一瞬、何が起こったのかわからなかった。

 いきなりの襲撃に襲われた理由が飲み込めず、混乱して。
 こんなところで始まった銃撃戦に、ただ愚痴るしかできなくて。
 一般人に紛れられるようにしたから、武器になるものは一切身につけていなくて。
 銃の一つでも持って来れば良かったと、今更ながらに後悔して。

 ぼんやりしていたら、突き飛ばされた。
 いきなりだったので受け身も取れず、したたかに地面に背中を打ちつける。

「おい、こんなところで抱きつ……え?」

 起こそうとしてかけた手のひらは滑り、伝わってきた生暖かいもの。
 私の上に重なった体は、ピクリとも動かない。

!」

 私の上げた声に、キラも、ヨーグルトアロハ男も驚いたように振り向く。
 そして2人とも息を飲んだ。

「どうしよ……どうしようが、がぁっ……」

「くそっ……とりあえず止血しろ!
 何でもいい、傷から少し離れた、心臓に近い部位を縛るんだ!」

 ヨーグルトアロハ男が叫んだ言葉に、キラは持っていたハンカチを裂いてそれに当たった。
 私は涙が溢れて取り乱すだけで、何もできない。

「何で、何で私なんかかばうんだよ。私たち、今ケンカしてたんだぞ…っ…」

 体を揺らさないようにして何とか座り直して。
 これ以上銃弾が彼女を傷付けないように願いながら。
 私はの体を、しっかりと抱きしめた。



黒マント製作機から
  はい、ヒロインが守ったものはカガリです。
  ヒロインが身をていしてかばうことについては、最初っから決めていたこと。
  でもいざ書き始めて、さあ誰をかばおうというわけになりまして。
  決め切れなくて、結局このシーンだけ分岐させました。


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