モ式四型飛行機

全長

9.14メートル

発動機

ルノー

 空冷V型8気筒 70馬力

全幅

15.5メートル

最大速度

90km/h

乗員

2名


 輸入された「モ式」各型のなかにも余り評価の芳しくなかった前方昇降舵を廃した型が見られはじめ、我が国でもこれまでに培ってきたモ式の生産や運用の経験を元に、臨時軍用気球研究会によりモ式の改造が行われました。これまであった機首前方の昇降舵を廃し、水平尾翼を上下二枚から一枚に変更する等の改造を行い、試験運用の結果が良好であったため正式採用が決定、「モ式1914年型」のちに名称改正され「モ式四年型(モ式四型)」として陸軍航空隊の主力航空機として配備されました。また、発動機を陸軍砲兵工廠製のダイムラー水冷直列6気筒100馬力に換装した性能向上型も作製され、「モ式六型」として採用されました。

 本機は、ロシア革命に際し大正七年八月に在留邦人保護のため行ったシベリア出兵に、「ソッピース・パップ式戦闘機」と共に陸軍航空隊として参加しています。