7月31日

いつもどうり6時過ぎに起床し、ラーメンを食べ出発。前日は日没後で見えなかった八甲田の山並みがよく見える。279号線で野辺地町内、そこから少しだけ4号線、そして県道8号線で小川原湖を目指す。上北町に小川原湖の眺めのよい所があるのでそこで休憩。

十符ヶ裏海水浴場の駐車場より。

野辺地の市街の向こうに八甲田の山並み。

南部循環鉄道の廃線後

小川原湖

にしてもすごい構図。しかも逆光。

地元のおっちゃんと話する。やはり、いってることあまりわからない。漁が盛んな湖みたいで船がたくさん浮かんでる。前日が花火大会だったようで、ゴミの多さが興ざめだった。狭い商店街の三沢市内を抜け、338号線、45号線、102号線と十和田湖、八甲田方面を目指す。十和田温泉郷の分岐から103号線”十和田ゴールドライン”。かなりタイトなワインディングロード。周りは木が多くてその木漏れ日が紛らわしくて走りにくい。高度を上げるにつれその木も低くなり走りやすくなる。本州最北の分水嶺笠松峠を少し下ると酸ヶ湯温泉。混浴の”ひば千人風呂”で有名な八甲田一の温泉だ。ここで朝食に名物のとろろ御飯を食べ入浴。大きな湯船の歴史を感じる風格のある建物。湯は酸性でレモン果汁みたいな味がする。突然番頭さんが入ってきて何やら入浴者に注意している。それを聞いて風呂から出てゆく人もいる。言葉がよく分からないので意味分からない。そして、テレビカメラが入ってきた。どうやらフジテレビの取材らしい。アシスタントっぽい兄ちゃんが大声で

”皆さん、お願いですから前隠して下さい!!”

と叫んでた。番頭さんが言ってたのはこういう事だったのね。いちおう隠す。インタビューしてて、インタビューでもされておくか。と考え、カメラに近づいてみたりしたが、インタビューされてたのは年寄りばかりで若者が温泉なのはイメージにあわないのか、されなかった。

酸ヶ湯(すかゆ)温泉。

人多かったっす。

城ヶ倉大橋。

発荷峠より十和田湖。

酸ヶ湯温泉から少し下り、城ヶ倉温泉の分岐から394号線。アーチ橋としては日本最長の城ヶ倉大橋を渡り、どんどん下る。国道102号線"西十和田いで湯ライン"で進路を東に変え十和田湖を目指す。道はなかなか荒れてて一車線のトコもある。滝ノ沢峠で休憩し、湖畔に下りる。この道もまた激しい荒れ方だ。土が出てるところもある。十和田湖を樹林越しに眺めながら十和田湖西岸を走り、発荷峠って十和田湖一の展望地に登る。この道もまた激しい荒れ方だ。雪が激しく積もる地方で需要も低そうな道路だからだから仕方ないのでしょう。

発荷峠からは”十和田大館樹海ライン”で秋田の小坂へ下りる。舗装したてのようで今までとはうって変わって走りやすい。車もほとんど走ってない。ほとんど下りだったが登りなら樹海の中の高速コーナーが楽しめそうだ。また走ってみたいと感じた。小坂からは国道282号線で梨坂峠を越え再び青森の碇ヶ関へ。道はやはり荒れている。が、意外に楽しめる道だった。

碇ヶ関の道の駅で休憩し、弘前市に入る。アップルロードって農道を走る。名前の通りまわりはリンゴ園ばっかりである。遠くに岩木山が見え出していかにも青森県な道である。適度なアップダウンが楽しい。ひたすらりんご園を抜け、岩木山環状道路へ。岩木山の裾野を走るが周りは木ばっかりであまり岩木山は見えない。真っ直ぐな樹林帯を突き抜ける感じでなかなか北海道チックである。が、鯵ヶ沢に入った頃から一車線。長い長い一車線の下りのタイトなワインディングロードを抜け、鯵ヶ沢町内へ。ここからは国道101号線で白神山地を海側からまわるように秋田県の方を目指す。日本海沿いをひたすら走る道。すでに日も落ちかけてる。いい夕焼が見えそうだ。深浦町を抜け黄金崎には”不老不死温泉”って日本海に落ちる夕日がキレイな温泉がある。ここで夕焼を眺める予定だったが気づかぬうちに通過してしまう。戻るのもなんかいいUターン場所がなかったので諦める。日没まで時間も長そうだったし。

岩木山とリンゴ園。

いかにも青森。

アップルロードにて。

チゴキ崎よりサンセット。

あえて逆光でなんかイイカンジ。

チゴキ崎灯台

白神山地が日本海に落ちてるところ。

 

だんだん空や海が幻想的な色に染まってゆき、なんか落ち着かない。このツーリングではまだ日没を見ていない。前日は見逃してしまったし是非とも見てみたい。いい場所はないか探しながら走り、いつの間にか秋田県。そしてすぐにあった”チゴキ崎灯台”に惹かれたので行って見る。前日は灯台も見逃したのでちょうどいい。灯台には誰もいないし、何ともいえない素晴らしい夕焼と白い灯台の組み合わせがよかった。誰もいないし、写真の構図をいろいろしてたら”撮ってあげましょうか”と声かけられる。やはり夕日に惹かれてきた秋田の人だ。この人もバイク乗ってる人で北海道帰りなのがうらやましいそうだった。

男ひとりで夕焼を見つめてるのも何か空しくなったので完全に沈む前に出発。少ししてあったドライブインで完全に沈むのを見届けあとは野宿適地を探すのみ。

そして八森町を抜け峰浜町の”道の駅みねはまポンポコ101”に決定。すぐそばにコンビニもあるし、トイレも水もある。文句ナシ。いつもどうりタープ張ってコンビニ弁当を食べ就寝。

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