航空眼鏡

 昭和十年代から使用が開始された航空眼鏡です。
 航空部隊の創成期には形状の異なるいくつかの航空眼鏡が使用されていましたが、次第に陸軍海軍それぞれで統一され、大東亜戦争の前後あたりから陸軍海軍共に同型の航空眼鏡となりました。
 鷲の目型航空眼鏡は、これまで平面で構成されていた硝子部を曲線にしたことにより従来のものに比べ視野が向上しています。
 また、この硝子は二重構造になっており、中間層に破損時の飛散を防ぐためのフィルムが入っています。
 生産は日満工業や山本光学をはじめ複数の会社で行われていました。

 展示のものは、日満工業株式会社のもので、ケースをはじめ眼鏡保護の布(メガネ拭き)もそのまま残されています。

航空眼鏡
比べてみると米英の航空眼鏡よりも視界が広く取られています。

収納箱および付属の布

収納状態
収納箱は楕円の筒状で、両サイドから蓋を通す紐がつきます。(撮影用にはずしてあります。) 二つにたたんだ状態で収納します。

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