1時間弱ほど眠り、館内放送で目が覚める。もう北海道は見えない。が、かわりに東北がもうすぐソコに見える。バイクは一番最後に下船なんでしばらく大間の町並みを眺める。思ってたより大きい。道南とあまりかわらない雰囲気。下船してからは、まず、本州最北端の大間崎を目指す。それより北から降りてきてるのに最北端とは変な気分だけど。小さな看板だけをたよりに走る。なぜか、同じ船に乗ってたバイクたちが後付いてくる。道知ってるわけでないのに。10分ほどで大間崎。土産物屋けっこうある。全然知らなかったが朝の連続小説の舞台の町であるらしい。ポスター見てはじめてそれを知る。案内係の人もいてけっこう繁盛してそうだ。これから北海道へ向かうライダー(900ニンジャ)とも会う。後になびいてるホクレンの旗見たらやっぱり北海道帰りと分かるのだろう。北海道は暑いか寒いか聞かれるが、暑い日もあれば寒い日もあったわけで、”このカッコでちょうどよかったです。”と答えておく。

本州最北端の碑。

逆光で読めんけど、”此処本州最北乃地”って

書いてたと思う。かすかに北海道が写ってる気もする。

北海道までわずか19キロ。

大間崎。今は朝の連続テレビ小説で有名。

奥に上の碑が見える。

国道279号線に入りかけたあたりでZUなんかに抜かれる。が、俺はツーリングライダーなんで気にしない。5分くらい走ったトコでそいつはパトカーに御用になってた。279号線陸奥はまなすラインは津軽海峡越しに北海道見えるらしいが全く見えなかった。大畑町をぬけ、むつ市関根で左折し、次の目的地尻屋崎に向かう。県道266関根蒲野沢線。周りは木ばっかりの真っ直ぐな道で前日走った道南よりも北海道らしい(?)風景。でも、突然ダートになったりしてびびる。前回の東北でも感じたが”道幅縮小”の標識あったらダートになる。ってコトと考えた方がいいようだ。この道はツーリングマップルじゃ普通の道なのにほぼ全区間ダートだった。県道6号線と交わり道はよくなる。東へ東へ尻屋崎目指す。が、また海霧に巻かれる。霧になると全然走れない。地元の軽トラなんかに抜かれるのはなんか悲しい。一瞬霧が晴れ石灰石の鉱山が見える。地図とかで見たことがある。尻屋崎付近では石灰が取れるらしい。尻屋崎はもうすぐである。先に海霧の塊があるな、と思ったらその塊に突っ込んだ。なんかすごく腹たった。で、尻屋崎に着いたのだがゲートは閉まってた。17時で閉門らしい。すでに17時半。ゲートの先には本州一絵になる灯台があるらしいのだが全く見えない。寒立馬って有名な馬の牧場でもあるらしいが馬なんて1頭も見えない。見えるのは牧草と霧だけ。レストハウスらしきものすら閉まっててする事ないので戻る。先ほどの石灰鉱山のあたりだけ何故か晴れててすぐにまた海霧に巻かれる。県道248、国道338を南へ走る。防衛庁の試験所があるくらい荒涼とした荒地らしいが霧しか見えない。集落の中も霧で突然車が出てきたりして怖い。東通村と六ヶ所村の境になるとその上、一車線且つ荒れまくりの道になって最悪である。それにしても道北や道東とよく似た雰囲気で且つ道が悪く、施設もとても少ない凄いところである。あたりも暗くなり始めて不気味な雰囲気。曇ってるのでなく霧に巻かれてるだけなので、少し場所を変えれば良くなるのではとちょっとした峠を越えて(県道24)横浜町へ。峠を越えると見事に霧はなくなり雲ひとつない快晴だった。太陽はすでに陸奥湾に沈んだ雰囲気。太平洋沿いじゃなく陸奥湾沿いに走ってたら陸奥湾に沈む夕日と八甲田のいい組み合わせが見えたかと思うと悲しかった。しばらく国道279号線陸奥はまなすラインを走るといつの間にか野辺地町。右手に大きな駐車場。コンビニもすぐ隣にある。海水浴場の駐車場っぽい。車もあまり止まってないしいい野宿地だ。十符ヶ裏(とふがうら)海水浴場ってトコらしい。なんの迷いもなくこの場所で野宿決定。いつものようにタープを張って、コンビニ弁当を食べ就寝。休養日って事であまり走らないようにしようとしたけど、意外と走ってしまった。ツーリングマップルの進みが北海道より速くなったがまだまだ下北半島の付け根。去年の東北ツーリングの最北地点の本荘からまだ300キロくらい北。翌日からも頑張らなくては。

尻屋崎。無念のゲート。

海霧に東北でもやられた。オホーツク高気圧に覆われる

地方の海側では仕方ない事なのか。

尻屋崎からの帰り。霧がなければ晴れてるのに。

奥に大間崎方面が見える。

→次の日へ。