詩的私的ジャック
JACK THE POETICAL PRIVATE

  「ネクタイが曲がってます」   女子高とかで、こうやって男の先生をからかうのはよくあることだけど、大学生にもやられてしまうとは・・・・・・。    犀川先生の外見がそれだけで想像できる。 野球帽をかぶっていて、   萌絵ちゃん、よく野球帽かぶってるけど・・・・・、野球帽かぶってる女子大生見たことないっす。みなさんは? どちらが綺麗な精神といえるだろう   精神の綺麗、綺麗じゃないの概念がいまいちわからない・・・・、ちょっと考えてみよう。 自分の中の生活活性化委員が見せるイリュージョンだろう。    「生活活性化委員」!!!私の中にも、少数ですがいるらしく、ほんのたまーに活発な活動をはじめます。     そういうのが、私に英会話を習わせたりする。 「フロッピィみたいに一瞬で真っ白になれたらと思うよ」    フロッピィが真っ白になると、持ち主も一瞬で真っ白になる。 「西之園君。イエローカードだ」   萌絵ちゃんは、イエロカード並な発言が多いと思うのだけど、彼女だから許されるんだろうなぁ・・・・。 「ハートなんて、出尽くしてる。ミステリィのトリックと同じだね。  実際にあるのは、メソッドの形骸だけだ」   このセリフ大好き。こういう事を言う人には、ハートがあると思います。 「煙草は吸わない方が良い」と言って、もし篠崎が煙草をくれなかったら・・・・・   わたしは、どっちだろうがついていきますね。(おい)篠崎さん、大好きです。 「男と対等になるために、仕事をするなんてナンセンスだよ」   この場面で犀川先生が言ったことは、森先生が考えていることそのままなのでしょうが、ものすごく感動しました。    真剣に森先生に惚れたところ。 「私はデザートを食べなきゃ・・・。ケーキと、アイスクリームと・・・メロン」   萌絵ちゃん意外に大食いだったようです。頭を使ってエネルギーを消費しているのね。   (わからずやめ!)   机を蹴りたくなるほどに犀川先生が怒ることがあるんですねー・・・・。 「最近のお嬢様は、お見受けいたしますところ、その・・少々、お言葉が乱れておられるように存じます」    私にとっては、「ばらまく」は日常会話ですがなぁ・・・。反省。 推理小説に登場する建物は実に不自然なものが多い。   斜め屋敷とかかな、やっぱり・・・・・(笑)あれは、屋敷もおもしろかったけど、やっぱり○○の部屋がね・・・。 「そんなお話、私、全然聞いてません」    この時のショックはよーーーくわかる。でも、犀川先生は「そう?聞かなかったから」としか言ってくれないんだろうなぁ。 「金子君、真面目よ」   御存知の方は、馬鹿だなこいつ・・・と思うかもしれないけれど、この辺から萌絵と金子君もいい感じじゃーんと思っていた(^_^;) 「それがわかっているなら、十分じゃない」    犀川先生の知らない、国枝さんのような気がする。 すべて、素敵なイーコールのために   こういうところ、誰にでもあると思う。   「上がるか?」金子は窓から手を差し出した。   かっこいい・・・・・。そう、金子くん、とってもお気に入りなんです。くぅ。 これが、崇高な意志の目だ。   そういう目を身近で見たことがない。萌絵がうらやましいな。 「煮物のような方ですね」   完全に意味なしジョークを習得しているみたいだ。 会いたいと思っている自分がいる、という意味だ。   こういう客観的な書き方が大好き。 「目撃者って名刺に書いてあんじゃねぇの」   そういう名刺があれば、貰ってみたいなー。その前に「探偵」って書いてある名刺を貰ってみたい。 「あいつは子供だからね」    どうしてもこの人のセリフを入れてしまう(笑)  「甘えているからだよ」    これを言われると、どっかーんときますね。これで考えると、萌絵ちゃんが自分の知らない犀川先生を知って、ショックを受けたのも    「甘え」だ。 「底なし沼と普通の沼はどう違う?」   簡単に言うと、「思い込み」です。 「でも、それだけだ・・・・・・」    すごく悲しかった。あっさりと、「それだけ」なんて言うしかなかったんだろうなって、想像した。    といっても、このセリフがどこの誰のセリフかぱっと分かる人は、ほとんどいないだろう・・・・。 タンクトップに、短いチョッキを着て、    「チョッキ」っていうのが、すごく気になったんだけど・・・・・。うん、それだけ。 「英語で言える?」     うーん、こういう確かめ方をしてくるとは・・・・。 「私・・・・明後日までは、とても待てない」   ここの会話、とっても好きです。こんなかわいいセリフ、言える人おりますかいな・・・・。(いっぱい居たりして(笑)) 他人に干渉するな、と要求することは、そういって、他人に干渉している。    その通りだなーと、目から鱗。(言い過ぎか(笑))こうやって考えると、押し付けがましくないことは、最終的には何も    考えないこと、ポリシーを体現しないことかもしれないなぁ。 「こんな夜は、シャンプーハットみたいなもんだ」    酷評をもらった、意味なしジョーク。切れ味がなかったらしい。 「夢と希望の違いって何?」    これに対する犀川先生の胸の内の答えがいい。本当に気の利いたフレーズだなぁ。私もよく、こうやっていい言葉を思い付くと    頭の中で3回ほど練り直します。でも、口にしちゃう。ダメだわ。
蒼のつっこみ 「つまり、それは、日本標準時がその時刻であることを意味する。」 思わず、彼が毎朝 秒針を狙って時報を聞いている姿を想像しました。 ある意味かわいい。 「密室前殺人ですね、正確には・・・〜略〜」 「〜略〜脱出後密室かな」 はっきり言って言葉の問題デス。論理的な言葉遊び。ホレボレ。 「ブラックの特別熱いのが好きだし、犀川にとって、それは飲み物以上の存在である、と言っても過言ではない。」 つまり、何なんだ? 「ばらまく、というのも・・・・・」 なんて言えばいいのだ?「そっと置いてまわる」とか?(・_・? 「朝から、掃除したんだ」 犀川センセはどうやらモエモエがやってくる時は毎回身の回りの掃除をしてるみたいね。マメ。 「こういった発想の切れ味は、一つでも良いものに触れれば、一週間は気分が良いものだ」 森博嗣作品もそれにあたる。 「歴史とは、現代が作り、生みだし、そして、必ず、現代にだけ存在する概念だ」 そうそう。そうなんだよなー。うん。(―って・・・笑) 「素敵な帽子ですね」 イ・・イヤミなんじゃないの?と思ったのは私だけ? 「どっひゃあ・・・・・・。」 対面でこのセリフを言う人に会ったことは、まずない。 「じゃぁ、アメリカに行ったらアメリカ料理か?」 アメリカとかイギリスが特殊なんだと思うけどなぁ・・・ (^_^;) まー、ムキになりたかったんだろうということで(笑) 「二人は、数字の11よりも接近した。」 なんか、この作品で一番頭に残ったセリフ。 森氏は数学の世界に生きている人なのだなぁと切実に感じた。

やたら、コメントの文字色目立ってますがな・・・・。(本当はバックを夜の空みたいな色にするつもりだった(^_^;)) でも、私の「詩的」のイメージカラーは「赤」。私だけじゃないと思いますが(笑)言うまでもありません。 巻が進むにつれて、どんどんピックアップする言葉が増えてきていますねー。ごめんなさい・・・・。 ちなみに、コメントの字が小さいのは、「あんまり見なくてもいいよー」という気持ちの表れです(笑)ほとんど 自己満足でつけてますので、本当に見てほしいのは本文の部分です。 「詩的」では、とにかくとにかく、篠崎さんが好き!!! こんな字の大きさまで変えてしまうくらいに好きです。好きなキャラのベスト3に入ります。 いや、そんなことはトゥリビアルなことですね(笑) さて、「詩的」ですが、「冷たい」の時よりも、大学が出てきますね。特に、N大が今までになく詳しく登場してます。 萌絵のお友達もようやく本格的に登場。 とても個人的ですが、金子君にメロりました。彼は素敵だと思います。 地味にいい男が多い、森小説。 今回は難しい。結構簡単なからくりなので、ちょっと言ってしまうと、完全ネタばれになってしまう・・・。 このお話では、途中すっぱり犀川先生がいません。中国に出張です。 寂しいですねー。でもその穴を、篠崎さんと金子君の二人が埋めてくれています。(ほんとか?) 萌絵ちゃんの親友、洋子ちゃんもすごくいい子です。 結城稔というスターが出てきますが、どうやら森先生のイメージではSHAZNAのIZAMが近かったみたいですね。 偶然にも、例のサインを並びかえたら「IZAM」で、先生もびっくりしたとか(笑)時期がもうちょっと後だったら、 絡めたのに・・・とどこかに書いておられました。 追っかけとかも登場したので、どうにも他人事には思えず(他人事だ!)ふむふむと思いながら読みました。 森先生・・・私に取材してくれれば・・・と思いつつ(笑) もっと、ガンガンネタばれしながら語りたいところですが、今回はこの辺で。
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