スーパーロボット ドリームフォース01(DREAM FORCE01)

 
  WorldPCExpo2001で見かけた製品の中で思わず足を止めてしまった物の1つ
 がタカラのブースにありました。
 それが「スーパーロボット ドリームフォース01(以下ドリームフォースと表記)」です。
 物としては玩具に該当する製品なのですが、画面の中でしか動かないようなものや愛玩動物に
 見たてた俗に言う「デジタルペット」の類に見なれてしまった私には「骨格剥き出し」状態の
 少しばかり油臭さを感じるデザインにまず驚かされました。
 このドリームフォース、最近良く見かけるプログラムによって動作する動物型ロボットと違っ
 て専用コントローラによるラジオコントロール操縦で動作します。
 私が目にしたブース展示のデモ機には残念ながら全ての機能を網羅されていたわけでは無かっ
 た(説明員談)のですが、この専用コントローラでドリームフォース本体の21箇所(最大)
 の制御が可能と言う事ですから、旧来のリモコン及びラジコンロボットと違って「歩きます」
 とか「歩いて腕も動きます」と言った単調な動きでは無い細かい動作を行わせる事が出来ます。
 また、その大きな特徴の1つに「直立2本足歩行」と言う移動形態が挙げられます。
 過去にも直立形態で歩行するロボットは幾つか発売されていましたが、このドリームフォース
 の場合は動作の速度調節が行える事によって歩行速度の調整がある程度可能です。
 それにしても、ラジオコントロールで動かす直立2足歩行と言う事から、横山光輝氏描くとこ
 ろの「鉄人28号」を思い浮かべてしまいましたです。
 さすがに鉄人28号そのままに空を飛ぶ機能は持ち合わせてはおりませんが。
 今までに無く細かい動作が可能と言う事ですが、その1例としての機能として、腕の先にとり
 つけた2本指のアーム(クランプハンドヘッド)を使用して「物をつかむ」と言う動作が可能
 です。
 この「物をつかむ」動作ですが、単につかむだけではなく、体をお辞儀をするように前かがみ
 にした格好で物をつかんで持ち上げる、そして持ったまま歩行移動も行えます。
 また、別の腕の先からBB弾の発射が可能です。
 もちろん、発射はコントローラからの遠隔操作で行うことがます。
 それから、本体とコントローラが双方向通信の状態にあると言う事なのですが、その事を示す
 機能の一つに本体の衝撃がコントローラに伝わると言う機能があります。
 実はドリームフォース本体にセンサーが搭載されていて、そのセンサーを通じて、受けた衝撃
 がコントローラ本体に伝わりコントローラのバイブレーション機能により操縦者の手で体感で
 きるというわけです。
 ですから、ドリームフォース同士で格闘を行ったりした場合には攻撃を受けた場合にその衝撃
 が手に伝わると言う事です。
 また、コントローラ本体には攻撃を受けた箇所を確認できる簡易ディスプレイが内蔵されてい
 ます。
 さて、実際の発売時期ですが、2001年12月が予定されています。
 まぁ、クリスマス商戦に合わせたのでしょうね。
 また、希望小売価格は49800円(税別)となっていますが、正直言ってこの予定価格には
 驚かされました。
  しかしながら一つ気になったのがチラシにあった「対象年齢20歳以上」と言う記述です。
 ドリームフォースの専用コントローラの操作は結構複雑な部類に入る様で説明員の方も操作に
 四苦八苦していたので、あまり幼年齢では操作法を覚え切る以前に飽きてしまいそうです。
 それに与える玩具としては相当高額の部類になります。
 とはいえ、巨大ロボットの雄姿に憧れていた世代のみをターゲットにするよりも色々な世代に
 「夢」と「科学」と「情熱(も入るかな)」が生み出したこのドリームフォースを楽しんで欲
 しいものです。
  余談ですがこのスーパーロボットドリームフォース01、実はある時期TVを見ていれば同
 等の物がCMに登場していました。
 それは三浦友和の出演していた某社の缶酎ハイのCMです。
 このCMに登場していた缶酎ハイの缶をつかんでコップについでいた「スーパーロボット」、
 これがこのドリームフォースとほぼ同じものだそうです。
 この「スーパーロボット」は景品にもなっていましたからもしかしたらこれを読んでいる人の
 中にはお持ちの方もいるかもしれませんが、諸般の事情でドリームフォースから幾つかの機能
 が省かれている状態だそうです。
 
 
(了)

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