1/2

 京阪電気鉄道

http://www.keihan.co.jp/

営業キロ
88.1 km

軌 間
1435 mm

架線電圧
1500 V

創業年
1906(明治39)年
京都と大阪を結ぶ鉄道線と、京津線・石山坂本線からなる軌道線からなる鉄道です。 京阪間は、阪急、JRと違い、淀川の東岸を走っているため、阪急、JRほどの競合はありませんが、 特急に8000系を新造投入、さらにダブルデッカー車の増結といったように、京都、大阪間の利用客も取り込もうとなかなか積極的な所を見せています。寝屋川信号所〜天満橋間は複々線となっていて、 ラッシュ時にはなんと1時間に46本もの列車を走らせています。京阪はなんと昭和の初めから複々線 を持っていて、複々線を使ったダイヤのノウハウが蓄積されているのでこのようなことができるので しょう。

また、ユニークな5扉車、5000系の存在も忘れてはならないでしょう、最近は首都圏にも5扉車両が 登場していますが、その元祖はこちら、なんと昭和45年に登場しています。しかも5扉が不要になる昼間のことも考えてあり、日中は5扉のうちの2扉を閉め切りとし、他の車両と同じ3扉として使用できるようになっています。しかも、締め切りした扉の内側にはちゃんと座席がセットされています。この座席は天井に格納される仕掛けです。京阪は5扉車両以外にも時代を先取りしたかのような車両を多くつくっており、 今では当たり前になった空気バネの台車も京阪が初めて取り入れたものです。

 8000系

 

京阪8000系

鴨東線(三条〜出町柳)の延伸によって、特急用車両が1本不足するために平成元年に登場した車両です。従来の3000系と比べ、グレードが上がった設備が乗客に好評で増備されることとなり、現在は3000系は1本のみの存在となっています。京阪特急の伝統設備、テレビカーはもちろん健在、先頭の鳩マークも忠実に引き継いでいます。当初7両連結で登場しましたが、最近ダブルデッカー車を増結して全列車8両編成となっています。

 

 3000系

 

8000系にまじって、在来の3000系特急車も1編成だけですが運転されています。8000系よりも先にダブルデッカーの中間車が連結されています。

 

 10000系

 

支線区の車両のレベルアップを目的に製造された新車両で、車体色もターコイズグリーン1色としてイメージチェンジを図っています。車体の構造もコストダウンを考慮して設計されています。(左写真 三好さん提供)

  

 9000系

 

京阪9000系

7200系のクロスシートバージョン。朝は淀屋橋行き特急として通勤輸送にあたり、昼は急行として着席サービスに貢献しています。パステルブルーの帯が9000系の目印。

  

 7200系

 

京阪7200系

京阪が21世紀に向けた通勤型として製造した車両。前面ガラスが大型化されました。性能は7000系に準じており、運転台は2レバー式です。

  

 7000系

 

6000系のVVVFインバータ制御バージョンといえる車両で、前面デザインも微妙に変化しています。
京阪では6000系3両をVVVFインバータ試験車として製造しており、この3両は後に7000系に編入。6014号車から7004号車に改番、かわりにこの3両と編成を組む新造の7000系と一緒に代替の6000系3両が新造されています。この2代目6014号車は7000系の顔で作られたため、6014号車は6000系ながら7000系顔、7004号車は7000系ながら6000系顔でしかもパンタグラフが1つ、という異端車となっています。(写真 三好さん提供)

 

 6000系

 

京阪6000系

昇圧(架線の電圧を上げること)で廃車となる旧型車両の代替えとして新製された車両。当初は昇圧前に暫定的に4両連結で使用したこともありました。前面は非貫通のように見えて、実は車掌台側が大きな非常用扉となっているのが特徴で、以降の京阪通勤車の基本となりました。このデザインが評価されて鉄道友の会のローレル賞を受賞しています。

 

 5000系

 

京阪5000系

電圧の関係で7両以上の増結ができなかった京阪がラッシュ時の混雑緩和の策として登場させた日本初の5扉車両で、当初区間急行に投入されました。現在も混雑の激しい列車に充当されており、その威力を発揮しています。日中は3扉車としても運用できるように、2、4番目の扉の内側には昇降式の座席が設置されています。

 

 2600系

 

京阪2600系

スーパーカーという愛称がついていた高性能車、2000系の昇圧改造が困難だったために、2000系の制御機器を取り替えた車両。後に新造バージョンの2600系も登場しており、こちらは30番台の番号をつけて区別しています。京阪電鉄で最多の両数を誇る車両です。写真は2000系からの改造バージョンです。

 

 

Index

Next