帝國海軍 航空母艦
千代田

 航空母艦千代田は、水上機二十四機を搭載する水上機母艦として建造された千歳型の二番艦として、昭和十三年十二月に竣工しました。昭和十六年には、甲標的の試作型の完成に合わせて甲標的母艦としての改装を受け、水上機搭載機数は十二機に減ったものの、甲標的十二隻を搭載可能となります。昭和十七年六月のMI作戦(ミッドウェー海戦)での航空母艦喪失に伴って千歳と共に改装を受け、昭和十八年十月三十一日に改装終了、同年十二月十五日付で航空母艦へ類別となります。
 この写真は改装終了から約1ヶ月後の昭和十八年十二月一日に撮影された物です。

軍艦千代田(改装後)
艦種航空母艦
基準排水量11190t
全長185.93m
速力29kt
兵装十二.七糎連装高射砲×四基
 二十五粍三連装機銃×十門基
搭載機二十一機(常用) 九機(補用)

 

昭和十三年十二月十五日呉海軍工廠にて竣工
昭和十七年十一月二十八日横須賀海軍工廠で改装工事開始
昭和十八年十月三十一日改装完了
昭和十八年十二月二十五日艦種変更(水上機母艦→航空母艦)
昭和十九年六月二十日マリアナ沖海戦にて小破
昭和十九年十月二十五日比島沖海戦にて米機の攻撃を受けた後、米巡洋艦隊と砲撃戦、沈没
昭和十九年十二月二十日除籍

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