BILLY ELLIOT

 

STORY
1984年、イングランド北東部、ダラム州の炭坑町。
パパと兄のトニーは炭坑労働者だが、ストライキ中のため生活は苦しい。
ママは去年の暮れに亡くなったばかり。
そんな11歳のビリーが、ひょんなことからバレエに出会い、のめり込んでいく。
物忘れがひどくなってきたおばあちゃんと、バレエのウィルキンソン先生は
ビリーを応援してくれるが、パパとトニーは「男の子がバレエなんて!」と反対。
それでもこっそり、ウィルキンソン先生との猛特訓が行われる。
目標は、ロイヤル・バレエ・スクールのオーディション。
クリスマスが来てもストは続き、ママの愛用のピアノを解体して薪代わりにする程
生活は苦しくなっていた。

しかしその夜パパは、ビリーの踊る姿を見て初めて息子の素晴らしい才能と
情熱に気付き、オーディションを受けさせる費用を稼ごうと決心をするが...

 

CAST
<ビリー> ジェイミー・ベル
1986年イギリス、イングランド北東部ビリンガム出身。
本作にてプロ・デビューを飾った。オーディションで2000人以上の中から
「演技が出来て、踊れて、正しい訛りがある子」に選ばれた。
撮影時は13歳だった。
ジェイミー自身も6歳の時にダンスを習い始めたがクラスメイトには内緒で、
サッカーの練習に出てから、レッスンに通っていたそうだ。

<ウィルキンソン先生> ジュリー・ウォルターズ
ビリーの才能を見抜き、失いかけていたバレエ教師としての情熱を取り戻す
ウィルキンソン先生を演じている。
1950年バーミンガム生まれ。
舞台、TV、スクリーンと幅広く活躍する。
99年にはOBE(大英帝国四等勲章)を授与された。

<パパ> ゲアリー・ルイス
炭坑ストライキの中、家族を守ろうと懸命に闘う頑固で無口なパパを
感動的に演じている。
ケン・ローチ監督の『マイ・ネーム・イズ・ジョー』(98)のシャンクス役で
国際的に知られるようになる。ほか、『ぼくの国、パパの国』(99)や、
舞台でも活躍している。

<トニー> ジェイミー・ドランヴェン
ビリーの兄で、パパと同じ炭坑労働者のトニー役。
ITVで注目され、『エブリバディ・ラブズ・サンシャイン』(98)で映画デビューした。

<おばあちゃん> ジーン・ヘイウッド
男所帯の中でたった一人、ビリーがバレエを始めたことを無心に喜ぶ
おばあちゃん役。
舞台・TVで長いキャリアを誇るベテラン女優。

<マイケル> ステュアート・ウェルズ
荒っぽい男社会の中で、ビリーとは別の意味で違和感を抱いている親友
マイケル役。ビリー同い年の役だが、実は4歳も年上。ということは、
撮影時は17歳ということだ。
1982年イギリス生まれ。ローラーブレードをしている所をスカウトされた後、
マイケル役のオーディションを受けるように言われ、見事抜擢。
新作はポール・マクギガン監督の『Morality Play』。

<25歳になったビリー> アダム・クーパー
ラスト・シーンに登場し、背中などの肉体美を見せつけるこの人は、英国を
代表する世界的トップ・ダンサー。
1971年ロンドン生まれ。アーツ・エデュケーショナル・スクールでタップ・ダンス
を学んだ後、ロイヤル・バレエ・スクールに入学。98年ローザンヌ国際バレエ・
コンクール東京大会でプロフェッショナル賞を受賞。このとき金賞を受賞した
熊川哲也とは同級生である。
89〜97年、ロイヤル・バレエ団に在籍。94年よりプリンシパルを務める。
そのかたわら95年よりAMPの『白鳥の湖』(新解釈)に主演を続け、97年には
イヴニング・スタンダード賞受賞。現在はフリーでAMPを中心に活動。
振付師としても活躍している。

おまけ

 

■2000年カンヌ国際映画祭・監督週間クロージング作品
■第13回東京国際映画祭・特別招待公式参加作品
2001年ゴールデン・グローブ賞 ノミネート(2部門)
第6回全米放送映画批評家協会賞 ノミネート(2部門)
2000年英国インディペンデント映画祭 (5部門)
...他、多数受賞。

2000年イギリス/カラー/ヴィスタ/1時間51分/ドルビーSRD/6巻/日本語字幕/戸田奈津子/
後援:ブリティッシュ・カウンシル/提供:アミューズ・ピクチャーズ、テレビ東京、博報堂、日本
ヘラルド映画/配給:日本ヘラルド映画