<東京の芭蕉史跡>
 20数年ぶりに東京へ行く機会が有ったので、芭蕉の史跡を訪ねてきました。まずは芭蕉がたずさわった神田上水跡を訪ねてみよう、地下鉄有楽町線「江戸橋」下車、江戸橋公園方面へ向かう。
 神田川に掛かる江戸橋付近は緑の多い場所だ、神田川沿いに公園が続き、ジョギングに犬の散歩に思い思いの人が多い。
     
   神田川は亀と鯉が多い     昔はこの辺から水を引いていた
 公園を川沿いに上ると神田上水跡が残る、水は有るがきれいとは言い難いが、子供達が遊んでいる。 続いて都内で唯一(?)蛍の飛び交う場所で有名な「椿山荘」がある、冠木門から見学可能なようだ。
 さらに上流へ向かうと関口芭蕉庵がある、芭蕉が神田上水工事中住んだとされている場所だ。ホントに都心部(?)、古い見事な建物、そして古池、句碑の建つ庭は自然があふれている。今日は句会が開かれているようだ、なかなか風情がある。  
 
 さてつぎは深川へ向かおう、深川芭蕉庵跡を訪ねることにする。地下鉄飯田橋で大江戸線に乗り換え森下で降りる、地図を頼りに隅田川方面へ向かい南下する。
     
 直に立派な建物の深川芭蕉記念館へ着く、正面の”草の戸も・・・・”の句碑がある。大学生に達のリクエ ストで読んで解説すると何故か拍手が、てれくさいな〜。
 記念館の中には芭蕉の数々の資料はあるが、本物は少ない模様。庭をぐるりまわり隅田川の景色も楽しむ。次は芭蕉公園へ向かう、隅田川沿いに下ると直に芭蕉像に会える。この近辺に深川芭蕉庵は存在したようだ。話に聞くとここの芭蕉像は時間によって方角を変えるらしい、後で聞いた話なので確かめてはいない。  
   芭蕉稲荷
時間のある方は銅像の位置が変わるかチェックをしてください

  
 さて今度は清澄公園へ向かう、紀伊国屋文左衛門の敷地跡らしい、木材で財をなした紀文の邸宅跡はすばらしい広さ、庭も壮大だ、まるで大名屋敷跡の模様。ここにも芭蕉の巨大な句碑がある、ひょっとして芭蕉もここで句会を催していたのかも・・・。
    
 このあと芭蕉とは関係は無いが江戸博物館に寄る、昔の暮らしを再現したスペースが作られ、近辺はミニテーマパーク化している、有名な「深川めし」の店には長い行列が、う〜ん。
 今日は東京散歩、といってもほとんど東京の中とは思われない場所ばかり、案外下町には地方でも失われた町並みを維持しているのに驚きます。又東京へ行く楽しみが増えたね。

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