在郷軍人會旗

 

 在郷軍人會は明治四十三年(西暦1910年)一月に正式に設立されました。総裁には皇族を奉戴し、會老に陸軍あるいは海軍の長老を、會長には陸海軍大将のうち陸軍大臣または海軍大臣が推薦した者が就任しました。
 本部は東京にあり、各師団司令部所在地に聯合支部、各聯隊区司令部所在地に支部、各郡市の区域に聯合分會、各市町村役場(工場会社等)所在地に分會が置かれていました。
 展示のものは在郷軍人會旗で十六条の旭日旗となっています。在郷軍人會旗の扱いに関しては「分会には各一個の会旗を設け奉送迎、集会及び会葬等の場合にこれを用う」(大正十二年一月改定 帝國在郷軍人會規約第五十条)「会員徽章及び会旗の制式は本部評議会決議により会老の諮詢をへて総裁の旨を承け会長これを定む」(同第七十五条)とあり、材質は鹽瀬織刺子、総は絹クルミ緒、旭日及び徽章は紅色となっています。

旗竿側上部には在郷軍人会会章が入ります。旗竿側下部には分会名を入れる余白があります。 会旗は軍旗・軍艦旗同様に十六条の旭日旗。

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