あとがき


ようやく終わった、という感じですね。
昔誰かにいいましたが、「本編再話は修羅の道」ともうしまして、筋をなぞるというのは自分ででっちあげるよりも楽な部分がある反面、縛られる部分も多いのですよね。
使徒の数もEOEまでの流れもある程度決まっているわけですから、逆行というのはそれだけ縛りが多い話だともいえましょう。

思い返せばこの話を書こうと思ったのはSRが終わってすぐの頃です。
たしか某エヴァGの作者A氏とのメールのやりとりで、シンジ以外の視点で本編再話ができるのはだれか、冬月かリツコではないか、という話になったのがきっかけではなかったかと思います。

リツコでは、とりあえずできましたね。
冬月ではどうでしょう。ちとチルドレンとの距離がありすぎるかな?

しかし、リツコというのは書いていて楽しいキャラではありました。
掘り下げやすい、というか。
だから終わらせることが出来たのかもしれません。

ラスト部分についてはわりと早い時期に考えてました。
全体の流れも、プロット作る段階でおおまかにはできてました。
シンジが初号機に残る、というのも、これはラストよりも早く。

悩んだのはレイの部分ですかね。
この話は、実際の更新よりもかなり先の部分まで書きだめをして発表するという手法を取っておりまして、いくどか数ヶ月の中断がありましたが、その時点発表の部分ではなく別の部分で止まっていたのがほとんどであり、その多くの場合をレイの描写が占めていたような気がします。

SRがシンジとレイをつきつめた話で、自分的にレイのことは書ききった、という思いがあったこともあり、違う形でレイを着地させる、という手段がなかなか思いつかなかったこともあります。
シンジについてもこれから、でしょうね。
そのへん、いつか外伝でも書けたらな、とは考えてます。


ともあれ、リツコ主人公の話としてはこれでおしまいです。
長年お付き合いいただいた方も、最近読み始めてくださった方も、読んでいただいてありがとうございました。

次の長編があるのかどうか不明ですが、
機会がありましたら、またお付き合いくださいませ。



平成15年11月9日  かつ丸



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