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 世田谷線の車両

 

世田谷線は新玉川線と接続する三軒茶屋と京王線と接続する下高井戸を結ぶ軌道線です。軌道線ですが路面を走る区間は1ケ所も無く全線が専用軌道となっています。車両は長らく70型、80型、150型が使用されていましたが、現在は300型に交代され、在来車は引退しました。

 300型

 

東急世田谷線300型第2編成 東急世田谷線300型第3編成

世田谷線に久々に登場した新型車両で、VVVFインバーター制御を採用しています。一部部品は在来車のものを流用、車両の連結部分に台車がある連接車となっています。
上=第1編成、下左=第2編成、下右=第3編成

 

 150型

 

東急世田谷線150型

最後まで残った釣りかけ駆動の車両です。側面にコルゲートされたステンレスが一部で使用されているのが外観の特徴です。

 

 80型

 

東急世田谷線80型

玉電時代から使用されている在来車で、国道246号の路面を走っていた玉川線廃止後、江ノ電に譲渡されて江ノ電600型となった車両もありました。本来は釣りかけ駆動でしたが、現在はカルダン駆動に改造されています。現在、旧玉電塗装でさよなら運転が行われています。その写真はこちら

 

 70型

 

東急世田谷線70型

80型同様、玉電時代からの車両で、改造されて80型とよく似たスタイルになりました。80型との識別ポイントは、前面窓の上部角のR(丸み)の有無です(Rがあるのが80型)。

 

 

世田谷線三軒茶屋駅
キャロットタワーの1階にある三軒茶屋駅。新玉川線三軒茶屋駅とは
少し離れていますが、地下道でつながっています。



若林踏切
若林付近では環状7号線を横断しています。
ありふれた構図ですみません。



若林踏切
上の踏み切りを電車側から見たところ。電車側にも信号があって、この信号に従って環七を
横断しています。世田谷線で最も軌道線らしいポイントではないでしょうか。



150型連結部
150型の連結部分。2両の車両は幌でつながっておらず、行き来はできません。
冷房がないため風を通すためか、すべての窓が開けられていました。



旧型車の料金箱
旧型車の運賃箱。簡単な箱型のものです。世田谷線ではワンマン運転は行っておらず、
後ろの車両には車掌が乗務しています。運転士と車掌は写真にも写っている大きな財布
みたいなものを持っていて、釣り銭が必要な場合はこれで対応しています。



下高井戸付近の散水機
下高井戸駅付近の急カーブの線路に設置されているレールへの散水機。
ここはカーブがきつく、レールと車輪の擦れ合う音が大きく、対処法を模索していたところ、
偶然、雨の日には音が小さくなることに気付き、晴れの日にレールに水を撒いて実験
したところ、音が小さくなることが解り、設置されたものです。
この装置、律儀にも雨の日も作動するとか。



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