8/8。彼等は帰ってきた。 というか、プレイヤーである私が、何かに憑り付かれたのかもしれない。 そう。あれは午前０時をまわった頃だった…… 　 　 14．そして、おまけ 　 　　　　　　　　　　　私はふと、ドラクエのことを思い出した。
　　　　　　　　　　　そして考える。せっかくやったんだから、ドーピングバージョンでクリアしてみて
　　　　　　　　　　　も面白いのではないかと。だが、私はやらなかった。FC時代から思っていたの
　　　　　　　　　　　だが、１番面白いパラメータ・MPを上げることができないからだ。確か４からは
　　　　　　　　　　　「ふしぎなきのみ」とかで上がっただろうが、３にはない。
　　　　　　　　　　　しかし、そんな中私は、出会ってはならないものに出会ってしまった。
　 見よ、このパラメータを！ 　 　　　　　　　　　　　「アイテムなけりゃ、いじりゃいいじゃん。」
　　　　　　　　　　　私の中の悪魔が、そう囁いた。誘惑に負け、初めての改造を試みる。だが、
　　　　　　　　　　　あいにく改造コードを知らないので、個人で探るしかなかった。
　　　　　　　　　　　２時間が経過。ようやく、力パラメータのコードを発見。以下、次々と解析が進
　　　　　　　　　　　んでいく。大体の解析が終了し、数値を早速いじってみる。
　　　　　　　　　　　が、ここで全部999だの255としては面白くない。そこで、ちょっと中途半端な、
　　　　　　　　　　　それでいて「凄い」といえるようなものにしてみる。おお、強い。結局、いじった
　　　　　　　　　　　パラメータは力、素早さ、HP、MP、そして若干のアイテムだけである。
　　　　　　　　　　　１番解析に苦労したのはアイテムであり、持っているアイテムと装備している
　　　　　　　　　　　ものとでは、コードが違うのだ。それを何とか解析に成功させ、２人の賢者は
　　　　　　　　　　　あのレアな剣を手に取った。もう暴走は止められない。
　 レベルだけはいじらない。メタルいじめはドラクエプレイヤーの宿命である。 　 そして、あのアイテムまでも！ 　
　　　　　　　　　　　だが、改造に伴うのはいいことだけではない。案の定、バグが起きた。レベル
　　　　　　　　　　　アップしても、呪文を覚えないのである。もっと悪いと、画面が止まってしまう。
　　　　　　　　　　　これが最初で最後の改造だと自分に言い聞かせ、一行はある程度のレベル
　　　　　　　　　　　アップをすませ、ゾーマの下へと急いだ。
　　 呪文を４つも覚えたが、実際は２つしか覚えてなかった。 　
　　　　　　　　　　　そして、再びゾーマとご対面。今度はもちろん、「光の玉」抜きで。
　　　　　　　　　　　しかし、10年前はよく裏技なしでヤツを倒したものだ。まあ、とはいえさすがに
　　　　　　　　　　　今回は楽勝だろうが。
　 一応、「ルカニ」で守備力０にし、「バイキルト」をかけている。見ての通り、彼女は魔法使い…… 　 そしてこれは、本家勇者殿。同じく「バイキルト」。 　 しかし、ゾーマも負けていない。 　 そしてここまで３ターン……恐るべし。 　
　 終劇。 　
　
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