CALL 〜前編〜
「バカ!ボケ!このハットリ!」
「なんやと、チビ!メガネ!なんちゃって小学生!!」
「テメーこの野郎、下手に出てりゃ調子に乗りやがって」
「調子乗っとんのは工藤の方やろ、大体なぁ、ちゃんと謝ったのに男が小っさいことでいつまでもゴチャゴチャぬかしよって!」
喧嘩をしてしまった。
服部がオレのことを『工藤』と呼ぶから。
ハァ… なんてくだらない原因…。
原因がくだらなくたって、喧嘩をしたという事実はかわらなくて。
オレ達は喧嘩別れしてしまって。
…大体、どうして何回言っても呼び方を改めないのか。服部の所為で蘭には疑われ続けるし…
「二人の時は『工藤』って呼んでいいから、人前では『コナン』と呼べ。」
もう何回もそう言っているのに。アイツときたら時も場所も考えずに『工藤』を連呼してくれる。
『工藤』と呼ばれるのは好きだ。 むしろ『工藤』と呼ばれる方が確かに嬉しい。たまに、自分が狂っているような感覚に襲われるから… オレが『工藤新一』である証明をしてくれている様で…
梅雨明け宣言があったにも拘らず、相変わらずの悪天候に気分も憂鬱になる。
電話をしようとした。
でも、1コールもしないうちに受話器を置いてしまった。
明日から夏休みが始まる。
そういえば、夏休みには東京に出てくるって言ってたっけ。ウチ(工藤家)に泊めてくれって… アイツどうする気だろう。
謝ろうかと思った。
でも、約束を破ったアイツが悪いんであって、オレは何一つ間違った事言ってねぇし…
長い夏休みが始まるのに…続く…(ゴメンナサイ><)
すみません、完結の予定だったのに…つ、続くなんて!!(><)なんだよ前編って!(死)そんなワケでコ平…に、なるハズ…プロット段階では… もう頭こんがらがってしまいそうです(泣き言)