役従軍記章

 我が国は第一次大戦勃発に伴って日英同盟にしたがってドイツに宣戦、ドイツ領南洋諸島、及び中国山東半島にあるドイツ租借地の青島(チンタオ)の攻略を行いました。
 この際の従軍記章として大正三・四年従軍記章が制定されていましたが、この後のロシア革命の際にチェコスロバキアおよび在留する各国の国民の救援のため、我が国は米・英・仏などと共にシベリアに軍を派遣、この期間の従軍を含めた表章として、大正三・四年の記章令・授与規定が大正九年二月に大正三年乃至九年従軍記章令および同授与規定と改定され、裏面が大正三年乃至九年戦役と変更されました。
 共に大正三年からの戦役(第一次大戦)の従軍を示す物であるのでこの二つを一緒に佩用することはありません。

記章 表

記章 裏
菊花御紋章と軍旗・軍艦旗、桐葉の意匠。 縦書きで「大正三年乃至九年戦役」とはいる。

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