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氷ノ山ツーリング&トレッキング

6月3日

ここ最近日曜日はバイトが取れない。そして、むっちゃくっちゃに晴れると予報。こんな日に家でいるのはあほらしいので、3週間連続になるけど出かけるとする。

今回の目的地は兵庫県最高峰の氷ノ山(ひょうのせん)1510m。なんでまた氷ノ山かというと、部活の後輩らが、この日に氷ノ山に登るらしいので、突然現れてやったら驚くだろうなという作戦である。登山の朝は早いので、最悪でも6時には登山口の養父郡関宮町奈良尾に着いておきたい。ということで朝(?)1時半に起床し、2時50分出発。今回は本格的に山登りなんで、ハーフパンツやトレッキングシューズ、それに後輩への差し入れにミカンやスダチやメロンなどを25リットルザックに詰め、それ+いつもの日帰りツーリング装備(デジカメ、ツーリングマップル、コンタクトケア用品など)とけっこう大荷物だ。

 

朝の43号線は信号のパターンが昼間とは違ってて、ことごとく信号にひっかかる。三宮までの時間は昼間の方が早いような気さえする。須磨から第二神明道路に乗る。150前後でクルーズ。3時30分いつもどおり明石SAで小休止。加古川バイパスを過ぎ、姫路バイパスを少し走り播但連絡道路へ。高速は出来る限り使いたくないのだが、姫路〜福崎は信号がけっこう多いのでこの区間だけ使うとする。福崎以降は和田山まで続いているが、下道の312号線もほとんど信号ないので、時間はあまりかわらないだろうと考えた。全線走ると2000円近くするし。

 

 

 

播但道入ると電光板に”花田〜豊富事故車線規制”だそう。確かに豊富PAの入り口付近で軽四がひっくり返ってた。居眠りかなんかでガードレールにあたったのだろう。パトカーいっぱい、救急車も来ていた。・・高速の事故は恐ろしい。

 

 

 

豊富PAから事故現場を写してみる。

道の駅朝来から。

朝来町のなっがい直線道路。

トラックが140キロで爆走してます。マジで。

セルフしたら、跨る瞬間が撮される。それにしても、早朝(この時は4時半)は気持ちいい!!この時間帯の気持ちよさを知らない普通のバイク乗りはかわいそうだと思う。

 

播但道も150前後で流し、4時過ぎに予定通り福崎インターで下りる。休憩含め一時間少々で姫路の15キロ北の福崎とはなかなかいいペース。平均時速80キロ以上だ。明るくなり始めてきていてだんだん走りやすくなる。それでいて車はトラックが多少走っているくらい。一般道でも120くらいで流してゆける。見る度に色の変わってゆく空と山肌の対比が美しい。バイクで走って一番楽しいのはこの時間だと断言できよう。なのにバイクは全然走っていない。独り占めしてる気分。かなり幸せ。でもしっかし寒い!6月だというのに、もう夏だというのに気温は9度らしい。革メッシュがスースーしてすごく寒い。ある程度回して気合い入れてかないと体の震えが車体にまで伝わっていく。朝焼けが美しくて写真撮りまくってしまった朝来町を抜け和田山町。道路鉄道ともに山陰方面が京都方面と姫路方面に分かれる交通の要所の街。いつも混んでいるが早朝なんで全然空いている。大きいガソリン屋もたくさんあってその一つで給油。ガソリン屋の店員さんによると今日はいつになく寒い日だそう。氷ノ山に登りにゆく話などする。残雪が残ってるかもしれないとのこと。

氷ノ山山頂でセルフ。恥。

 

和田山からは9号線。そして養父町、八鹿町を抜け関宮町から鉢伏高原への案内に従い県道へ。しばらくは平坦だが急に登りにさしかかるとすぐ(後輩らが)テントはってるであろう奈良尾集落。この時5時50分。神戸から鈍行とバスを乗り継ぎ半日以上かかる所にわずか3時間でついてしまった。

早速テント探すが全く見つからない。30分ほど走り回り歩き回り対岸のスキー場に”奈良尾キャンプ場”を発見する。しかしもうテントはなく、既に出発してる模様。急いで荷造り着替えをし6時半入山。ルートは入山口から東尾根という尾根に登り、東尾根に出れば後はそのまま登り続ければ山頂という簡単なルート。山スキーで何度か歩いているのでけっこう覚えている。地図はツーリングマップルだけで、コンパスもなしと怒られそうな装備だ。そして荷物の半分以上というかほとんどを占めているのが差し入れ物の果物。特にメロンが堅くて背中に当たって痛い。が気にしないことにして歩く、というか走る。走れるところは走りまくり。高校生の4人組を抜く。登山部っぽい出で立ちなんで練習に来ているのかと思えば、同じような登山高校生いっぱいいるし、審判員らしき人が隠れてるし、読図用ポイント旗があったりするし、どうやら県総体のようである。・・・なつかしい。高校時代登山部で、そしてインターハイまで出てしまった自分からみりゃどいつもこいつも後輩みたいなもんだ。思わず”がんばれよ!!”とか声かけてしまう。東尾根まで出たがなんか休まずに歩けそうなんで休まず進む。歩いているうちになんか、気合い入ってきて”どうせなら休まずてっぺん目指そう!”とか考え出してそのままてっぺんまで80分歩き続けてやった。止まったのは靴紐がほどけたときだけだ。登山部高校生を数え切れないくらい追い抜いていった。てっぺんに着いたけど人は審判員らしき高校教師二人のみだった。避難小屋も誰もいない。この時7時50分くらい。いったい奴ら(後輩ら)は朝何時に出て、どんなペースで歩いていたというのか!?恐るべし現役ワンゲル部員!!

まさか俺の出た6時30分より後に出発したとは考えにくいだけに、諦めるとする。俺は何のためにメロンをもって氷ノ山の山頂にいるのか考えるとかなり空しいものがあった。でも、天気は雲がほとんどなく、大山まで見えてるのではないかってくらい大きな景色だった。

証拠に写真を数枚とっておき跳ぶように来た道を下った。

鉢伏山。高原のリゾート地で埋め尽くされた山。

氷ノ山山頂から西方。大山らしきトンガリが・・見えてるような・・。

東尾根避難小屋。

 

9時半に登山口に戻る。着替えたり、パッキングし直したりする。何のために持っているのか分からないメロンがすごくじゃま。小川の水で顔洗ってみたりする。山から下りると暑い!気温がすごく上がってきているのがわかる。Tシャツを一枚減らすけど、(2枚着てた。)それでもジャケット着ると暑い!・・・さてどうしようかととりあえず、9号線まで戻り村岡方面へ。大きなループ橋や1キロ以上ありそうな直線登り(警察が怖くなければ200キロ以上楽勝)があるスケールの大きな峠越えを楽しむ。このまま進むと鳥取まで行ってしまい、帰るのが難儀になる。朝3時前から行動してるんでそろそろ戻りたくもあるのだ。

ていうことで、また戻り、城崎温泉へ行くことに決める。なんか、この地方(但馬)に来ると絶対寄ってしまう所なもんで。もうすでに6回目の城崎温泉。年2回くらい行ってるような気がする。八鹿まで戻り、312号線で豊岡へ。豊岡ではやはり渋滞に苦しむ。八鹿から1時間弱、12時ちょうどに城崎温泉着。今回は”一ノ湯”にする。なんか改装されててきれいになっていた。洞窟風呂というのも出来てはいたが、洞窟の中に露天風呂を作っただけって感じだった。入浴料500円。城崎町内を適当にぶらつき、13時頃出発。しっかし、止まってると猛烈な暑さだが、走ると程良く暖かい。つまり、眠くなる。一度完全にマイクロスリープ状態(数秒だけ眠ってしまう状態)に陥り、車に抜かれてから覚めた。直線道路でなかったらやばかったかもしれない。ギア落として、気合い入れ直す。休日ならではの勘違い安全運転車で渋滞してて、いらつく。それを我慢すると退屈で眠くなる。休日昼間に運転するのは良くないなと思う。和田山を抜けそのまま9号線、そして山東町から427号線で西脇へ抜けることにする。地図見てみると一度も走ったことのない道だったもので。まず、遠坂峠って峠を越え青垣町。この峠は播但連絡道といずれ結ばれるであろう自動車専用トンネルでも抜けれるが、高いのでも当然通らない。峠道は細いけど、ちゃんと2車線なんで楽しく走ること出来る。西六甲よく似た感じのカーブが続く登りで、青垣町への下りは大きなカーブが多い。青垣町内の427号線は幅の広い田舎道って感じで車ほとんどなく90キロくらいで流していた。427号線になってやたらとバイクを見かけるようになった。今まで知らなかったが実はメジャーなツーリングコースのようだ。次の加美町に抜ける播州峠はかなりスケールの大きな、北海道の峠道の8割位みたいな感じの道。そして車はほとんどなし。長いストレートや100キロ以上で行けるカーブがある道。楽しい。加美町の”道の駅R427かみ”で休憩。走ってる間は見なかったのに、やたらとバイク車が多かった。中町から県道に移り、ちょっと峠を越え山南町へそして国道175号線で西脇市へ。175号はバイパスになってるのでそのまま427で西脇市街にはいるより楽だろうと予想した。西脇市の”たいこ弁当”で今日初の固形物を口にする。この”たいこ弁当”は、兵庫県の、特に姫路ナンバーの地方にやたら多くあって24時間営業、大きな駐車場にはいつも大型車で満杯って人気の弁当屋である。しかも、店内で食べることが出来、種類はバイキング方式なんで、自由に食べたいだけ組み合わすことができてよろしい。お茶は飲み放題だし、味もなかなか悪くはない。今回初めて使ったが気に入った。播磨、但馬の方へ出かけるときはいつも利用することになりそう。

西脇市を過ぎると滝野町。ここから県道17で社町、東城町、吉川町と抜け、428号線で北区の淡河、箕谷へ抜け、有馬街道、六甲山トンネルで戻ることにした。428号線は楽しめるワインディングなんだが、すでに夕方。つまりはゴルフ渋滞の時間でゴルフ帰りであろう車多くてあんまし楽しめなかった。

疲れてきているためか一度、訳分からず抜重に失敗し、思いっきりセンターオーバーしてやばいところだった。あまり体調が万全でないときは激しい走り方を控えようと言う教訓を得た。有馬街道は混んでいたが、家までもうすぐだったので苦にはならなかった。六甲山を登り、トンネルを抜けると後はひたすら長い下り。山手幹線に出て東進、岡本駅前で全く原因不明の大渋滞。休日は普段車に乗らない、交通の中の暗黙の了解みたいなのを分かっていない人が道路に出てくるので、理解できない事態が多く疲れる。

そして17時過ぎようやく下宿に戻る。

城崎温泉一ノ湯

いい感じの神社があった。”道の駅R427かみ”の正面。

走行距離:430キロくらい。

ガソリン代:1800円。

有料道路代:200+100+400円