浮田式滑空機


 日本人が空を飛んだという記録は、江戸時代に大凧にのって空を飛んだ、羽ばたき機を作成したといった物などがありますがどれも正式な記録が残っていないため、物語の域を出ない信憑性が低いものとされていました。天明年間(西暦1781〜1789年)に表具師浮田幸吉が滑空機を作成し、空を飛んだというのも同様に信憑性の低い物とされていました。しかし最近になって浮田幸吉に関する奉行所(徳川幕府は「新規法度」といってこういった行動を禁止していため奉行所による取り締まりの対象となった)の記録と思われる物も発見され、比較的信憑性が高まっているそうです。

 骨組みは木で作られ、そこに和紙を張り付けた物で、動力はなく、いわゆるグライダーです。天明5年(西暦1785年)に岡山の京橋の上から旭川の河原に滑空飛行したとされています。1人乗り。