グラーデ単葉機

  

全長

7.5メートル

発動機

グラーデ空冷V型 4気筒24馬力

全幅

10.5メートル

最大速度

57.5km/h

乗員

 1名
                              


 日本最初の動力飛行は、明治43年12月19日に徳川大尉の操縦でアンリファルマン機によって行われたとされている物が多く見られますが、実際はそれより数日前に日野大尉の操縦により、このグラーデ単葉機によって行われました。

 陸軍歩兵大尉日野熊蔵、陸軍工兵大尉徳川好敏はともに臨時軍用気球研究会に所属しており、それぞれドイツ、フランスに派遣され操縦技術等を習得し、代々木練兵場での飛行会に臨むこととなりました。この日本初の飛行会は明治43年12月12日より19日にかけて行われ、14日に日野大尉操縦によるグラーデ単葉機によって日本初の動力飛行に成功しました。このときの飛行距離は約100メートル前後のため“飛行”とされない向きもありますが、16日には高度約30メートル飛行距離約300メートルを記録しました。また、19日の公式飛行では高度約45メートル、飛行距離約700メートルを記録しました。