ケシ【芥子】罌粟・・・・・Papaverケシ科ケシ亜科の越年草

Cooperator:F.AmanumaPh. D.
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秩父ミューズパーク薬用植物園管理棟より


Papaver ケシはアヘンアルカロイドの原料植物で麻薬法に記載され厚生大臣の許可をうけなければ栽培でません。P・somniferum・LとP・setigerum・DCのさく果(ケシボウズ)からは阿片(Opium a-pien)が得られます。
栽培が禁止されているケシ類は葉に毛がなく茎を抱いています。また葉の表面が白っぽいため一見キャベツの葉のようです。
局方名:阿片末 アヘン末(劇、麻、指)、 成分:アルカロイド(morrphine,codeine,thebaine,papaverine)、樹脂、 用途:塩酸モルヒネ、塩酸パパベリン、リン酸コデイン、塩酸ノスカンピン

1.ソムニフェルム種(P・somniferum・L)
罌粟(ケシ)といえば、ソムニフェルム(P・somniferum・L)です、ケシボウズの未熟時は白粉をおびた淡緑色、成熟すると黄褐色になります。変種には花びらが細裂しているもの、ボタン型、カーネーション型、八重咲き品があります。花色は白、桃色、淡紫色、赤色およびこれらの組み合わせがあります。花期は春です。


Papaver



Papaver 2.セティゲルム種(P・setigerum・DC)
地中海沿岸地方に自生しているそうです。ケシと同様にアヘンアルカロイドの原料植物ですが、花もケシボウズも小さいです。花の色は淡紫色、赤色の4花弁で花期は春です。

Papaver 3.ハカマオニゲシ(P・bracteatum・LINDL)
ペルシャ地方原産の多年生です。麻薬原料植物で「麻薬及び向精神薬取締法」の対象植物で栽培が 禁止されています。栽培種のオニゲシに似ていますが、花の色と花のすぐ下の苞葉とで区別します、オニゲシとハカマオニゲシの見分け方は、ハカマオニゲシはつぼみや花の下に小葉がありますが、オニゲシには小葉がありません



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