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OTOMO KATSUHIRO Comics

豪華本童夢

Deluxe Domu
Domu
同寸の通常単行本
Deluxe Domu case
段ボールのケースと本体

コピー

ファン待望「童夢」超豪華本堂々完成!!原稿原寸大の大迫力!!

収録作品

タイトル 頁数 初出/再録
童夢 234 アクションデラックス '80/1/19号10/5号
'81/2/1号スーパーフィクション7 '81/7/6号

コメント

各界から絶賛され、日本 SF 大賞を受賞した「童夢」の、原稿原寸大の超豪華本です。ケースにはタイトル、著者名が金箔押しされており、上下部には布が貼ってあります。本自体も緩衝剤入りの布張りの上製本になっています。紙はなんと厚手のケント紙。ほとんど複製原稿です。上の画像で通常の「童夢」単行本のサイズと比べてもらえば、その大きさがわかっていただけると思います。また、さらにこの上に、輸送用の段ボールのケースがあります。

2012年6月に明治大学米沢壽博記念図書館で行われたトークイベント、「原作者・久住昌之が語る「孤独のグルメ」と谷口ジロー」の終了後、この本について装丁者である久住昌之さんにお話を伺うことが出来ました。それによると、装幀は自由に行えたので、久住さんのイメージする豪華なものとして、チョコレートの包装を模した装幀としたのだそうです。ハードケース裏面の数字は、書籍コードそのもの。ケースに穴を開けたりと、楽しんで考えたということでした。

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これだけ大きいと、その迫力は言わずもがなでしょう。大友克洋の緻密なタッチは、原稿サイズであってもまったく荒さがありません。むしろ、線がより生き生きとしています。複雑な構図の団地のカットなど、目眩がしそうです。特にクライマックスのひっくり返った団地の見開きは、すさまじいの一言です。
 また、これだけ線がくっきりと印刷されていると、大友克洋の線とアシスタントの線の違いまで、はっきりと認識できますね。とにかく、隅から隅まで、じっくりと鑑賞したい本です。

この本は完全なコレクターズ・アイテムで限定出版でした。しかし、意外に永い間、双葉社は在庫しており、少なくとも '92,3年あたりまでは買えました(その頃は消費税に対応した定価と ISBN のステッカーが、輸送用段ボールに貼られていました)。しかし、現在は完全に在庫切れで、古書店で入手するほかありません。当然プレミアが付いており、輸送用段ボール付きの完品で定価の4倍、段ボールなしでも定価の3倍くらいが古書相場となっています。

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This page last modified at 2013/04/25.