街の彼方に浮かぶ稜線。
夏の日差しがそれを深緑色に照らしている。
静かな時間。
ときおり吹く風がここちよい。湿度が低いせいか、日なたにいても過ごしにくいことは無かった。
この街が高地にあるせいもあるだろう。
空が高い。
遥か先に湧き上がる入道雲、もしかしたら夕立ちが降るのかもしれない。
今日は傘を持ってきていない。その予感に、少しだけ憂鬱になった。
SR −the destiny−
〔第3話 泣きたい夜に〕
Written by かつ丸
「新しいエヴァ? なにそれ?」
不思議そうな顔でシンジが尋ねる。それに対し、先に問いかけをしたはずのケンスケが意外といった調子で答えた。
「えっ、知らないのか? アメリカから運ばれてくるらしいぞ」
「うん、全然聞いてないよ、そんなこと」
「まだ極秘事項なのかな。ミサトさんは何も言ってくれなかったのか?」
「・・・・うん」
釈然としない様子でシンジが頷く。いくら父親がネルフに勤めているとはいえ、関係者でもないケンスケの方が自分より詳しい情報を持っていることは愉快ではなかった。
「じゃあさ、四号機の実験に失敗してアメリカ第2支部が消失したって話は? 親父の部署は大変だったみたいなんだけど」
「・・・・・知らない」
小さな声で答えるシンジに、ケンスケが少し冷汗をかく。
「ま、まあパイロットには関係ない話だから。動揺させないためかもしれないな」
「・・・・・そうかな?」
「あ、ああ、きっとそうだよ。・・・・それでさあシンジ、ミサトさんに頼んでくれないかな、俺をパイロットにしてって」
悄然としているシンジに構わず、ケンスケは本題に入った。言っていることが分からず、シンジが一瞬あぜんとする。
「そ、そんなこと言えるわけないじゃないか。それにどうして?」
「夢だったんだよ。俺がそういうの好きだって知ってるだろ?」
能天気なケンスケの言葉にシンジは鼻白んだ。エントリープラグの中で苦しむシンジの姿を見たはずなのに、そんなセリフが言える彼のことが信じられなかった。
少し突き放すように言う。
「・・・・・分かったよ。言うだけ言うけど、あまり期待しないでよね」
「恩にきるよ。じゃあ、よろしくな」
そう言って両手をあわせるケンスケに、シンジは軽い嫌悪感を感じていた。
「それで了承してくれたのね」
制御室。近々行なわれる参号機起動試験の実施要領に目を通しながら、ミサトは傍らのリツコに尋ねた。
「ええ、妹を設備の整った病院に転院させるって条件付きだけどね」
「妹?」
「怪我で入院してるのよ。第一次直上会戦以来ね」
リツコの言葉にミサトが天を仰ぐ。
「原因はうちじゃない・・・・・ホントにやりきれないわね」
「原因は使徒よ。とりあえず明日には参号機が到着するわ。起動実験は明後日になるわね」
「・・・・まあ、しょうがないか。やれることはやっとかないと」
「そうね。・・・・それであの子たちにはちゃんと言ったの?」
訊かれたくない質問。苦笑いしながらミサトは答えた。
「今晩言うわ。明日出発だもん、これ以上先のばしはできないわね」
「まあシンジくんも昔から比べたら前向きになってるんだから、きっと大丈夫よ」
「だといいんだけど・・・・・」
書類を眺めながらミサトが呟く。リツコの慰めも、あまり効果は無いようだった。
「出張ですか?」
「そう、明日から3日間、松代へね。エヴァ参号機の起動試験なのよ」
ミサトの家のダイニングルーム。今日は久し振りに4人そろっての夕食。
一段落しビールを飲みながら、ミサトがシンジたちに言った。事情を知っているマヤは黙っている。
「じゃあ、マヤさんもなんですか?」
「私はいかないの。実験には先輩が立ち会うから。まあこっちに残ってマギへのデータ移行作業をしないといけないからなんだけど」
「シンジくん、マヤが遅くなるかどうかはわからないけど、どっちにしてもちゃんと10時にはこっちに戻るのよ。加持にお目付役を頼んでるからね」
念を押すようにミサトが言う。シンジとレイの顔が少し赤くなった。それを見てマヤも笑い声を出す。
恥ずかしさに頬が熱を持ったようになるのを感じながら、シンジは振り切るように尋ねた。
「・・・・ね、ねえミサトさん。参号機って」
「あ、ああ、ちゃんと言ってなかったわね。今度アメリカから運ばれてきたの。新たな戦力ってわけ」
少し緊張した様子でミサトが答える。その顔は少し厳しい表情になっていた。
「でも、四号機の起動実験には失敗したって・・・」
「大丈夫よ。こっちにはノウハウもあるし、リツコだっているんだから。ねえ」
「そうよ、シンジくん。先輩がいれば絶対失敗なんてしないと思う」
「・・・じゃあ、いいんですけど」
納得しない様子でシンジが答える。レイは黙ってそれを見ている。取り繕うようにミサトが言った。
「まあ、あんまり心配しないで。充分注意してやってるから」
「はい・・・・」
「それでね、シンジくん。参号機のパイロットなんだけど・・・・」
ミサトの顔が深刻さを増す。マヤもまた。二人の表情に不穏なものを感じたシンジは、息を飲んで続く言葉を待った。
長い沈黙。
そして意を決したようにシンジを見つめミサトは言った。
「・・・・・・・・・鈴原くんなのよ」
「・・・・えっ」
あまりにも意外な人物。驚きでシンジの視界が一瞬、暗くなった。
絶句し、そのまま黙り込む。いつしかその顔色は蒼白になっていた。
「碇君・・・・」
心配したレイが、立ち上がりシンジの手を握る。しかし、彼がその手を握り返すことは無かった。
太平洋上空を飛ぶ、1機の輸送機。
大きなエイを思わせるその形と、十字のように吊るされた巨人の姿は、どこかしら不吉なものを想像させる。
行く手には漆黒の雲、その中に機体が入っていく。
まるで輸送機に反応したかのように雲の中でいくつもの雷が光り、雷鳴が空気を震わせていた。
「・・・・結局、どうなったの?」
「恐れてたとおりよ。だいぶ傷ついてたみたい、あの子」
リツコの問いかけに、暗い表情でミサトが答えた。
松代へと向かう車両の中、二人は向かい合うように座っている。
「それでも言わないわけにはいかないでしょう。すぐに馴れるわよ」
「だといいけど。・・・今朝、もう少しフォローしようと思ったんだけど、シンジくんの友達が来たからうやむやになっちゃったし・・・」
「あなたのところに?」
「そう、あの相田って子よ。参号機のパイロットにして欲しいって・・・・」
リツコが呆れた顔をする。
「分かって言ってるの? その子」
「分かってるわけないじゃない。でもシンジくん嫌な顔してたもの。ケンカしてなきゃいいんだけど・・・」
昼休み、シンジは屋上でジャージ姿の少年を見つけた。手すりに掴まりながら校庭のほうを向いている。
静かに近づく。気配を感じたのか彼はこちらを一瞥し、そして、何も言わずまたむこうを向いた。
声を掛けないまま、シンジも横に並び手すりを掴む。
「・・・・・・・聞いたんやな」
「・・・・うん」
ここに来るまでシンジはいろいろと考えていた。トウジに訊きたいことも、言いたいこともたくさんあった。
何故、エヴァに乗ることを承諾したのか。
自分に気をつかっているからではないのか。
それともケンスケのように戦いを軽く考えているのか。
死ぬかもしれないということを。
だがトウジの顔を見た瞬間、なにも言えなくなった。彼は全てを理解した上で選んだのだ。シンジに何が言えるだろう。
言葉を交わさないまま、長い時間が過ぎる。二人とも、景色を、ただ、眺めている。
広がる第三新東京市の街並みを。
「・・・・・・なあ、シンジは、なんでエヴァに乗ってるんや?」
呟くようにトウジが言う。いつかシンジがレイに訊いた質問。
シンジはトウジの方に顔を向けた。彼もこちらを向く。
「絆を・・・・・・護るため」
「・・・・・綾波との?」
「・・・・みんなとの」
「そうか・・・・・・そうやよな」
シンジの答えに、トウジは微かに微笑んだ。それが彼の欲しい答だったのか、シンジには分からなかった。
トウジも何かのためにエヴァに乗ろうというのだろうか。
護るべき誰かのために。
ここに来てから起こった様々なことが思いだされる。
初めてトウジに殴られた学校の中庭。トウジやケンスケを巻き込んだ第四使徒との戦い。
いつしかシンジは再び前を向き、街を眺めていた。
同じようにトウジも前を向く。
彼らの後ろでは、何も言えないまま、レイが静かに佇んでいた。
「ようやく到着ね。三時間の遅れか」
焦りを声ににじませる事もなく静かな口調でリツコが言う。
「私をここまで待たせた男は初めてね」
着陸する輸送機を見ながら、忌ま忌ましげにミサトは呟いた。
「・・・・受け渡しの手続きがあるんでしょ。ケンカしないようにね」
「はいはい、分かってるわよ。すぐに始めるんでしょ?」
「まあね、点検しないといけない事はやまほどあるから。やっぱりマヤを連れてきたら良かったわね」
辟易としたリツコの表情。自分が関係ないせいかミサトは同情していないようだ。さほど興味無さそうに聞いている。
「パイロットなんだから仕方ないじゃない。弐号機ごと引っ張ってくるわけにもいかなかったでしょ」
「まあ、そうなんだけどね。でもあの子はこっちの手伝いの方がパイロットやってるより役にたつわよ」
「・・・・何度も言うけど、あんたが決めたんじゃない」
ジト目で見るミサト。誤魔化すようにリツコは輸送機に近寄って行った。
「あれ、また残ってるの?」
放課後の教室。先日と同じように一人机を並べているトウジを見てヒカリは声をかけた。
「しゃあないやんけ。今週一杯は週番やねんから」
答えるトウジ。だがどことなく元気が無いようだ。
「綾波さんは、また帰っちゃったの?」
「おお、・・・・・今日はシンジにくっついて帰った。まあ、しゃあないわな」
「そうなの? じゃあ、また手伝ってあげるわ」
頬を少し赤く染めながらヒカリが言う。だが、トウジは彼女の表情の変化には気づかなかった。
「悪いなぁ。ほな、頼むわ」
その言葉と同時にトウジのお腹から異音が出た。空腹に腸が発する悲鳴。
「な、なんて音出すのよ。下品よ、鈴原」
「え、あ、そういえばワシ、昼飯食うてないわ」
その言葉にヒカリが呆然とする。ほとんど昼食のために学校に来ている彼のセリフとは思えないからだ。
「どうして? 具合でも悪いの?」
「そんなことないけどな。・・・買いそびれてん」
「鈴原いつもパンだもんね。そんなんじゃ身体壊すわよ」
「大丈夫や。たまには学食もつこてるから。うどんは不味うて食えたもんやないけど」
論点がずれているようだが、トウジは意味もなく胸を張って答えた。
ヒカリが思わず苦笑する。しばらく笑った後、息を大きく吸い込み、意を決したように彼女は言った。
「・・・・・・ねえ。私んち3人姉妹で毎日私がお弁当作ってるんだけど、加減が分からないからたまに余った時とかすごく困るの。・・・鈴原さえよければ、そんな時引き受けてもらえないかしら」
「おお、大歓迎や。残飯処理ならいつでも引き受けるで」
屈託なくトウジが答える。
「ホント? じゃあ、今度持ってくるわね」
トウジの笑顔に胸のつかえがとれたのか、ヒカリも弾んだ声で答えた。
「なあ、ホントに聞いてないのか?」
「しつこいなあ。だから知らないってば」
うんざりした様子でシンジが言う。学校の帰り道。いつものようにレイと並んで歩くシンジに、つきまとうようにしてケンスケが絡んでいた。
「でももう決まってるんだろう?ミサトさんもそう言ってたし」
「実験はこれからだって言ってたから、帰ってきてからじゃないのかな。紹介してもらえるのは」
「そりゃあ、まだパイロットの試験が終わってないってことなのかもしれないけど・・・・、でも今朝からなんかおかしいぜ、シンジ」
「そんなことないよ。まだ紹介してもらってないよね、綾波」
傍らのレイに振る。シンジの方を見てレイが頷く。確かに紹介はされていない、ミサトから話を聞いただけだ。
「・・・分かったよ。じゃあ、まだ完全には決まってないってことかもしれないな。うん」
その考えにケンスケの顔に明るさが増す。そんな彼をシンジは冷たい表情で見ていた。
「・・・・ねえ、そんなにパイロットになりたいの?」
「もちろんさ。シンジは選ばれてるからわかんないんだよ。・・・・じゃあ、俺、行くから」
納得したのか生返事をしてケンスケは走りさっていった。その後ろ姿を呼び止める事もなく、シンジはただ眺めている。
「・・・・いいの?」
並んで歩きながら、不機嫌そうな表情のシンジにレイが問いかける。
「いいんだ。まだ極秘事項だってミサトさんも言ってたんだし・・・・」
「エヴァに乗りたいのね。あのヒト」
「・・・・あれに乗って怖い目にあった事が無いから・・・・だからあんなことが言えるんだ、ケンスケは」
吐き捨てるようにシンジが言う。そんな彼をいたわるように見つめながら、レイは尋ねた。
「碇君は・・・・あのヒトに乗って欲しくないの?」
その問いにシンジが一瞬固まった。
「・・・うん」
「あのジャージのヒトにも?」
「・・・・うん、トウジも乗らないほうがいいと思う」
「でも、あのヒトたちが乗れば、碇君は乗らなくてもよくなるかもしれないわ」
レイの言葉にシンジが立ちどまる。紅い瞳を見つめる彼の顔には戸惑いの色が浮かんでいた。レイが続ける。
「そうなれば、・・・もう怖い目にあわなくてもいいのよ」
「・・・そう、そうだね」
レイの言葉に頷きながら、シンジの視線は少しずつ焦点を失っていった。
「いやあ、なかなかのもんだな、驚いたよ」
ミサトの家のダイニングルーム。シンジの料理に舌鼓を打ちながら、加持が感嘆の声をあげた。
「葛城の料理が酷いのはよく知ってるから、話半分に聞いてたんだけどな」
「葛城さんのは料理じゃないって先輩が言ってましたよ」
「違いない。・・・だがあいつの場合は自覚が無いのが一番問題なんだ」
時刻は午後8時、ミサトに頼まれ今晩シンジの面倒を見るはずの加持と自称レイの保護者のマヤ、そろってネルフから帰ってきた二人は、何をするでもなく結局シンジの世話になっていた。
脳天気にここにいないミサトの話題で盛り上がっている。
そんな二人と好対照に、中学生二人はただ静かに食を進めていた。
「・・・・シンジくん、鈴原くんとは話せたの?」
彼の様子がおかしいのに気づいたマヤが問いかける。加持とレイがシンジを見る。
「・・・はい」
「何か言ってた?」
「・・・・いえ、別に」
「そう・・・・・葛城さんも心配してたから、元気だしてね」
励ますようにマヤが笑いかけた。その笑顔に引きずられるように、シンジはうっすらと強張った笑みを返すだけだった。
リビングルームに二組の布団を並べ、加持とシンジはそこに横になっていた。
明りはすでに消されている。
部屋を見られたら困るという事で、シンジに加持を監視するようミサトが電話で言いつけてきたのだ。
もともと加持は、レイとシンジが深夜まで行き過ぎた行動を起こさない為の監視役となるようミサトに頼まれて来た筈だ。
マヤが早く帰ってきた以上、その理由はもう失われている。本当は彼が泊まる必要などないのではないか。
シンジとしては自室で一人になりたかったのだが。
だが今の気持ちをぶつける相手として加持がいてくれたのは好都合かもしれない。
「・・・加持さん、もう寝ましたか」
「なんだい、シンジくん」
囁くようなシンジの言葉に加持が答える。起きていたようだが、逆にシンジが躊躇した。特に何も考えていなかったから。
頭に浮かんだ事をそのまま口に出す。
「・・・・・加持さんは、どうしてネルフにいるんですか?」
「また突然だな。・・・・・葛城にも訊いたのか?」
「はい・・・・ミサトさんだけですけど」
「あいつは、使徒を倒すのが目的だからな」
「ええ、そう言ってました」
加持が一瞬押し黙る。シンジはただ答を待っていた。
「俺は・・・・そうだな、ここが一番真実に近い場所だから・・・・かな」
「真実? エヴァがですか?」
「それだけじゃないさ。セカンドインパクト、使徒、サードインパクト、その中心にいる組織なのは確かだが、俺の言う真実とは少し違う」
加持の言う意味が理解できないまま、シンジは耳を傾ける。
「自分にとって一番大切な何か・・・・・それを確認すること・・・・かな、分かりやすく言うと」
「大切な何か・・・・」
「・・・今、レイちゃんのことを考えただろう」
「えっ」
図星を指され絶句するシンジに加持が笑い声をあげた。
「まあ、恥ずかしがらなくてもいいさ。好きな女性のために頑張るってのは男の基本的な本能みたいなもんだからな」
「・・・・加持さんもですか?」
「ああ、そうかもしれないな。・・・だけどな、シンジくん。それも結局は、一方的な自己満足の為にしかならないもんなんだ」
少し口調を変え、厳しい調子で加持が言う。
「誰かのために何かをする・・・そう言っても、それは言い訳で、その実自分の為にしている。人間なんてそんなものさ」
「でも・・・それで喜んで貰えたら」
「ああ、それでいいかもしれない。でもな、人と人の間には決して理解しあえない壁があるんだ。本当に相手が望むことが何かなんて、簡単にはわかりはしないよ」
その冷たい物言いに少し反発し、シンジは訊いた。
「ミサトさんとも、そうだったんですか?」
「・・・ああ、そうだな。『彼女』というのは遥か彼方の女性と書く。理解不能な存在だよ」
シンジがレイの顔を思い浮かべる。確かに彼女の全てが分かるとは言いきれない。それはレイが無口なせいだけでもないだろう。
レイにとっての自分もそうなのかもしれないが。
ただ、分かりたい、分かって欲しいという思いはある。
それはいけないことなのだろうか。
「だからシンジくん、さっき俺が言った自分だけの真実を見つける・・・それは凄くエゴイスティックなことなんだよ」
逡巡するシンジに構わず加持が話を戻す。
「それでも真実を求めずにはいられない。人は所詮自分の為にしか生きられない、哀しい存在なんだろうな」
「相手のためを思っても・・・ですか」
「ああ、そう思っている自分のためにしていることさ。・・・・でも、俺はそれでいいと思っている。それで相手が喜んでくれることもある。結果が全てだからな、物事は」
・・・・全ては自分のため。
加持の言葉がシンジの心の中で渦巻いた。
ならば自分がエヴァに乗るのもそうなのだろうか。きれいごとを抜きにして語れば、それを望んでいる自分がいるのだろうか。
だからこんなにも心に雲がかかるような嫌な感覚がするのだろうか。
トウジがエヴァに乗ると聞いた時から。
彼にもエヴァに乗れると知った時から。
〜つづく〜
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katu@osaka.104.net
解説:
第3話終了です。
ペンペンがでてきてないな(^^;;
年寄り3人組も出てきてないし(^^;;
まあ、ゲンドウは次回いっぱい出てくるから。
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