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1999年10月29日(金) 11時31分
大野遺跡(大桑村)で環状配石遺構が出土 住居群と抱き合わせ (中日新聞)
【長野県】大桑村の大野遺跡で村教委が進めている発掘調査で、石をドーナツ状に配置した環状配石遺構と、その周囲に同心円状に形成された九軒の竪穴住居跡が見つかった。縄文時代中期後葉(約四千年前)のものとみられている。県内で環状配石遺構がほぼ完全な形で出土したのは初めて。また、住居群と合わせて発見されたのは全国的にも珍しいという。
調査を指導している木曽広域連合企画振興課の百瀬忠幸・埋蔵文化財調査係長によると、見つかった環状列石遺構は、一部が調査地外に出ているため推定だが、石を並べた幅平均二メートルの帯が、直径約二十メートルの円を描いていた。それぞれの石は、人が両手で抱えられる程度の大きさで、個数は未算出。いずれも、花こう岩・砂岩質で、近くの河原から運び込んだらしい。列石は、祭祀(さいし)施設または墓として使われたと考えられている。
百瀬係長は「完全な形の環状配石遺構は、東北地方を中心に全国で十例ほど見つかっているが、木曽で発見されたことは驚き。近くに住居が建てられた理由はよく分からないが、当時の死生観を示しているよう」と話している。
また、県文化財保護審議会・県遺跡調査指導委員の樋口昇一委員は「全国で最も早い時期のものである可能性もある。(大野遺跡のような)山深い所で見つかったのにもびっくりしている」と、発見の意義を語っている。
遺跡は、十一月中旬まで調査を続け、その後埋め戻して保存する。同六日には、地元住民を対象にした説明会が予定されている。
[中日新聞 1999年10月29日]
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