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OTOMO KATSUHIRO Comics

童夢

Domu
Domu Obi

初版帯。「大友克洋フェア」の告知付き。

Domu Obi-2

1983年暮れに「日本SF大賞」を受賞したことを記念して付けられた帯。主に第2刷の単行本に付けられた。

コピー

収録作品

タイトル 頁数 初出/再録
童夢 PART.1 45 アクションデラックス No.3 '80/1/19号
童夢 PART.2 31 アクションデラックス No.4 '80/10/5号
童夢 PART.3 30 アクションデラックス No.5 '81/2/1号
童夢 PART.4 30 スーパーフィクション7 '81/7/6号
描きおろしページが都合98ページ (?)

コメント

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大友克洋の出世作と断言できるでしょう。最初から最後まで一部の隙もないストーリー。見るものをただただ驚愕させる考え抜かれた画面。団地という舞台設定がストーリー的にも絵的にもすさまじい効果をあげています。とにかく凄いとしか言いようがない。

実際には4回に分けて連載されたのですが、その継ぎ目は全くわからないように修正されています。それに、連載時には完結しておらず、単行本で書き下ろされた部分(新規100ページ、書き直し30ページに及ぶ)があって初めて完結しました。超能力を持った子供と、超能力を持った子供のような老人の設定は「AKIRA」に引き継がれています。
 とりあえず、このマンガを読まずして大友克洋はおろか、SF マンガを語る資格なし。

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「童夢」発売延期
おわびのしおり

ちなみに、舞台となった団地は、一般に東京都板橋区の高島平団地と思われていますが、実際は埼玉県蕨市の団地がモデルでした。

左画像は、遅れに遅れた単行本発売のお詫びの栞。単行本発売前に、書店で無料で配られたものです。また、単行本発売時には「大友克洋フェア」が開催され、カヴァー折り返しにある応募券を送ると、「童夢」カヴァーの同柄のポスターや、Tシャツが当たりました。

第3回日本 SF 大賞受賞。受賞のコメントは「SF Adventure '84年1月号」(徳間書店) に掲載され、その抜粋は当時の新聞、雑誌等にも掲載されました。また、2000年4月5日発行の「SF Japan」(徳間書店) の「日本 SF 大賞 20年史」に再録されています。

それから、'84年にはイメージ・アルバムも創られました。大友克洋はジャケット、ポスターにイラストを描きおろしているのみならず、音楽制作にも少なからず関わりました。

さらに、各界から絶賛された本作は、原画サイズの単行本、豪華本童夢 としても出版されました。

現在も販売されていますので、問題なく入手できます。2012年、この本を含む双葉社から出版されていた単行本は全て増刷を行わないこととなり、絶版となりました。(2012.6.5追記)
 もし、初版帯付きが欲しい場合は、定価の倍程度の出費は覚悟した方がよいようです。

 

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