シノサンの晴天乱気流男
昔から、カメラと名がつくものには不自由しませんでした。
小さい頃から、いきなり一眼の大きいお下がりがあった境遇の身、
決して裕福なお坊っちゃんではありませぬ。たまたま従兄弟や父親の仕事柄、
気がつけばそこにあったのです。
人間、環境に恵まれたら大成するか、全く逆を行くかのどちらかですが、
まさにシノサンもったいないことをしたものです。
未だに、バカチョンしか触れません。
それでも写真を撮るのは結構好き。ただ現像に出すのが恥ずかしい症なので、
この歳になるまで縁遠くなったようです。(変な写真は撮りません)
流行りモノではありますが、ロシア産lomo(ろも)に手を出すことにいたりました。
プライスもちょっとしたおもちゃみたいなもので、しかもこのカメラ、
ピントはぶれてナンボ。味わいだけが取り柄のふざけたカメラです。
しか〜し、出来た写真は高性能カメラでは絶対出せない効果で満ちあふれています。
フラッシュを焚くと、かえって味わいを殺してしまうくらいなので、夜間でもそのまま撮れてイイ感じ。
ちょうど、酔っぱらいの視界に近いような楽しい写真が思いのままです。
近々公開したいものですが、これにゃスキャナーが必要。少々お時間を頂きたいものです。
私、シノサン非常に灼けています。
この晴天続きはどうでしょう。健康的などと言われていた頃はまだよかったものの、
まだ3月だというのに「サンコン」「松崎しげる」の次ぎあたりに黒いのは
街中でも非常に目だちます。
温室育ちとは甘やかしの代表みたいですが、温室勤務では、既に裸にジョウロ。
これに長靴ではタダの農家なので、裸は仕方がないとしても、
合革のロンブー風長靴、アフロハットで武装しております。
地元では既に道案内の目印として定着した模様。
ただ、婆さんには立ち止まって観察される始末。
毎日散歩で通り掛かる「ミニチュアダックスフンド」には散々吠えられる。
そう言えば顔も全体の雰囲気も似ているとか、どうなのか・・・
どうやら私、節目というものにメッキリ弱いようである。
記憶にあるところで3回目の年男なのである。
しかも21世紀の初っぱなというところで何ともお目出度い。
ここ数年では変身願望が強くて、今までの自分をチューンアップするものを一つずつ達成してきた。
昨年は字の練習とアスリートトレーニングだったか。
ワープロの使い過ぎによる漢字ボケ防止と、ちびっ子習字以来の書体の練習である。
しかしながら何十年来のクセを矯正するのは随分骨が折れた。
それでも為せばなるもので、丁寧な文字を心掛ければ何とか月並みに書けるようになった。
但し、走り書きするクセはどうにもならず、通常モードでは5歳児と何ら変わらぬ档tォントになってしまうのである。
そしてもうひとつはトレーニング。
今まで「水泳」「サンボ」などに手を出して、いつも壁に打ち当るのは基礎体力のなさ。
瞬発力、スタミナがないとある程度のレベルで必ず挫折する。
テクニックだけではどうにもならぬ、ごく当たり前のことを痛感したのである。
身体の小さい人が大きい人と同等の実力を発揮するには、類稀なセンスが必要なことに今頃気付いたわけである(遅い!)
てなわけで、3年で10Lのウェイトアップに成功、脂肪率にほとんど変化がないことをちょっと自慢してみたい(笑)
今年は何をするべきか。
どうやら稚拙な文章にもなりつつあるし、やはり旧人類に近い脳みそをアップトゥデイトか。
11月18日「がんばれオジサン」
私が仕事をしているファームの前には廃屋がある。
海に近いところだが、人通りも多く決して怪しい場所ではない。
持ち主は仕事の都合で他県に住んでいるため管理こそしていないが、
言わく付きのオバケ屋敷でもない。
ここ数日、この家に人が住み着いた。
誰もいないはずなのに何の気兼ねもなくオジサンが窓を吹いている。
よく見れば、窓の隙き間から真っ白い猫がこっちを睨んでいる。
部屋の中では犬が吠えているようだ。
半ば管理人のような立場のシノサン、少々ビックリして
「何をしてるんすか!」と尋ねたところ、
「留守番だ!」と答えられて、あっさり引き下がってしまった。
しかし、電気もガスも通じていない状態で普通の人が住む訳がない。
それでも彼は昼頃になればミニサイクルの自転車に乗り、おしゃれな格好で
どこかに出かける。少なくとも仕事でないことは確かなのであるが、
そこらの人より断然ちゃんとして見えるため、別段咎める気にもならないのだ。
近所の人がこのオジサンの身の上を聞く機会があったそうだ。
オジサンは火事で家を無くしてしまい、無職だったためアパートも借してもらえず、
仕方なしに動物好きのオジサンは犬猫達を引き連れてココにやってきたそうな。
明らかに法律上は不法侵入だし、所有者次第では警察の介入も考えられるのだが、
そういう事情があっては黙って見逃すのがヨロシイかも。
それでも夜になってもこの寒い季節にも関わらず暗い凍える部屋でオジサンは過ごしている。
最近になって、トントンと日曜大工らしき音が聞こえるようになった。
どうやら窓の目貼りをしているようである。
ここまで開き直っては笑って見逃すしかないのだが、
相変わらず目つきの悪い猫が部屋から睨んでいる。
お座敷のペットを飼う程の家でもないが、そのうち女性でも呼ぶかもしれぬ、
とシノサンは密かにオジサンの応援をするのである。
ナワバリ意識が希薄な男なのである。
お気に入りのエリアに先客がいると普通は不愉快になる、
露骨にケンカを売る人もいるだろう。
このあたりは下等な人程顕著になると思っていたが、
よく考えれば本能である。
流通がほとんどなく、自給自足が生業だったその昔、
ナワバリを守ることは生きる為に必要なことだったはずなのだが。
それは近所のニャロメ3兄弟にしろ、仕事場の研究菜園に住んでいる
本日の主役、「キチキチバッタ」にしてもそうなのだ。
このキチキチバッタ君、必ず陽当たりのいい5m四方程のある小さな原っぱにいるのだが、
私がそこに侵入する度に「キチキチキチ・・・」とけたたましく飛び上がり、
必ずこっちに睨みをきかせて着地する。
一日に何度も通り掛かるが、数十分もすれば元の場所に戻っている。
そうなのだ。
ここは彼の庭なのだ。
草も少なく、さして住み良い環境とも思えないのだが、
頑としてココを立ち去るつもりはないらしい。
彼も最近イイ相手が現れて、愛を育んでいるのを見かけた。
ここ数日の寒空ですっかり秋色に衣替えして、彼もいつになく落ち着いて見える。
冬の到来とともにその生涯を終えてしまうのか・・・
いや、冬を越して来年も元気に飛び回るに違いない。
昼間が暖かい間この辺りでは、まだしばらくは彼の姿が一番目立つことだろう。
ひとつ困ったことは彼が飛び立つ度に、
「キチキチバッタ〜、キチバッタ〜♪・・・」
この歌が頭をリフレインし続けることだ。
ジャンボとは・・・
今や、時代錯誤も少々感じるカタカナ言葉。
これとペアリングする言葉としては、もはや大衆食堂の大盛りメニューか、
昭和の怪物と呼ばれたヒーローに付けられる称号くらいである。
有名どころではプロレスラーの「故・ジャンボ鶴田」
マニアックなところで「ジャンボ掘」
そしてお馴染み「ジャンボ尾崎」
そうなのである。
今日はゴルフに行ったのである。
男シノサンもうすぐ35歳。
「よ!社長、ナイスショット!!」
みたいな「たいこ持ちゴルフ」の経験はない。
つまり会社勤務をしたことがない。
若くて貧乏な頃はあの身分が羨ましかった。
コンペともなれば、打ち上げ費用も含めて最低3万円はするもの。
これは若いうちは、月1でさえ苦しい出費である。
会社の接待ゴルフならほとんど経費になるだろうし、
タダでラウンドして上達するのは当たり前なのである。
そういうシノサンは・・・
但し、パワーはある方なので当たれば飛ぶ。
半日経った現在、既に右の上腕が筋肉痛になっていることを考えると、
決して理想的なスイングをしてないようである。
一番好きなゴルファーは「田中秀道」。
小柄でスリムな彼が豪快なショットを決めると胸がスッとする。
あの身長でドライバーはとても扱いづらいはずだが、
彼はそれをモノともせずに、大柄選手以上の飛距離を楽々たたき出す。
今週のプレイもとてもダイナミックだった。
優勝は「尾崎直道」。
そうなのである。
尾崎兄弟、特にジャンボ尾崎はカッコイイのである(タダのミーハーか)
今年はイマイチ振るわないが、あのプレイに伴うビッグマウスに
しびれるのであった(今年はまだしびれていない)
そういえば息子の髪型をジャンボヘアにしている人は多い。
(全体的にショートで襟足だけ伸ばすアレである)
でも何となくその気持わかるなぁ。
楽器屋さんである。
私もそろそろ20年のキャリアを持つギター弾きだが、
実にいろんな店を巡ってきた。
一番最初は高校の帰り道にある店。
この店は若僧は相手にしないタイプのニイサンがやっていて、
ちょっと楽器に触るとすぐ睨みをきかせてくる。
「ギターはフレット(押さえるところ)がすり減るから弾いてくれるな」
などと言って試奏もさせてくれない。触らずしてギターが選べるものか。
よくみれば何年も前の型落ちのモデルがいつまでも飾ってあって、
誰も買わないことがよくわかる。
気がついたら潰れていた。
その次はオジサンの店。
但し、愛想が無茶苦茶良く、流行りの音楽にも詳しいし理解もある。
しかしこのオジサンが楽器を弾いている姿を誰も見たことがない。
音楽機材ひとつにしても、その人の説得力如何で購買意欲は随分違ってくるものなのだ。
店が早終いのある日のこと。
正面は閉まっていたけど、どうしても必要な備品があって無理に中に入れてもらったところ、
一台数十万のギターが陳列している店内に「サンマ」が焼けるもうもうたる煙、
そして哀愁漂うアコーディオンの音色。
ここは昭和30年代懐メロ喫茶か・・・
海を見つめていた♪ あれは上海帰りのリル〜♪
思い出すのはアイヤ〜、黄海近辺に住む人々、
やたら日本のミュージシャンがお好き。
テンポの早いロックが大好き。
ある日のこと15歳の女のコに声をかけられて、
あまりの可愛さに(<オッサン)正気を失う。
「小姐!ムゴイピコチョイタ...アイヤ〜」
ウ〜ム、この時空を超えた漢字だらけの会話...
さすがに「ちびっこ習字1級」の私も思わず卒倒寸前である。
ふと辺りを見渡せば「公園通り」とは名ばかりの、
どこまで行っても果てしなく続く...それは「チャ〜イナタウン」(by矢沢永吉)
そして彼女らがしきりに言っていたのは「三文字」...「煙肉」
なんだそれは!
えっ、それは私が手にしている「ベーコンサンドイッチ」か...
すっかり、中国イミテーションしてしまった私に彼女たちが尋ねたかったのは、
本日のライブのチケットをどうしても手にいれたいとのこと...
どうやら私がサポートのギタリストだとは気がつかなかったらしい。
よし、それなら乗り掛かった船、通訳でも何でもこの「関西シャパニーズ」で
堂々と渡りあってやろうじゃないか!
くどいトークと一流の「ボディランゲージ」で北京小姫の切なる願いを
なんとか叶えてあげた。
しかし私がステージに現れても彼女達は気がつかなかったようである。
(ウ〜ム、やっぱり地味なのか)
その後の打ち上げで、お目当てのアーティストについてきた彼女達を前に、
スタッフが「悪い日本人」になりそうになったが、
そこは「日中友好の妨げになる(?)」と
オッサンダンディズムで阻止、事無きを得る。
何のこっちゃだが、楽器屋のオッサンのアコーディオンを聞くと
彼女達を思い出すのだ。
やっぱり音楽は情景や、人それぞれにインスパイアさせるモノを呼び起こしてこそ一流。
全くスレイブである私は未だに二流でございます。
本日、何の脈絡もないまま書き連ねた私はそれ以下であります(反省)
気象予報士試験の結果通知の日である。
この日たまたまお休みだったシノサン、朝からさすがに何も手につかず。
というのも、えらそうにも「あそこがクリア出来ていれば合格かもね」
などといつもの皮算用の悪いクセが出てソワソワ。
結果は「ブ〜」不合格であります。
見事「あそこ」でつまづき、学科試験の一部だけ合格、残りはやり直し。
初トライの厳しさを体感したのであった。
でも、一番嫌いな数値予報はもう免除だからとりあえずは気が楽々、
本日は飲み会も重なり大暴れいたそうかと思案中。
という訳で、予報士の資格を狙っていることを本日カミングアウト。
これからこのネタもそこそこ織りまぜていく予定です。
空港の近所で働いている。
住まいにしている人は一日中騒音に悩まされるため大変だろうが、
飛行機好きにはたまらない。
搭乗する機会もそこそこあるし、旅の復路では早く家に帰りたいとダダをコネながらも
2,3日も経てば職場から離着陸が見えると「遊び行きてぇ!」と一日に何度も思う。
私はいつも席順が悪い。
雲行きを見て勝手に警報を出すような男なので(注)
窓際シートは必ず押さえるが、横に来る人は必ずロクなもんじゃない。
まず新聞を読む人。
航空機のエコノミーは、成人男子の標準では既に小さいサイズになるので
背中を少し窄めないと肘が横の人に当る。
しかしその姿勢では新聞は読めないので、どうしても身体が接触するのである。
これは航空会社一流の陰謀に違いない。
イヤならスーパーシートに行けと言わんばかりに
「本日のニュースは如何ですか〜」などとアテンダントがやってくるのである。
次に酒を大量に飲む人。
仕事がはねたか、旅行に出かけるのだろうが、
あれだけ近いシートだと酒臭くてかなわない。
私は普段は酒を飲むが、国内便程度のフライトなら酒は程々にして欲しいものである。
空港の酔っぱらいは見るに耐えない。
これらはごく一部の人達だからどうせ禁煙にするくらいなら、
いっそのこと飲酒と新聞族だけまとめて別エリアにして欲しいものである。
但し待ち時間がある時は天気がイイ時に限り、
滑走路の見えるバーカウンターで「ジントニック」を注文する。
青い空に飛行機が吸い込まれる情景を眺めながらの「ジントニック」は
最高に気持がイイ。
全く個人的な主観であるが、機会があれば試して欲しい。
最近搭乗した時、カワイイ子供と近くのシートになった。
父親と一緒だったが、覚えたてのおマセな言葉がおかしくて周りを和ませていた。
やがて到着地に近づき、ベルト着用サインが点灯した頃である。
そのコが発した言葉に辺りは一瞬凍りついた。
「パパァ、もうすぐ墜落だね・・・」
坊ちゃん、それを言うなら着陸ですよ。
(注)気象庁以外の警報の発令は禁止されています。
温泉に行く。
近頃は近郊でも銭湯と変わらない値段でそこそこ楽しめる温泉が増えた。
全国的に有名な温泉も近所にあるのだが、
ここは人が多いし、汚くてよろしくない。
温泉に行く事自体、ゴミゴミした世界から解放されたいという理由もあるはずなので、
わざわざ混合いの温水プールみたいなところに行くことはないだろう。
折角来たのだから「元はとらねばイカン」と、全湯舟にトライするも、
熱い湯にスタミナを奪われダウン、一時休憩する。
露天に目をやれば、のぼせた殿方が背中から湯気をたてて多数いらっしゃるが、
ココは某オフィスビルの給湯室から丸見えなのである。
もちろん前は隠しているが、横になってしまっては無防備に限りなく近く、
ほとんど前隠しになっていない。
向こうから見れば、甚だ迷惑な光景だろう。
まさにテレビで見るワニ、イグアナの甲羅干しよろしく、
空ろな表情で湯気が顔に落ちても身じろぎもしない。
横っちょのサウナのウンチクには、
「出来る男は汗とともに疲れを流し明日を考える」とある。
う〜むイグアナのようにありながら、皆前向きに考えているのか・・・
かく言うシノサンは、敷居一つ隔てた女性露天風呂から聞こえる声に明日を妨げられ、
雑念だらけでそれどころではなかったりする。
サウナ兄貴になるにゃ、まだまだ修行が足らない模様。
家を持ちたくなった。
決して所帯ではない。
いわゆる「ささやかな幸せ」などという甘い響きも
気にならないことはないが、とにかく自分の家を作りたい。
「おい、今帰ったぞ」
「お帰りなさい、早かったわね」
「うむ、布団を敷け・・・」
まさに昭和40年代メロドラマの見過ぎで、こういう路線に行きそうだが、
まあ、こういう類でないことも確かだ。
男30代半ば程度なら大抵はマンションか、親の持ち家に住んでいるもの。
だが、シノサンは家を建てたい。
田舎育ちな故、家は広い敷地に豪勢な庭、芝生に犬とプール、
ベッドでドンペリニョン(by 浜田省吾)みたいな妄想が出てしまうが、
ヘタに都会暮らしを経験してしまったため、
狭い敷地にあるカッコイイ家に魅せられてしまった。
その家々は肩身の狭い風でもなく、立派にその存在感をアピールしている。
自然光を積極的に取り入れるため、窓というより植物園のようなデザイン。
上部を適度なガラスにしてトップライトに仕上げる、天井は高い。
バスルームに至っても、全面ガラス張りにして空間性を追究、
もちろん、使用中は遮蔽出来る。
こうなると、ちょっと豪勢なシェルターのようだ。
居住空間としては、そこらの広いだけの家よりずっと住み心地は良さそう。
これらに共通するのはムダな空間がない、壁、部屋の境界が一切ないことだ。
これならば、敷地面積が通常の3分の1でも延床面積は倍以上とれて、
普通の4LDKの同じ部屋とそれ以上の空間が作れるのだ。
ただし、カッコイイ反面、家人のプライベートは筒抜けである。
結婚数年目の夫婦には難しい問題だろうね。
シノサンが 所帯より家先派である意味がよくわかろう。
そのあたりが非常に今後の課題。
肉屋で仕事をしたことがある。
スーパーの肉コーナーではなく、解体の作業である。
映画に出てくるでっぷりと肥えた店主が、
大きな包丁を2本「シャキンシャキン」言わせながら登場するが、
あれは本当である。
正確に言うと肉切り包丁と、専用の大きな研ぎ包丁なのだが、
何にも勝る見事な存在感だ。
まず痩せた人はいない、というか似合わない。
シノサンなんか入った途端に「ああ向いてないね」とハッキリ言われた。
これが鮮やかな手付きで焼肉屋でお馴染みのカルビや、
ロースとんかつ用をあの美味しそうな形に次々変えていく、しかも均一に。
彼らに秤は必要ない。
まさに職人。
しかし、何と言っても皆身体がデカすぎる。
日頃牛のあばらを抱えてるような連中なので腕力という次元ではなく、
身体ごと抱き締めるくらいの包容力(?)がないと牛、豚が浮かばれない。
そう言えば、悪役プロレスラーに「ブッチャー」がいるが、
肉屋の英訳も「ブッチャー」である。
レスラーの方は「虐殺者」という意味だが、
あれ以来イメージは「肉屋」イコール「ブッチャー」なのである。
だからすぐやめた。
散々悪口を叩いたが、決して悪気はない。
ひとつ言うと、彼らはとことんキレイ好きである。
と言うか掃除がキライな人にあの仕事はつとまらない。
精肉を扱う限り細菌の繁殖は極力抑えねばならないので、
我々が年末にする大掃除よりスゴイのを1日3〜4回やる。
労働時間の半分を掃除に費やしているのだ。
彼らと共に暮らすなら家はキレイになるに違いない。
独身女性の方には穴場としてお薦めしたいが
シノサンの友達にはいない。
いなせなところで魚屋が生業のミュージシャンがいたが、
彼の弾いた鍵盤は生臭いという、本当のような中傷が元で
何時の間に姿を見せなくなってしまった。
彼も転職し、今は元気にシノサンと一緒に活動している。
しかし今度は洋食料理人になったため、
ウチはバターの香りがするフレンチなバンドなのである(どこが)。
8月の海は人が多い。
9月の海はクラゲが多い。
これはどうしたものか。
季節外れの海を楽しんだ先日は、クラゲかワカメを
頭に冠りに行ったようなもの。
これは暑い日が続き、海水が暖められ微生物である幼体が繁殖する。
それが適度な成体になるのがこの時期になるのではなかろうか。
子供の頃はあのクラゲは全部仏さんの生まれ変わりだ、などと脅されたものだが、
気がついたらワラワラと寄って来ているではないか。
お墓参りはパーフェクトに済ませたので、それ程祟られる憶えもない。
「ひええ、成仏してくれい」と向こうの殿方の方に丁重に追いやる。
帰りに立ち寄った店ではクラゲの干物を売っていた。
あぶって食ったらウマイそうだ。
そんなこと言ってたら、あの仏さんも見方が変わってくる。
あれを全部かき集めたらば・・・
さて毒はどうなってるんだろう。
フグにあたって悶絶するのはいいとしても、クラゲの毒あたりとはこれイマイチ。
何よりバチ当たりなのである。
夏休み最後の日はどうしてたんだろう。
宿題なんぞな〜んも出来てなく、特に研究課題など
日頃の積み重ねが大事なものは今さらどうしようもなく、
少年シノサン、日頃ラジオ体操のハンコだけはパーフェクト、
つまり早起きが得意。
早起きの子供は何をする。
良いコなら掃除、ジョギングなどか・・・
そんな一休さんでもあるまいし、普通の子供がするものか。
少年シノサンは虫捕り網片手に暴れ放題、朝早いとクワガタ虫はいるし、
珍しいところでモグラも捕まえたこともある。
こん時は、もぐらが「まぶしいよ〜」と泣くもんだから、すぐ放してやったのに
最後っ屁を手にかけられ手痛い思いをした。
そんなこんなで何もないはずだったが、
親の入れ知恵で、蝉の標本なら苦もなく作れることに気がついた。
同じ小学校内でも、山手に住んでいることが
そんなに恵まれた環境だったとはシノサンは知らなかったのだ。
四国生息の蝉は全部ディスプレイしてみたところ、
「これは珍しい」とクラス内どころか学校内でも
「ウチの理科の授業にぜひ使いたい」と引っぱりだこ。
思えばレンタルについてはそれ相当の謝礼を要求することも考えられるが、
少年シノサンは公務員の息子、商売人の血脈ではない。
しかし、そんなドサクサの中、比較的この辺りでは珍しい蝉だけ
盗難(?)に遇うという事件が起こった。
そりゃ一日中駆けずり回っても、ひと夏に一、二度しかお目にかかれない
種もいるわけで校内にもマニアがいたのだろう。
少々寂しい思い出である。
さて、季節は巡って翌年の夏。
同じような日々を過ごす少年シノサンがいた。
そして、8月末。
味をしめたシノサン、またまた同じネタをたくらんだが、
当年は冷夏のためか、蝉の種類があまり見られず、
大通りの街路樹でも見られるお馴染みの種しか集められなかった。
そこで考えた。
別に他の虫でもいいんと違うか・・・
いそいそと標本をこしらえ提出した結果は、
女のコから総スカン、先生にも怒られる羽目に。
それは10種類の蜘蛛の標本でありました。
近隣のネコのお話。
スパイラルの模様が独特な茶トラ、同じくグレーのトラ、八頭身のクロ。
遅めに起き出して、小高い丘に住んでいるシャムにケンカを売りに行くのが日課。
ココの主人はケチ。
ヨソのコが来ても食べさせてくれないので、
仕方なくシャムのを横取りするのが目的なのだ。
陽が高くなると、このあたりは日よけがないので低地に移動する。
丘の稜線をブラザーと一列に歩く。
昼過ぎは、ガーデニングの整った涼しい生垣がある庭に行く。
ココのナワバリは「チャウチャウもどき」。
この暑いのにフサフサした毛は見るだけで暑苦しい。
タダでさえ動きが緩慢なのに、この時期省エネのつもりか、
眠っている姿しか見かけない。
その隙に「今日こそあの芝を我がものにせん!」とこっそり忍び寄る。
でも勝負はいつも決まっている・・・
宵の口はシノサン家の庭がいい。
水をまく時間を知っているので、終わった頃合を見計らってお邪魔をする。
「悪さ」しなければそっとしておいてくれる。
但し、一度ハーブ鉢に松毬を植えるイタズラをした経緯があるので
シノサンが睨みをきかせている。
ある日のこと、クロが行ったら見かけないヤツが居座っていた。
けん制しながら近づくが、顔の大きさだけでもクロの倍はある。
正面からだと怖いので、後ろからそっと咳払いのつもりで
砂利をならしてみるが気にも留めていない。
単独でケンカをしたことは一度もないので見てみぬフリして諦める。
そろそろゴハンなのでウチに帰る。
食事の時だけブラザーが増えてる気がするのだが、
肉球の数を遥かに越えてしまっては、よくわからない。
でも眠る時はいつものブラザー。
朝から晩まで一緒。
私はエアコンが嫌いだ。
決して暑いのが好きなわけではない、何しろアイスは大好きだ。
シノサン家にクーラーという代物がやってきたのは
もう20数年以上も前になると思う。
それ以来ウチにはエアコンは増えてない!
いや、厳密に言うと以前住んでいた部屋のを無理矢理取り外し、
土壁をぶちぬいて取り付けたのがあるが、それはココ数年の話。
根本的にエアコンなしで生活する体質になっているのだ。
しかし、この数日の猛暑で日本中のエアコンの需要はスゴイ(はずだ)。
どこに行っても空調の効いたところばかりで、
路上を歩かない限りは暑い思いをすることはない。
ところが、本日関西に出かけた折、震度4の地震に遭遇した。
この時シノサン、某路線の地下鉄に乗っており、満員電車御礼、すし詰もいいところ、
「どうしたらこんなにクサイ臭いのするオッサンになれるんだろう・・・」
みたいな殿方にピッタリ引っ付かれ、身動きが取れない。
そこへ地震がきたものだから電車が止まってしまった。
そのうえ車両のエアコンまでも停まってしまい、
これが生き地獄というものなのか。
温度は瞬く間に上昇し、味覚以外のすべてにおいて
不愉快になったのは言うまでもない。
程度が軽かったので停車時間もわずかだったが、
こんなにせつなくなったのは久しぶりだ。
エアコンがあれば寒いと言う。なければ暑いという、
シノサンは究極のワガママ野郎なのである。
おまけにエアコンで一晩寝ればいちころで風邪をひく。
(寝相が悪いという噂も)
夏の電気代に毎月数万払い、「この夏、汗なんてかいたこともないわ」
などと不健康に宣うくらいこだわりのある人の方がまだカッコイイ。
皆さんは空調に負けない丈夫な身体でいて欲しいものである。
ちなみに電力会社は儲けるんだろうなぁ。
暑気さまさまですな。
全然関係ない話だが、大学の後輩の「加藤いづみ」ちゃんのアルバムに
「スキニー」というのがある。
ウチの古いエアコンの名前も「スキニー」という名前である。
共に息の長い活躍を切に願うのである。
嗜好の違いで人格を疑われることがある。
これでも随分一般的な嗜好になったつもりだ。
音楽、ファッション、車、インテリア、食事あるいは女性までも・・・
いわゆる衣食住その他、全てカテゴリー分けされるこの御時世、
どれもこれも並外れたセンスを持つ(笑)シノサンなどは、
まさに変態扱いである。
理屈っぽくなったが、ことの起こりはスイカである。
田舎育ちであるため、少年時代の夏の主食はスイカだったか。
特に夏休みになれば、どこへ行っても毎食お目にかかっていた気がする。
戦前生まれの人が、食糧難ゆえカボチャを主食にしていた話を聞くが、
夢まくらにカボチャのオバケが出るとか出ないとか。
シノサンもハロウィン怖い・・・と密やかな弱点を持っていたりするのだ。
だが、齢7,8歳にして大人の機嫌をとるのが非常に上手い天才少年。
出されたモノは全部食わにゃいかん、と忍耐の二文字の日々を送っていたおかげで、
現在は食わず嫌い王なら誰にもバレない自信がある。
今年はスイカが豊作である。
しかも、一抱え以上はある大物ばかり揃っているようで、
御中元代わりなのか、あちこちから届く。
イイ歳して今年から居候の身になったシノサン、
家庭の都合でこれまた消費者の立場上「欲しがりません・・・までは」の精神で、
玉砕覚悟で腹下しもなんのその、大好きな甘いチョコもお預けである。
思い出せば、シノサン家のカブト虫は優雅な日々を過ごしていたなぁ
(ムムッ、スイカはこんな所に行ったのか)
そんなこんなで、食い過ぎで顔がむくれ、ハロウィンの化物さながらである。
元来こわもてながら、ますますキワモノに近づいたか、
なんせこの頃はバッドなのである。
シノサンに励ましのスイカなど贈らないよう。
今日は合コンである。
月並みな学生経験もあるので回数だけは随分こなしたが、
まさかこの歳で真面目な合コンに呼ばれるのは思ってもみなかった。
齢34歳独身シノサン。趣味・・・散歩、ガーデニング、天気予報。
スペックだけで判断されたら50代の男性でも通用するだろうか。
まさか自己紹介でそんなこと言うほど間抜けではない。
ついでに言うと、電話の声でも社長、部長と間違えられる。
「気分的にはお見合いなんとかだよ」と幹事から誘われたが現実は違う。
タダの人数合わせだとはこの時点では知る由もない。
一張羅のスーツと蝶タイのコーディネートも考えたが、
周りからの「若く見える」という言葉を鵜呑みにして、
何とか若手に溶け込めるようトライ。パステル系の明るめの服に決める。
このあたりがもうオヤジぽい。
始まってみれば、なんせ現役とは勢いが違う。
相手は20代そこそこ5人組。
今どきの男は「年令が16歳から25歳くらいの女性求む」なんて平気で宣うが、
世の中そんなに甘くはない。
いつの間にかダンディズムの一つも持ち合わせねばならない歳になり、
お調子者シノサン「指導、注意、反則負け」という感じか。
一度もギターを弾かずにコンパをしたのは初めてだ。
日々勉強の心なのだ。