オーストラリア('02.12)

 看護師になるために以前は専門学校が主流でしたが、今は看護教育の現場は大学に移行しつつあります。しかし、大学へ編入するにはお金と時間がかかる。そこで見つけたのが、日総研がお世話してくれている、グリフィス大学通信制看護学士取得編入コースです。働きながら受講でき、経済的にも大学編入に比べるとかなり楽です。一講座12週間、全部で4講座。一講座20万円(スクーリング費用は別です)。グリフィス大学のプログラムに添っての講座ですが、日本人の指導講師がいて、日本語で日本の文献を使って学習できます。

 各講座2回の課題論文を書かなければならず、文献探しは看護協会の図書館まで行き、ぎりぎりになってあせる私は提出期限1週間前は徹夜状態と言う状態でした。第3講座終了後2週間でコタ出産。最終講座はコタが生後4ヶ月から7ヶ月の時に受講しました。最後の課題論文の時はコタが夜泣きすると授乳に行き、またパソコンに向かうという感じでした。しかし、このときに書いた課題論文が一番成績がよかったです。最後のスクーリング&卒業式は渡豪しますが、このときはコタ1才1ヶ月。まだ授乳中だったのでコタもパスポートを取って一緒に渡豪。コタのお世話役にとーちゃん&おじいちゃん、おばあちゃんも一緒という大旅行になりました。

 大変だったのは飛行機です。行きは夜行便。寝ている間に飛ぶのですが、赤ちゃんコタはなかなか寝れなかったようでした。かーちゃんもぐったり。10キロ以下であればバシネットというベビーベッドのようなものを座席の前に取り付けてもらってそこに寝かせることが出来るのですが、コタはすでに13キロあったので無理でした。

 泊まったのは大学が準備してくれたホテル。2世帯の私たちはリビング、キッチン(シンク、食洗器、電子レンジ、乾燥機付き洗濯機などついてました)の付いた大きいお部屋と、隣には二人のシャワー付き寝室がつながったお部屋をお世話してもらいました。ベビーカーは大学にお願いして借りました。1週間の間、私は毎日大学に通いスクーリングでしたが、家族はベランダから運河も見えるいいお部屋でのんびり過ごしていたようです。

 スクーリングは通訳付きです。グループワークが主体。日本各地から参加している向学心旺盛なみなさんと勉強でき、育児中で臨床を離れている私ですがたくさんの刺激を受けました。ちょっと頭がよくなった気がした。スクーリングは夕方まで毎日あり、カリキュラムの中には病院見学なども含まれていて、特に外科病棟ではいっぱい質問してしまいました。オーストラリアの病院はきれいで、システマチックで、日本の病院は無駄が多いとやっぱり思ってしまいました。卒業式はガウンを着ました。かーちゃんの晴れ姿の卒業式にコタも参加。卒業式にぐずらないかと心配していましたがなんとかお利口さんでいてくれました。

 大学がゴールドコーストキャンパスだったので、ホテルに帰るとみんなで町に繰り出したり、海岸に遊びに行ったりしました。サーファーズパラダイスという名の通り、大きな波があって、砂浜の砂は気持ちよくて海はとってもよかったです。

 卒業式の前にフリータイムがあったので、動物園に行きました。そしてもちろんコアラを抱っこしました。

 楽しかったなー。

 

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