1990(平成2)年3月現在、リゾート法で増え続けるゴルフ場は全国に1718カ所、それに加えて建設中300カ所、計画中が1000カ所もある。ゴルフ場の農薬に不安を抱えた住民たちによる反対運動はこの2〜3年、全国で起きはじめ、88年には東京で「全国ゴルフ場問題住民交流集会」が開かれるに至り、開発側は「農薬は農業でも使うし、ゴルフ場ばかり批判するのは魔女狩りだ」と逆襲に出た。しかし追放運動はどんどん広がり、すでに30カ所が建設中止、計画凍結に追い込まれている。ほとんどの都道府県が農薬対策を決定し、なかには千葉県のように新しく造成するゴルフ場は農薬を禁止するというところもあり、厚生省もやっと90年から水質目標値を設定した(→別項)。ゴルフ場は年間3トンもの農薬を使うが、農薬だけが問題なのではない。その影響は地下水が枯れたり、川が濁ったり、化学肥料で水を汚染したり、ひいては洪水の原因ともなるが、なにより18ホールのゴルフ場は平均100ヘクタールもの林野を切り開いて造成する大規模自然破壊であることを認識しておくべきだろう。