>>モドル

 

10月8日

この日14時から岐阜の高鷲であるRFオーナーズの全国ミーティングに行くつもりだった。が、朝起きたのは10時半。天気予報は昼前から雨とかいってる。行くこと中止!とりあえず、ヒマなんでRFを点検。前パッドが死んでるのを見つけたので、以前交換した純正品がまだ多少使えそうなのでそれを装着する。

この日は結局、19時頃まで一滴の雨も降らなかった。天気予報のウソつき!

ツーリングじゃないな・・・

 

 

10月9日体育の日

朝5時半、激しい雨音で起床。寒冷前線が通過したようだ。思ったとおり10分もしないうちに止む。6時半ころには完全にやみ、青空がのぞいている。ツーリングに行くこと決定。行き先は神戸より西の方が天気は安定してるはずだが、日帰りで行けるところは行き尽くした気がするので、昨日行く予定だったコースにする。高鷲までは普通なら岐阜まで行き、長良川沿いに郡上八幡白鳥と北上して行く所だが、そのコースは先月DAXで走っている。ってことで北陸道で福井まで行き、九頭竜(くずりゅう)川沿いに上り両白山地を越え岐阜県側に降りて行くことにする。その先は気分次第ってことで。

7時ちょうどに出発し、近所のGSで給油し43号線に降り、西宮から名神。路面は大体乾いていて気持ちよく走れる。150キロくらいで巡航し、いつもどうり吹田SAで最初の休憩。フワフワだったので伸びダンパーを標準位置に、プリロードを少しかける。コーヒーを飲み出発。150前後で巡航。吹田から先は近畿道、中国道が合流するので交通量は一気に増える。いわゆるサンデードライバーってのも多い、追い越し車線は追い越すとき以外は開けておくってことを知らない人たちだ。パッシングや右ウインカーでコチラの意思を伝え、次々に追い抜く。左から追い抜きはしないのがいちおうキマリなんで。あれよあれよという間に大阪京都を抜ける。滋賀の栗東から先はけっこう山の中で、路面も濡れてくる。車も増え、追い越そうにも追い越せないので流れの最後尾走ってたら後ろから猛烈な勢いでトラックが来る。パッシングしたりクラクション鳴らしたり、相当急いでいるのか謎の暴走トラック。怖い怖い。140キロしか出せない作りのトラックと張り合っても仕方ないし、多賀SAも近かったので大人しく譲ってみたりしてみた。前にいた車も次々に走行車線に戻ってくるので一気にペースダウン。やっぱ誰でもトラックに迫られるのは怖いようである。バイクだとなかなかのいてくれないのに。

これまたいつもどうり名神多賀SAで休憩。カウルで飛んでゆくので気が付かなかったが少々の小雨がぱらついてるようだった。車もバイクもすげぇ多い。さすがに祝日である。芝生でテントしてるのもいる。マナー的にどうなんだろ?身障者スペース(屋根がある)に止めてるバイクもいる。人として最悪的行為。頼むから止めて欲しいことだ。

多賀SAを出るとすぐに米原Jct。平野部に出てきてるので路面も乾いている。北陸道に入り、米原の検札からフル加速。ほとんどの車は名神に流れるので交通量は微小。真っ直ぐな道。久々に200キロ巡航。湖北の平野部を突き抜ける。そして登りにさしかかった刀根PA(トイレのみ)で休憩。多賀から20分くらいしか動いてないが。なんか高速走行はトイレが近くなる。休憩すると何故か気合が全て抜け、飛ばすのがアホらしくなったので流れ以下の100キロで走る。福井県内を淡々と走る。北鯖江PAでまたトイレ休憩。トリップが225キロになったところで警告灯が点灯。リッター15キロってトコ。いつもどうりの高速燃費だ。そして福井ICで北陸道を降りる。

 

北陸道刀根PA 刀根PAにて。ガラ空き。

空はだいたい晴れている。

神戸からここまで2時間半もかかってる。

休みすぎ?

 

 

 

福井まで約230キロ。意外と遠かった。高速代4400円とけっこうなお値段。国道158号線を東へ大野市方面へ。たいして交通量ないくせに四車線で快走だ。ローソンでお買物。店員さんはけっこうくせのある方言。関西に近いところと思ってただけにけっこう意外だった。美山町に入ると2車線で車を抜きづらくなるが長い直線がたまに有ったりして気持ちよく走れる。大野市の中心を抜けると雪国ならではのスノーシェッドが連続するワインディング。走るとすぐに前走車に追いつくのでその度にペースダウンして間を開けるを繰り返す。スノーシェッドの中は路面が乾いてないし怪しいのでそれほど豪快には走れない。このあたりでRF乗り同士ならではの(?)派手なピースサイン。RFばっかり5台くらいでお尻になぜかDJEBEL。間違いなくミーティング帰りなのでしょう。和泉村の中心の道の駅九頭竜で休憩。バイクがかなり多い。思った以上にいいツーリングスポットのようである。

和泉村の中心から少し158号線を登ると九頭竜ダムが見える。御母衣ダムと同じロックフィル式のダムだ。さすがに御母衣ダムに比べると少し小さい。トンネル2つの間からダム上に行けるようになっている。ダム湖岸の道は路面は少し荒れ気味だけど、車も少ないし、けっこうイイコーナーもあってなかなか楽しめた。低いギアで高回転域唸らせて走ったけど、低回転で流すように走っても楽しめそうな感じだった。

 

道の駅九頭竜 ”道の駅九頭竜”で。

12時ちょうど。奥の恐竜が突然暴れ叫びだして

マジでびびった。

 

九頭竜ダム 九頭竜ダム

 

箱が瀬橋 面白い橋を見つけたらとりあえず渡って

記念撮影。

箱ヶ瀬橋。

 

 

九頭竜湖畔を抜けると中央分水嶺を越える油坂峠。400円の中部縦貫自動車道ってゴタイソウな名前の有料道路と国道があるが、当然国道を走る。一車線なので車でつかえて走りにくい。福井県側からはほとんど登らずに峠で、岐阜県白鳥町側はロングでタイトな下り一車線。だが、すぐに2車線になるので登るのは楽しそうである。大きなループ橋を下り国道156号線に合流。ここからは前回DAXで富山を目指したのとおなじルートである。道の駅白鳥で休憩し、見覚えのある道を走り出す。天気は岐阜県に入ってから悪くなって山にはガスかかってて今にも降り出しそう。天気が天気だけにバイクはほとんど見ない。高鷲村に入ると中央分水嶺である”ひるがの高原に向けてグングン高度を上げてゆく。DAXで走った時思ったようにやはり楽しく走れる道であった。ひるがの高原からは今度は日本海側庄川沿いにゆっくりと高度を落としてゆく。あまり観光バスの多くない時間帯だったようでそれほど大きな渋滞はなかった。雨もパラつきだして、3箇所ほど有った片側通行ではけっこうつらかった。御母衣ダムは前回よりかは水量増えてたがまだ地面が見えるくらいだった。

 

 

御母衣ダム 御母衣ダム

DAXでも同じ写真を撮った。

このあたりから雨が降り出す。

 

  

御母衣ダムで写真撮ってるときから雨が降り出す。まだ小雨でカウルで飛んでゆくのでカッパ着るほどでもない。白川郷に今回は寄ってみようと寄るが、観光客でいっぱいいっぱいだったので止める。156号線をどんどん北上。前回もそういえば雨であった。この地域は雨が多いのだろうか。路面も濡れてき始め、車とペースあわすのが精一杯だ。深緑の山とエメラルドグリーンの湖面、渓谷と白い空とガスの景色の中をひたすら走る。雨ならではの景色で美しいといえば美しいが、雨天走行はやはりつらい。県境を何度か跨ぐ地域を抜け、前回と同じく"道の駅上平”で休憩。コンタクトの調子が悪くなってきたので洗ったりする。高岡や小矢部市を通らず金沢へショートカットするために平村からは国道304号線。濡れた路面のタイトワインディングで、腹たつ事にマンホールが道の真ん中にいっぱいで気が抜けない。3キロくらいある五箇山トンネルを抜け城端町。トンネルの中で片側通行規制してたりして驚く。福光町の商店街を走ってた頃からは雨が本格的になる。たまらず”道の駅福光”でカッパを着る。なんか寒くて一体何しにこんなトコまで来たのだろうと悲しくなった。ちょっとした峠を越えると石川県金沢市。峠の下りには展望所とかあるけどガスしか見えない。路面に川のように水が流れてて恐ろしい下りだった。金沢市街では雨の中の工事渋滞。少しは流れてるだろうと期待して入った8号線も大渋滞でしかも石川ナンバーはマナーがない。雨でいつ転ぶか分からない2輪車を平気でスレスレで抜こうとする。バイクが未発達な北陸(半年近く使えないから地方だからね。)のこと、運転者には悪気はないのだろうがやはり頭に来る。北陸道の電光板には”富山〜加賀 雨80キロ規制”とか出てる。加賀市まで行けば雨は降ってないって事だ。とにかく頑張って走らせる。野々市町、松任市川北町寺井町と抜け小松市。ここまではバイパスで走りやすかったが小松市外で渋滞。でも、雨もかなりあがってきてるようでカッパいらないくらいにはなっていた。小松市の吉野家で夕食を取る。雨はほとんど降ってないが寒いのでカッパを着つづける。加賀市に入るころには真っ暗である。うまくいけば越前海岸で日本海の夕焼が見えるかなと期待してたが、天候的にも時間的にも全然ダメであった。前回野宿した"加賀特殊車両取締基地"もわかる。ヘッドライトの明るいRFはやはり頼りになる。車についてゆくくらい何でもない。でもすでに500キロ以上走っている。体中が痛む。福井県に入り金岡町丸岡町を抜け福井市。19時前。渋滞は特になし。とにかく早く帰りたいのでとにかく走る。鯖江市を抜け武生市に入る頃、また目の調子が悪くなる。休憩できそうなところを探していると”道の駅河野”の看板。越前海岸の美しかった河野村。思ってる以上にいいペースで走ってきたようだ。迷わず休憩。昼間だったらきれいな景色が望めるロケーションだ。対岸の敦賀半島の明かりも見える。雨は多少はパラついてるが雲は高く、もう止みかけの雰囲気。20時15分の到着。ここで23時まで目の休憩&仮眠とする事にする。インターネットの天気情報を見てみると北陸3県には警報が出ていた。警報の中走ってきたとは頑張ったものだ。きれいに掃除された休憩室が24時間開放されてるという素晴らしい道の駅である。しかし、疲れてるはずなのに全く寝付けない。仮眠はやめて22時ちょうどに出発。大津まで110キロ。神戸までは180キロくらいか。頑張るしかない。外は着いた時と同じ状況で雨もすこし感じる。河野海岸道路の分岐を越えるとDAXの時と同じルート。夜の街灯もないタイトワインディング。110W一灯だけを頼りに丁寧に1つずつクリアーしてゆく。10分くらいしたらまた目に違和感。今まで右目が調子悪くて左眼は快調だったのに今度は左眼。どうやら自分の目に欠陥があるのでなくコンタクト(使い捨て)が悪かったという事が判明。左眼だけ視界がグラグラで恐ろしい。敦賀バイパス走る頃には本格的にやばくなってきたが止まる場所がない。27号線と分かれた後の8号線はボコボコで狭い上に不況な時世だけに高速に乗らない夜行のトラックが走り回ってる。明かりなら何でもいいや、とある自販機の明かりでコンタクト外す。仕方ないのでメガネで走る。以前バイトしてたところの落し物入れに有ったメガネで度がたまたま合ったもので、乱視が強すぎる上、大きすぎてグラグラなんで家の中専用にしてたものだ。これでRFに乗るのは初めてである。距離感がデタラメで走りにくい。それでも走るしかないので5速ノッキングぎりぎりの2000rpm48キロで走る。トラックにもついてけないスピードだ。しかも、トラックのヘッドライトは眩しすぎてメガネとシールドで乱反射してかなわんので左ウインカー出して抜いていってもらう。湖北を走る8号線と湖西の161号線に別れるが、以前走って走りやすいことを知っている161号線を走る。距離的にも短そうだし。滋賀県マキノ町に入ると物凄く長い急な下り。降ってくるかのようにトラックが追いついてくる。滋賀県に入って最初のコンビニでたまらず休憩。コンタクトを洗って再びはめようとしたら失敗してちぎってしまう。すでに右目にだけ入れた状態だったのでこれで走ることにする。メガネだとメットの中で動くのでコーナーで顔を動かせないので厳しい事が分かってきてたことだし、まだ片目で走ったほうがよさそうである。少しマシになったとはいえ危ない事には変わらないので相変わらず40〜60で抜かされながら走りつづける。161号線の大津市堅田までは信号もなく以前走ったときは120キロ以上で巡航してたような道だ。街灯は少ないが前にはたいていトラックが集団でいるのでそのテールが目印になる。これでもかとばかりに沸いてくるようなトラックにどんどん抜かされてゆく。抜かされたときの風圧が凄いからひと時も気が抜けない。調子いいときの高速や街中で抜きまくりさせてもらっているバチがあたったかのようにトラックにいじめられてる気分だ。眩しいしデカいし、風圧が凄いしで、ホント怖い怖い。何とか大津市街に入り、逢坂から1号線。そして京都の山科。とてもじゃないが京都大阪市内や1号線、43号線を走る元気はないので京都東ICから名神へ。そして桂川PAで最後の休憩。いつの間にか日も変わり1時15分。ここでラーメンを食べ、1時50分頃出発。名神の京都大阪間は3車線か4車線で街灯も多く昼間のように明るい。交通量は時間が時間だから視界にはトラックのテールが1つ見えるくらい。だから片目とはいえ120キロくらいでも走ることができるが、片目での120キロは通常での180キロみたいな速度感覚だが当然全然進まないから変な感じである。ひたすら真っ直ぐなんでさすがに眠気も出てくるが大声を出してみたりして吹き飛ばす。吹田Jctから西宮までの名神は街灯がなくなり走りにくくなる。80キロくらいまでペースダウン。西宮までで1800円。京都大阪を走ることや速さを考えたら安いものだ。43号線をゆっくりと走り、そして3時少し前ようやく下宿に到着。20時間約800キロ、その半分が雨中走行で、200キロ以上も片目の視力で走ったといういままでで、多分これからも人生最長距離最長時間で最凶で最も意味不明なツーリングであった。部屋に入り、速攻で眠りについた。

 

 

10月9日の地図

 

 

 

*高速代*

4400+1800円

*ガソリン代*

1600円くらい×3回

*飯*

けんちん定食490円 おにぎり120円 シーフードヌードル200円

*缶コーヒー*

120円×5本くらい

*ドリンク剤*

200円2本

##教訓##

コンタクトの換えは持ってゆく。

雨の降りそうな日、地方には出かけない。

チェーンルブは日帰りでも持ってゆく。>後半チェーンノイズが気になって仕方なかった。