7月25日

3時頃起床。バイクは一番あとなので4時30分になってやっと下船できる。天気は今にも降りそうな曇。地面は濡れてない。下船口の鉄板が雨で滑ることを恐れてたので助かった。フェリーターミナルでインターネットの天気予報を見る。北海道の中では道東だけが晴マーク出てる。ってことで道東を目指すことに決定。とターミナル出たら雨がぱらついていた。我慢してカッパ着てのスタートとなる。

小樽港を出て、5号線を少し走れば札樽道にそのまま合流する。雨の高速なので80キロに押さえて走る。が、札幌市に入った頃には雨も止み、路面も乾いてくる。早朝5時の100万都市を突き抜ける超ロングストレートだ。前後左右全くクリアー。一瞬で数字のない領域に達するけど久々の200キロ以上は怖い。少しゆるめて160くらいで巡航。あっという間に札幌市を抜け、北広島の輪厚(わっつ)PAで休憩。見渡す限りのゴルフ場か牧場みたいな景色。駐車場も異常な広さ。雨はしばらく降りはしなさそうなのでカッパを脱ぎ出発。恵庭JCTから道東道に抜ける。途中”キウス”なんて名前のPAがある。さすが北海道?道東道終点の夕張を降り274号線を東へ。青看板には帯広まで百何十キロ、釧路まで二百何十キロの表示。長い!!でもまだ7時前。頑張ろう。緩いカーブの連続を流れに乗ってはしる。荷物満載のMTBのチャリダーを抜く。後ろ向きにピースサイン。高速降りた頃から警告灯でてたし、ガソリン屋も少なそうなのでたまたまあった出光で給油していると、ガソリン屋のオバちゃんが”隣のラーメン屋おいしいんだよ。”と教えてくれるので朝食をまだ摂ってなかった事だし食べに行く。”樹海苑”ってラーメン屋で確かにツーリングマップルにものってる美味しい店らしい。店主は昔ハーレー、今はマグナに乗るバイク乗りで、ライダー、チャリダーが大好きだそうだ。先ほどのチャリダーもその店に来る。見てみてビックリ。8つも年下の中学生だった。名古屋からフェリーで来て何日目からしい。俺も高校のときは自転車で四国一周とかしたけど、中学生で自転車ツーリングとはすごい。彼はけっこう凄い人になるかもと感じた。

 

夕張の北海道物産センター

久々の美味しいラーメンとジュースと日高の美味しい水を頂き樹海苑を出る。店主が”良かったら行ってみ。”と、”ライダーの宿白樺”の名刺を渡してくれる。ここ日高から400キロも離れた知床だ。でもまだ8時過ぎ、十分間に合いそうだ。ってことで本日の目的地決定。石勝樹海ロードと呼ばれる国道274号線をひたすら東へ走る。カーブがたまにあるけど、緩すぎて攻めるってほどのものでない。それにしても地元の車は噂どうり非常に飛ばす。120キロ以上で普通に流れてるし、黄線白線関係なく追い越しするので恐ろしい。たまに工事で片側通行で停車する以外走りっぱなし、直線と緩いカーブがひたすら続く本州では考えられないような光景だ。

このあたりまでは“樹海苑“のオバちゃんが言ってたように天気予報に反して晴れていたが日勝峠を越えようと高度を上げてゆくと急にガスの中に入る。日勝峠からは雄大な十勝平野が望めるらしいが視界は20メートルくらいで前の車がやっと見えるくらいだった。

清水町のローソンで休憩する。曇ってるとけっこう寒い。でもちゃんとホットコーヒーがあって助かったかんじ。梅雨前線は日本海のほうにかかってるはずだから東に向かうほど天気は良くなると期待して走りつづける。が、帯広を抜け、釧路の少し手前、白糠では路面が濡れ始めてた。雨ってほど水滴が大きくないので風で飛ばされ身体はほとんど濡れないのでカッパはいらないのだが、シールドに霧がベットリとくっついた感じになって視界が悪い。撥水剤塗ってもあまり変わらない。シールド開けると目に霧が入って痛い。シールドを拭きながらゆっくり走るかないってもので車には抜かれまくりで怖い怖いだった。釧路をすぎ、厚岸でもうこの海霧に腹立ってきたので内陸に進路を変える。この霧は海と陸の温度差で発生してる根室地方に多い●だと思うので内陸なら多少ましだろうと行って見たのだが霧は多少少なくなっただけだった。国道272号を別海町中標津町と抜ける。”開陽台”って青看板も出てくるがこの天気では行こうとも思わない。ひたすら羅臼の“ライダーの宿白樺“を目指すのみ!!

根室へ向かう道。

厚岸町のどっか。

中標津の東経145度の碑

ちょっとだけ天気マシ。

海沿いの標津町に出るとやっぱり凶悪な海霧。さらに凶悪になってる気もする。国後島なんて見えやしない。すでに16時を回ってる。チェックインは17時くらいまでのはずだから頑張らなくては。標津から羅臼まで50キロほどひたすら視界30メートルくらいだったがどうにか頑張って17時過ぎに無事白樺に着いた。

白樺から車で送ってもらい”熊の湯”って無料露天風呂に行く。猛烈な熱さの温泉だ。身体を少しずつ慣らしてゆかないと浸かれそうにもない。浸かっては出て休憩を3回くらいしてやっと全身が浸かれた。とても我慢できんくらい熱いが今日一日冷えて疲れた身体によく効いただろう。

白樺で”チャンチャン焼”を食べる。野菜や魚を鉄板で焼いたのを大勢で豪快につつくのだ。特に魚介類は羅臼の港で水揚げされたばかりのものだ。新鮮さが全然違う。最高に美味かった。この日このライダーハウスに泊まった人の中で自分が一番年下だった。いろいろな経験を積んできた凄い人ばかりである。話を聞いてるだけでもとても面白く、楽しかった。

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