>>モドル

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朝起きると、快晴!!新聞によると予想最高気温は16度と絶好のツーリング日和。平日なのでバイト探しに行くつもりだったが、予定変えてツーリング行くことにする。どこに行こうかと考え、何となく久しぶりに”味噌カツ”というものを昼御飯に食べてみたくなった。んじゃ、どうせなら名古屋で食べようと名古屋に向かって行くことにする。前回のツーリングは高速使いまくりで無駄に金を浪費したことを反省し出来る限り下道で行くことにする。

いつもどうり水冷四発はセル二発で何事もなく始動。すでに3万8千キロを走破しているが異音もなく快調である。深江幹線で2号線に下り、阪神芦屋下から43号線に入るいつも大阪方面目指すときと同じルート。

しかし、平日の通勤時間帯。43号線は非常に混雑。阪神高速神戸線の渋滞がその下を走る43号線にまで影響を及ぼしなかなか進まない。

尼崎には阪神高速のランプが2つしかないので尼崎に入ってからは順調に流れ出す。神前川渡って大阪に入り、高架を降りた所の弁天町交差点で休憩し地図を眺める。地図で見て一番面白そうな阪奈道路で奈良に抜けることにするが、阪奈道路は大阪駅から東に進んだところなので南に来過ぎたようだ。とりあえず左折しそのまま中央大通を東に進み中央環状で北進して阪奈道路に合流することにする。

順調に進み阪奈道路生駒越。峠部分だけは片側2車線だけど交通量は多く大型車が急坂と急カーブに喘いでいる。路面にはブラックマーク多数。夜にはローリング族集まるところである。非常に流れが悪く全く楽しくない。頂上のマクドで朝食を取る。登った高さのわりに下りは短い。奈良県が大阪より標高高いことが分かる。2車線のひたすら真っ直ぐな道。ペースも120前後まで自然に上がる。あっという間に奈良市に入る。奈良の中心部入ったらすぐに左折し国道24号へ。この道もまた信号のほとんど無い高速みたいな道だ。

ある信号でZXR400と並ぶ。発進は完勝だが120ぐらいで巡航に移ると追い抜かれる。ならば、と140くらいで抜き返す。が、すぐ先から工事中の表示。100くらいに落とす。工事区間にはいりZXRはそのまま吹っ飛んでいく。工事のガードの影に紺色の服の人が灰色の円盤をこちらに向けているのが見える。

やっばー!!レーダーやん!!と、とにかくブレーキ。だが間に合うわけない。レーダーが正面に来た時80キロ。あ〜20キロオーバー。しまった。ZXRは気づかなかったようで100キロほどで駆け抜けていった。捕まることはほぼ確実。横に抜けれる道があればそちらに抜けようと考えているうちに、警察のワンボックスと旗持った警官が見える。旗が目の前で振り下ろされることを覚悟したが、旗の警官は微動だにしない。何事も無くワンボックスの横を通過。さっきのカットんでいったZXRも捕まってない模様。”助かった〜〜”とメットの中で思わず叫ぶ。

国道24号の工事区間を抜けると今まで高速のように走りやすかった道がいきなりただの未整備国道に変わる。が、車が少ないので特に不快ということもない。木津川を渡り、すぐに右折し国道163号に入る。トリップメーターが240キロを超え、燃料警告灯が点きぱなっしになった。200キロぐらいから点き始めたのでそろそろ給油せなやばい。ガソリン屋は加茂町に入るとすぐにあった。16.7リットル入る。まだ60キロは走れたようである。この国道163号線は木津川沿いに走ってるが、流れもいいし、いかにも日本的な景色が美しい。笠置山地の景色や右の写真みたいな歴史を感じる古いトラス鉄橋がいい感じ。

 

 

 

潜水橋があったので当然渡る。一車線もないくらい狭いが通る車もなさそうなので橋の上に停めて写真を撮る。奥に見える関西本線の鉄橋もいい感じだ。こういう日本的な景色が大好きな私です。

 

 

 

橋の下から眺めたもう一枚。

 

 

 

 

 

 

気持ちよく163号線を走りつづけ三重県に入り上野市。そのまま名阪国道に入っても面白くないので国道422号線で滋賀県の信楽町に抜ける。400番台国道から想像つくように超未整備国道。ほとんど一車線。車もほとんどなし。ハイビームにし、カーブミラーをよく確認しながら1速2速を多用しながらゆっくりと軽快に駆け抜けてゆく。たまに通過する集落には美しい日本の景色があってなんとなく懐かしい気分。登ったわりにあまり下らずに信楽につく。信楽高原鉄道という鉄道が走ってるだけにかなり標高の高い地域のようだ。信楽焼きといえば、たぬきの置物。信楽駅前にあった巨大な狸と記念撮影をする。信楽からは国道307号線。信楽高原鉄道と並行して走る。線路と国道に挟まれた所に5年前の事故の慰霊塔が見える。そこからしばらく走るとその原因になった信号所も見える。国道307号の長い下りを下り終えると水口町。ここから国道1号線にのり亀山、鈴鹿方面を目指し、名古屋に向かうことにする。

 

 

 

 

さすがに日本の国道1号線だけに高架の片側2車線で信号も少なくほとんど高速道路だ。途中の”道の駅あいの土山”で栄養ドリンクを飲む。そこからはほとんど登りはなく鈴鹿峠。トンネルを抜けると亀山に向けて一気に標高を落としてゆく。上り下りが別の場所を走ってて一方通行の2車線で不思議な感じだ。

 

 

 

 

関、亀山と抜け鈴鹿市に入る。なら鈴鹿サーキット見てこうと見に行くが入り方分からずまぁいいかとそのまま名古屋方面目指して”名四国道”こと国道23号線に入る。四日市市に入るとコンビナートが見えてくる。凄い規模であることが遠くからでも凄まじい数の煙突で分かる。心なしか実験室のニオイがする。車も増えてくる。特に大型トレーラが多くなる。桑名市入るころにはトラックやらトレーラーで片側3車線は大渋滞。この大渋滞とはこれからしばらく名古屋まで続くこととなった。揖斐長良川大橋を渡り長島町、木曽川大橋を渡って木曽岬町。どちらも赤いトラス橋である。愛知県に入り日光川大橋わたりやっと名古屋市港区に入るがこの間40キロほど全く途切れることのない大渋滞だった。大型車の吐き出すスモークがひどい。シールド上げて走ることなど出来ない。シールド閉めてるのに顔は真っ黒。メットのベンチレーターからの風が直接あたる部分は特に真っ黒になる。大型車の多い道なので轍が深くてすり抜けも難しい。その上熱い。真冬並みの装備で来たので暑い。エンジンも機嫌悪くなる。水温計はレッドゾーン付近。ここまで一度も回らなかった冷却ファンも回りだす。重たい油圧クラッチを操作しつづけてる左手中指人差し指と微妙なスロットル操作し続けてる右手親指は本当につりそうだった。深い轍からのキックバックで腕もしんどい。名古屋市に入ってやっと国道23号線から抜けるがやはり渋滞。名古屋市内は幹線道路はほとんどコンクリート舗装。轍がないのはいいが、固くて路面からの突き上げが強烈でスピード出す気など全くおきない。信号もなんか分かりづらい。ほとんどが矢印信号。道知らないとどの車線走っていいのか分かりづらい。その上交通マナーが悪い。有名な”名古屋ターン”(右端から平気で左折する。)も目撃した。なんか、ますます名古屋が嫌いになった。結局名古屋駅についたのは15時30分をまわっていた。

駅周辺で”味噌カツ定食”がある店を探す。人が多すぎる。歩くのにも疲れる。ライディングブーツなんで歩きにくい。地下街をしばらく歩くと簡単にみつかる。何軒かあったが、850円のわりにたくさん食べれそうな”寸楽園”で食べる。なかなか高級そうな和食屋さんだ。美味かった。5時間以上も絶食してたこともあり、とても美味しかった。

名古屋城で記念撮影。

セルフで苦労してたらそばにいたおっちゃんが撮ってくれた。

少し名古屋を見直した。

 

 

 

名古屋城出たときは既に17時をまわってた。もう下道を走る気力はない。ラッシュアワーと重なって来た時以上の渋滞があるのは目に見えてる。で、高速に乗る。名高速都心環状線(名古屋の人は名駅とか名高速とか名城と略すようだ。なんか自意識過剰っぽくておもしろい。)は信じられんくらい空いていた。高速使いたがらないから下が混むわけだな。大阪とは反対で面白い。(大阪の人はあほみたいな距離でも高速使う気がする。だから阪神高速神戸線とか異状に混む。43号線使った方が早い時が多い気がする。)料金所のおっちゃんも暇そうで色々話し掛けてくれた。少し名古屋が好きになった。環状線は大阪のそれのように路面ボコボコで急カーブ連続で分岐多く慣れないと間違うというような事は全くといっていいほどなく、名古屋のよさを感じた。都心環状線を約半周し東名阪道へ。風が少し強い。120くらいで流す。

東名阪大山田PAにこんなのがあった。四日市名物らしい。

そりゃ、読み仮名うっとかなマズイわな。

 

 

長時間の渋滞走行でカーボンが溜まったのか、なんかエンジンの調子がいまいちで流れ以上は出そうとも思わなかった。

亀山からは全線高架で無料だが自動車専用道路で60キロ制限の名阪国道こと国道25号線で走る。

名阪国道伊賀PAにて。

物流のトラックがたくさん

休んでいる。

こういった光景が何故か好き。

夕焼けがきれかった。

 

 

 

この名阪国道60キロ制限とは名ばかりで実際の流れはひどい所では130キロ以上出ていることもある。が、道路のつくりは高速道路とは程遠く、PAやランプの出入り口には加速減速地帯がほとんどなく、急勾配、急カーブがひたすら続く所もある。急勾配では荷物満載な大型車が20キロも出せずにハザード出しながら喘ぐように登ってるのは普通に見かける。したがって走行車線と追い越し車線では100キロ以上の速度差があることもある。今はかなり改善されたが路面はボコボコで街灯もほとんどない。その上大阪名古屋を最短距離、最安価で結ぶときていて交通量は多い。ということで事故の多い路線として非常に有名である。自分はこれで名阪国道走るのは3度目(いずれも夜)となるが、走るたびに”よくこんな危険な道作ったな”と感じる。PA出口に加速車線が無いのには正直呆れる。初心者が夜走るのは絶対止めたほうがいいと思う。名神使った方が2倍ほど高くて少し時間かかるが遥かに安全である。今回も金ケチろうと走って後悔した。ちなみに、奈良県警のドル箱路線としても有名で覆面が多いらしい。

写真の伊賀PAで給油。270キロ走って約17リットル。燃費約16キロ/リットル。渋滞多かったわりに優秀な燃費である。この伊賀PAから約40キロ、名阪国道もいよいよ最後になるころ道路はグングンと高度を上げてゆく。空は星が見えるが風が生暖かく、湿り気を感じる。高気圧が通り過ぎ、谷が近づいたということだな。例の如く急坂に喘ぐトラックをどんどん追い越し下りに入る。大和盆地に向かって平衡感覚がイカれるくらい続くこの下りは通称天理の大カーブと言われる急カーブの連続である。早い車は途方も無いスピードで降りて行くので怖い。その途中に高峰PAがあり、ここから眺める大和盆地の夜景はなかなかいい。

高峰PAから下り車線を

敢えてフラッシュ焚かずに撮る。

猛スピードでトラックが降って来るようだ。このPAから出るときほど恐ろしい時間はないと思う。加速車線が全く無い。

 

 

天理からは有料の西名阪。だが、松原まで走って600円なので下を走ることを考えると安いものだ。奈良の香芝から大阪の柏原までは平衡感覚の麻痺するくらいの長い下り。いかに大和盆地が盆地であるかが良く分かる。松原からは阪神高速。阪神高速使わないのなら神戸まで大阪市内、阪神地方の渋滞をすり抜けないとならない。700円出して阪神高速へ。何故かこの頃から異状に右足のステップワークがし難くなってた。基本的に爪先立ちでブレーキ踏むときだけ前に出すようにしてるが、その動作が重い。高速連続走行による痺れと思い、しっかりと動かすことで対処する。松原線、環状線、神戸線と抜け、700円均一区間の終点武庫川出口で降りる。あとは、43号線走るのみ。高速のスピードに慣れてしまったので飛ばし過ぎないように気をつけゆっくりと流す。商船大で右折すれば後は登るだけ。山幹の立体交差を越え20時30分無事下宿に到着。行きに8時間かかったところ(寄り道多かったが)を約3時間半で走破。高速の偉大さを知る。

何のトラブルも無く、13時間約450キロを走り終えた我が旅の相棒RF900Rに感謝しつつ、バーロック、ディスクロックを掛け、明日は雨らしいのでカバーも掛け、家に入り今日一日履きっぱなしだったブーツを脱ぐ。ソールにはガムがべっとりと着いていた。ステップワークのし難さの原因がわかった。どこかの料金所で踏んでしまったようだ。取るのには苦労しそうだ。そして、覚えてるうちにと今回の記録を書き始めた。