8月1日

いつもどうり6時過ぎに起床しラーメンを食べ出発。本日の目的は八幡平周辺。ここで今回のツーリングは一応終了で後は帰るだけにしよう。出発してすぐに能代市に入り国道7号線。米代川沿いにグングン内陸に入り、鷹巣町から105号線285号線で比内町、大館市、103号線で鹿角市。鹿角市から282号線、341号線で八幡平アスピーテライン入り口のトロコへと3桁国道を乗り継ぐ。いずれも走りやすく車も少ないイイ道であった。八幡平アスピーテラインもやはり豪雪地帯の山道。路面の荒れ具合もなかなかツギハギだらけである。ヘアピンカーブがこれでもかと続く。荒れ具合が半端でないので飛ばし過ぎないように気をつける。ヘアピン地帯を抜けいきなり長いストレート。そして見返峠。アスピーテラインの最高所で岩手山の眺めがよいところだ。3年前の春、この場所で激しい吹雪とガスに巻かれ氷点下20度の中の休憩を取った事を思い出す。天気は徐々に曇ってきていて岩手山が消えかけてきている。ここの駐車場は有料なんで路肩に止めようかと考えるが、駐車料金の使用目的(環境保全)を見て納得。100円払って駐輪し、八幡平に登る。登るっても恐ろしく平らな山でどこが頂上なのか全く分からない。その3年前の春に止まった山小屋”凌雲荘”をのぞきに行く。3年前泊まり、吹雪の中の恐怖から逃れれたこととか思い出す。そのころと全く変わってない様子だった。

”道の駅みねはまポンポコ101”で出発前。

ひたすら水田が広がる。

八幡平頂上付近。頂上に沼があるくらい平らな山。

赤い屋根が凌雲荘。

八幡平アスピーテライン。

秋田側を望む。最後だけこんなにストレート。

岩手山が見えるはずだが、ほとんど雲に隠れた。

アスピーテラインを岩手県松尾村に向けて下る。岩手県側は高速コーナーが多いようでこちら側から登った方が面白そうだ。道路もほとんど全区間スノーシェルターに覆われている為か荒れていない。しかし、下りは観光バスが詰まってて、しかもこのスノーシェルターの中は熱せられてまるで巨大なドライヤーの中走ってるみたいで暑いだけであった。松尾村の温泉郷に下り、そして今度は八幡平樹海ラインで先ほどの見返峠を目指す。今回のツーリング最後の攻め攻めポイントにするつもりである。今まで身に付けてきたライディングテクニックの全てをぶつけるつもりで気合を入れて走る。期待以上にイイ道でアップダウンが程よくあり、舗装状態も非常によい。すれ違う車も抜く車もいない。常に6000rpm以上をキープし豪快に立ち上がりを楽しむ。甲高いインライン4の排気音が樹林帯に響く。高度が上がるにつれ樹木が少なくなり藤七温泉が見え、すぐに見返峠。路肩で休憩。すでに岩手山は雲の中。天気も怪しくなってきたのでアスピーテラインを秋田側に下りる。

トロコに戻りまた341号線。峠を越え田沢湖町へ。なかなかどうしてけっこう楽しめる道でけっこう攻めた走りをしてしまう。玉川温泉に寄るが、入り口がどうもよく分からんので入らず抜け田沢湖に向けひたすら走る。宝仙湖って玉川ダムのダム湖の横をトンネルでどんどん突き抜けてゆく高速コーナーが続く。100キロ以上で駆け抜け玉川ダムで休憩。

玉川ダムから宝仙湖。

田沢湖町からは乳頭温泉郷を目指す。孫六湯は雪の中だった1年前の春に入ったので今回は鶴の湯を目指す。乳頭温泉郷のなかで1つだけ離れたところにある温泉で、温泉の手前800メートルだけダートでこのダートにてこずった。砂利ばっかりで足取られてばかりで何度も転びかけた。なかなか風情のある温泉であった。色々な音質の温泉や露天風呂が楽しめた。

田沢湖の南岸を走り、有名なたつ子像で記念撮影と昼食。

乳頭温泉郷”鶴の湯”

風情ある建物です。

田沢湖とたつ子像。

湖はさんで秋田駒ケ岳や乳頭山が見える。

たつ子像とRF

田沢湖からは1つ峠を越え国道105号線へ。この道をひたすら走れば羽後本荘、去年の東北ツーリング最北地点だ。そして、去年も泊まった”道の駅象潟”にちょうどいい時間につきそうだからそこで野宿とすることにする。角館、大曲市などけっこう大きな町を駆け抜ける。交通量もかなり多い。大曲を過ぎるとまた東北の山村風景の中を淡々と駆け抜ける。本荘市に入る。国道105、107、108と秋田県内の方々から来た国道が集まる町である。去年は108号線を北上してたどり着いた街だ。一年前に一度来ただけなのになにか懐かしかった。本荘からは去年と同じく7号線を南へ象潟を目指す。何故かコンクリ舗装で疲れた身体に振動が響く。西目町、仁賀保町、金浦町と抜け象潟町へ。昨日と同じく日本海に落ちる夕日が幻想的だ。だが、東北の大動脈の7号線の交通量では眺める余裕はなし。”道の駅象潟”につく。日は落ちたがまだ明るく鳥海山もかすかに見える。それにしても大きな道の駅である。温泉や遊園地や展望台までついてて土産物屋さんが建ち並んでてとにかく広い。野宿者も多い。チャリダー多数、スクーターの人、バイクの人も数人。ベンチもたくさんあってコンビニも2軒あるし素晴らしい環境である。ただ車の通りはさすがに激しいけどね。チャリダーの人は北海道を目指すそうでなかなか気の長い話であった。20時まで自由に使える休憩所で20時まで休憩したりコンビニ弁当食べたりし、いつもどうりタープを張るが暑くて眠れそうになかったし、ベンチも空いていたので去年と同じベンチで眠った。

象潟のサンセット。

去年より遅く着いた。

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