支那事変従軍記念小花瓶
軍艦香久丸

 これは香久丸が昭和十二年に勃発した支那事変に従軍したことを記念した香蘭社製の一輪挿しです。
 香久丸は支那事変の勃発に伴い帝國海軍に移籍、改装を行い水上機十二機を搭載する特設水上機母艦として支那事変に出動、青島出兵、漢口出兵等に参加しました。

右から横書きで「昭和十二・十三年 支那事変従軍記念 軍艦香久丸」 底部には香蘭社の社標

軍艦香久丸
香蘭社
艦種水上機母艦(支那事変時)
兵装十五糎砲二門
八糎対空砲二門
二十五粍機銃四門
射出機二基
搭載機十二機
 元禄年間に深川栄左ヱ門(初代)が有田で磁器の製造を始めたのがその創業の初めといわれ、明治八年には深川栄左ヱ門(八代)らが合本組織香蘭社(現・株式会社香蘭社)を設立しました。香蘭社の陶磁工芸品は設立当初から国内外の博覧会等で各種の賞を受け、明治二十九年には宮内省から御用品製造を拝命しました。その独自の気品や優雅さは「香蘭社調」と呼ばれ、国内のみならず海外においても高い評価を得ています。

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