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大台ヶ原ツーリング!!

 

5月20日

いつもどうり朝4時に起床。今日はGW以来のバイトのない日。そして晴れると予報されてる日。ツーリングマップルを眺め神戸から日帰り圏内でまだ行ったことのない所を探す。特にまだまだ奥の深い紀伊半島を探していたら大台ヶ原にはまだ行ったことがないことに気づく。ドライブウェイ終点から山頂も近そうだし。久々の登山も楽しめそう。荷物は気軽にコンタクトのセットとデジカメ、ツーリングマップルを前日買ったばかりのウェストバッグに詰める。これのベルトでシートに固定することによっってシートバッグとして使えるようにした。いつものようにネットを使わずにすむので荷物の出し入れがしやすいのだ。山男になめられないように(?)モンベルのTシャツを着、さらにメッシュ革ジャンを羽織る。そして5時半に出発。

明るくなり始めた43号線を大阪方面へ120前後で流す。もう既に52500キロ走ってる俺のRF900Rだが、DAXの最高速など1速で加速の途中だ。アイドリングも安定してるし異音など全くない。もちろんオイル量に気を使う必要もない。5速1500回転、40キロなところからでも、余裕で加速するし、走ってさえいればDAXよりも軽快に感じる。やっぱし大型のツーリングは楽だ。

花園北から南へ26号線、堺から中央環状線、外環(国道170号線)に出たところにある吉野屋で朝食を取り、外環状をしばらく走ると河内長野。ここから310号で奈良の五條に出るつもりだったが、371号(高野街道。和歌山の橋本につながる道。)に出てしまう。美加の台の中を走って(先週のハイキングのバイトで歩いたので道を知ってる。)310号線に出る。なかなかナイスな峠越えで、走る系の人たちも来ていた。金剛トンネルを抜け、五條市街への下りは細いところもあり抜くに抜けず困ったけど。五條市街から24号線、370号線で吉野を目指すとする。五條市内はやたら(!)の標識(追突注意だそう。)が多かったのが印象的。昼間は混みそうな雰囲気の道だがまだ8時前で気持ちよく走れる。大淀町のコンビニで休憩し、吉野町。ここから169号線へ。川上村に入ると建設中のダムが見え、そして道の駅杉の湯川上で小休止。100キロくらいで気持ちよく流せる道が続く。・・・とあるトンネルの中で燃料警告灯が着いてるのに気づく。トリップは182キロ。神戸市内から120キロ。ガソリンスタンドどころか自販機すらない所が続く雰囲気。そして目指す大台ヶ原ドライブウェイは往復で40キロ以上ある。でも、6リットルまだ残ってるわけだし大丈夫だろうとそのまま大台ヶ原ドライブウェイへ。

川上村のあるダムの上で。

 

 

大台ヶ原ドライブウェイの入り口あたりは1車線で道も荒れてて舗装林道のような雰囲気。でも、169号線走ってた車の半分くらいがこちらに流れてきてて遅い車で混んでいる。しばらく走ると稜線上の道になり幅も少し広がり走りやすくなる。でも、燃料きれたら洒落にならんからいつもより高い目のギアであまり飛ばさず走る。飛ばそうにも1.5車線で直線もあまりないから飛ばせないし。時々目の前に広がる大峰山系が美しい。稜線上の道は16キロもあって長い。だいたいが1.5車線で景色はいいが走れる道ではないようだ。路上駐車の車が増えてきたなと思えば駐車場になってここが終点だ。山の家などがあって栄えている。人が多いなと思えばこの日(5月20日)は”大台ヶ原祭り”だそうで、イベントがあるそう。狙ってきたわけではないけど、なんか得したような気分だ。バイク乗りと煙、ワンゲル人と煙、あほと煙は高いところが好きというが、3つとも満たしてしまってる私はいうまでもなく高いところが好きなんで、大台ヶ原の中で一番高い日出ヶ岳(1695m)を目指してみる。祭りなだけにスタンプラリーがあるそうで、スタンプ一つでもあれば賞品が抽選でもらえるらしいので、スタンプラリーの紙もらっておく。徒歩40分だから半分の時間で着くことを目指し走りまくり。平らな山で登るのは最後だけで拍子抜けするくらい簡単に頂上に着く。頂上には展望台があり、そこからは三重県側には熊野灘の海岸線が遠くに見え、反対側には大峰山系が立ちふさがるようにそびえてる。やや霞んでいるが雲ほとんどない快晴で気持ちいい!!

日ノ出ヶ岳山頂から熊野灘方面

 

日ノ出ヶ岳山頂から大峰山系

 

鹿がいた。ていうか、いっぱいいた。

単独行動のオスのようだ。

 

近畿最高峰の大峰山系をバックに。

ゴミついてもうてた。パソコンに入れてから気づく。

相当くやしい。

 

 

大展望を満喫した後、下るが、あえて来たのとは違う道で帰ってみたらエライ大回りになってしまい、結局スタンプラリーのコースほとんど回ってしまうこととなった。しかし、スタンプラリーの抽選は13時からのようで(この時11時)残念だった。

駐車場に戻るとツーリング集団が来ているようでバイクで溢れかえってた。これから来た道を戻り、さらに南を目指すつもりだが、国道に戻ってからもしばらくGSはない様子。とにかく重力を利用できるだけ利用することにし、省燃費運転を心がける。国道に戻るとすぐに長いトンネルがあり、抜けると上北山村。途中えらい長い交互信号があったので、エンジン止め節約する。10数キロ走ってついにやっとモービルを発見。迷わず寄り給油。17.8リットル。まだ3リットルの余裕があった。警告灯着いてから70キロ少々を3リットルで走りきったわけだ。リッター24キロも走ってくれたとはなかなかやるではないの。もう少し楽しい走り方しても良かったかなと思った。でも、山奥なだけにガソリン代高い。2300円もかかった。すぐ近くにあった道の駅上北山で休憩。ここではカブやモンキーやシャリーなどカブエンジン車でツーリングしてる集団がいた。DAXできてたらヒーローになってたことであろう。どうやらモンキーのパンク修理をしてた様子。

給油もしたことだし、ここからは楽しく走ることとする。省燃費運転の為、全然使わなかった4000rpm以上(走行動画見たらわかるけど、ここを境にエンジンの性格が急変し、燃費も一気に落ちる。)を常にキープし、2速か3速でガンガン回しまくる。ず〜とトップのまま走ってもそれほど速さはかわらんけど、やはり回してたほうが安心できるし、なにより力任せに立ち上がって行く瞬間、それに甲高いサウンドが楽しい。

だんだん川幅が広がってゆき池原ダムに着く。昔のツーリングマップにはここの写真が載ってて行ってみたいと思ってた所だ。でも、それほど大きいダムではなかった。

池原ダム

 

 

池原ダム横から。

 

池原ダムから先もいい感じの道が続く。気が付けばいつの間にか三重県熊野市。169号線と309号線に分かれるが、そのまままっすぐ走ると309号線で169号線のほうが分岐していってる。瀞峡の方目指そうと169に進むと細い道。紀伊半島や四国によくあるいわゆる”酷”道だ。落ち葉や石はいくらでも落ちてるし、苔は生えてるしで、きついきついきつい。でも、景色はよい。新緑とダム湖の青がきれい。でも、走ってる間は見る余裕なんて作れないんだけど。

 

七色ダム貯水湖で。

 

めちゃくちゃ細い国道だった。(169号線)

 

 

このあたりは和歌山県の飛地があったりで、三重と奈良と和歌山が複雑に交錯していて面白い。周りは奈良県と三重県なのに和歌山県である北山村の”道の駅おくとろ”で休憩する。1車線の道なのにやたら広い道の駅だ。奈良県十津川村に入ると急に2車線の整備された普通の国道になる。100キロ前後まで速度が上がるけど、すぐに和歌山県熊野川町(の飛地)にはいり元の未整備国道になる。十津川方面と熊野川方面の分岐があるがどっちも狭い道なんで、国道でない方の道に進み十津川方面に進むとさらにハードな道になる。石や土や葉っぱはいくらでも落ちてるし苔は生えてるし、いつまで走っても同じ景色だし、十津川まで20キロとか書いてるしつらくなってくる。

 

奥瀞。

奥瀞その2。ここを筏下りするらしい。

 

 

 

ようやく十津川村の168号線まで出、北へ五條方面を目指す。おおかた2車線だがけっこう1車線部分も残っており、車も多くて飛ばすことができない。温泉地温泉(とうせんじおんせん)という温泉に共同浴場((400円)があったので入る。かなり熱いお湯で露天風呂が気持ちいい。露天風呂にも体洗う場所があって面白い。

十津川村は奈良県の5分の1を占める日本一広い村だが、信号がないので思った以上に早く抜けることができた。途中、俺の好きな系統の橋(ツーレポの写真見たらわかると思う。)の中で最長の谷瀬の吊橋があったのでもちろん渡る。でも、最長なだけに観光地化されてるし、渡ってる人多すぎで、秘境ならではって感じでなかった。でも、揺れ具合はさすがに最凶だった。

 

谷瀬の吊橋。(俺の好きな)この手の橋の中で

日本最長だそう。もちろん渡った。

揺れまくりでかなり怖い。

バイクでは渡れない。残念(!?)

横から。長さ約297メートル。高さ54メートル。

 

 

 

いつのまにやら十津川村を抜け、大塔村。ここから天辻峠を越え五條の方へ下ってゆく。峠にさしかかると登坂車線がある。ここでいままで前を塞いでいた車を抜く。久々に大型車ならではの加速と音を楽しむ。頂上付近にある”道の駅吉野路大塔”でしばらく休憩。トンネルを抜け西吉野村。そしてひたすら長い下り。車も増えてきていて五條に近づくにつれ増えてくる。五條市内から24号線で北上し、香芝から西名阪と松原線環状線神戸線そして武庫川で下り43号線で戻るとする。これなら高速代1000円ちょうどだし一番安い。

24号線は思ったほど混んではなく順調に流れ御所、大和高田を抜け香芝の方へ行く165号線が見つからず橿原の方に進んでしまう。ちょうど”なか卯”があったので夕食を取り(13時間ぶりに固形物を口にした。食べると眠たくなるのでツーリング中は食べ物は出来るだけ摂らないようにしている。)大和高田市内に戻り165号線で香芝へ。街中の国道なんで混んでるし信号踏切多いでなかなか香芝インターにつけない。西名阪に乗り、香芝SAで最後の休憩。流れより多少速い程度の120〜130で前記のルートを走る。特に渋滞しているところもなく順調そのもの。香芝からはほんと一瞬で西宮まで戻れる。そして43号線を少し走り、商船大前で右折。そして21時過ぎ無事帰宅。

走行距離450キロ。