CATS(2月16日) 

於:新名古屋ミュージカル劇場

ねこ@松戸 です。

わーい、キャッツの観劇レポートが書けるぞ!
わーい、わーい、嬉しい!嬉しい!

…これだけで終わってしまいそうな予感…。
でも、本当にこれくらい嬉しかった。
独身のときでさえやったことがなかった「遠征」というものをしてしまいました。
日付はもう16日、草木も眠る牛三つ時の午前2時、いきなり名古屋遠征が
決まったんです。
私には遠征なんて無理だ…と思っていたのに、なおりん@目黒さんに、
「マチネなら日帰り余裕よ!」といわれ、早3週間。
なかなか決心がつかず、悶々としながら前日予約のチャンスを
うかがっていたのですが、「チケットを譲っていただく」という形で
キャッツ観劇が決まりました。しかもS席。表情まで見える良い席。
うう…こんなことがあっていいのだろうか。

以下、完全にネタばれ+ファンモードです。どうせ私の書くレポートですから、
レポートになってやしませんので、読みたくない方は削除しちゃってください。

キャッツは、1回だけ観た品川キャッツ以来なんですが、
あのときはわけがわからなかった。
「騒いでいる割には、こんなものか」と帰ってきたのですが、
何気なくCDを聞いてみてから、もう観たくて観たくてしかたがなかったんです。
それで今日は、新幹線の中で、しっかり予習をしてのぞみました。

で、まずは、なぜか涼太スキンブル。
あえて、鈴木…ではなく、涼太君と呼ばせていただきます。
だってかわいいんだもん!ああ、あの笑顔が忘れられない…。
いるよ、絶対、こんな人。列車が好きで好きで、車掌になったような人に。
「やくざな奴もその目を見ると…」のところで芝マンカスとにらめっこ。
その瞬間、芝マンカスがにゃん(^^)ってなるとこなんか、本当に納得してしまった。

で、荒川タガー。
出てきた瞬間!キャー、荒川さんだー…って完全にファンモード。
ほとんど荒川タガーのために名古屋に来たっていってもおかしくないですからね。
「S&D」の荒川タガーが忘れられなくて、本当に、変に作らずに、
「荒川タガー」のまんまのタガーでした。
ちなみに今回は、「連れ去り」はありませんでした。物色していたような
感じはあったけど。
もし近くまで来たら手を伸ばしちゃおうかと(本気で)思っていたのですが。

坂田ヴィクトリア、こんなにすごいと思いませんでした。真っ白だし、
ただ動けるんじゃなくて本当に切れがあって、目立ちます。
ダンスが上手い人ってこういう人のことを言うんだって、初めて思った。

村田シラバブ。
シラバブになったのは最近のはずなのに、すばらしい歌声。
とってもすんでいて、ファントムのクリスティーヌをやったことがあるかどうか
わからないけど、ぜひやらせてみたい気がしました。

藤本ジェニエニドッツ。
今回、もっともいい意味で裏切ってくれた方。今話題の服部良子さんでは
なかったんで、幾分がっかりしたところがありました。
いや、なんのなんの。もっとダンスが踊れたらいいのになあって気は
しないでもないんですが、表情が豊かでよいよい。
ちゃんとゴキブリ軍を「はーい、はい!」と従えて、ちゃんと独自のキャラクターが
できていた気がします。
ただ、ごきぶり軍のタップがちょっと…。がちゃがちゃするだけで、
「タップを踊っている」感じがしませんでした。せめてもう少し合わせてくれるといいのに。

あとは「でかいぞ!芝マンカス!」←芝ユダのイメージ強すぎの私としては、
ちと違和感が…。いやでも、あれだけ存在感を出せるのってすごいかも。

村ガス。
バストの「いらっしゃーい」も、ガスの歌もとってもいいんだけど、
どうもグロールダイガーが好きになれなかった。
もっと暴れて欲しいし、もっとグリドルにめろめろになって欲しいし、
もっとグリドルといちゃいちゃして欲しかった…あ、いや、
別にそういう意味じゃなくて。
「もっとやってよ!崩してよ!」っていうのがどうしても抜けなくて…。

というわけで、井上ジェリロも、ジェリロはすごくよかった…っていうか、
もうかわいくてかわいくて、すごく好きだったんだけど、
グリドルがなあ…。ジェリロがグリドルの衣装着て舞台やってるとしか
思えなかった。マキャヴィティのところで「どうでしょう、グリドルボーン」なんて
出てくるくらいなんだから、もっと悪女っぽくなって欲しかったなあ。
<ちょっと保坂さんファンモード入ってるかもしれないけど。一度、保坂さんの
グリドル観てみたい。

さて、話題の坂本ミスト。
なかなか良いではないですかー。たしかに、「これが加藤さんだったらなあ」って
思うところはあるんだけど、「おとなしくて、小さな、かわいい黒猫」だから、
私はこれくらいの存在感が好きかも。
たしかに「驚いたもんだ、すばらしい奴さ」ってほどじゃないんですけど、
想像してたよりずっと踊れてると思いました。
しかし…1幕なかほどで、早くもからだ全体がはあはあと息ついてる。
うわー、ミストが主役になるのはこれからなのよー!と心配してしまった。
ちょっと、あの息切れのし方は目立ち過ぎです。
でも、動きが遅れたりしないのは、さすが。
ミストのソロの所は、やっぱりのびのびしていてよい。早くなれるといいですね。

で、もっと話題の河合グリザ。
う〜ん…なんというか、「ダメ!」って突き放すほどの事もないと思う。
よっぽど「伝わってこない」といわれたのか、「作りすぎ」の印象でした。
声かれ枯れ、やっぱりすたすた歩き。

が、この方が天に上るとき、なぜかおいおい泣いてしまったんです。
どうにかして「グリザベラ」になろう、なろうとしている努力はとっても感じられて、
その努力が報われたような印象受けたのかな。
「みすぼらしい、汚らわしい娼婦猫」というよりは、「どっかのクラブか風俗で
一時期ナンバー1はってたホステス」という感じ。
まだ落ちこむところまで落ちこんでなくて、ちょっとプライド捨てきれてない
感じですかね、他の猫と交わろうとしているときも。
私は、一生懸命やってる印象が強かったんで、今後はよくなると思うんだけどなあ。

ひじょーーーーに長くなって申し訳なかったです。
こんなに長くなるとは自分でも思わなかった。
品川キャッツの内容をほとんど覚えてなくて、「あんた、高いお金出して
何観てきたのよ」だったんですが、今回、片道の交通費だけでキャッツ1回
観ることできるくらいお金使って、大満足しました。
いやーん、このままじゃ私、また旦那に黙って名古屋いっちゃうよー!

失礼しました。


    ねこ =^. .^=