旅の写真館 冬の東北編

 

ぎゃああああああっ。

のっけから悲鳴ですみません。何で悲鳴かというと、コレ、私が高校2年の時の写真なんですね。 つまり10年近く前。はずかしいことに高校生の私みったぁが登場します。しかもこのとき、まだコンタクトレンズの使用に慣れていなか ったために眼鏡で行ったという、ますますもって恥ずかしい。

さて、この旅行は3月末にやったのですが、タイトルが「冬の〜」になっています。「春の」の間違いじゃない の、と思うかも知れませんが、わざと「冬」にしています。実は 旅の途中、雪が降ったんでそうしました。

まえ振りはそのくらいにして、この旅行ではお金のない高校生の悲しさ、周遊券など高嶺の花だったので 『18きっぷ』を使いました。一応説明しますと切符に日付けを記入(たいていスタンプ)してもらうとその日1日JR全線乗り放題 というきっぷです。当時のものは5枚セットになっていて11,300円でした。すなわち1まい2,260円というなんともお得な切符です。 ただし期間が限定で、特急、急行、グリーン車にはこの切符では一切乗れません(SL列車などの指定席は指定券を買えばOK)。 したがって普通列車オンリーでの道中となります。現在も発売していますが、形が変わって、1枚で5日分というスタイルになりました。 よって従来は1セット買って5人が1枚ずつ持って別々に行動できたのですが現在は5人一緒に行動することしかできません。 念のために追加しますと、この切符、年令制限はありません(18歳以上でも使えます)。

いい加減本題に入りましょう。今回仙台までは常磐線を使いました。高校が取手にありましたので毎日常磐線を 使っていましたが牛久から先は乗ったことがありませんでした。最初は柏から平(現いわき)行きに乗ったのですが、運悪く ロングシート車でした。平での乗り継ぎは当時どの列車も最悪で、こちらが到着する数分前に仙台方面の列車は出てしまい、 次の列車まで1時間は待つ、というふざけたダイヤになっていました。その後、仙台から普通列車を2本乗り継いで一気に平泉まで 行きました。このとき乗った車両が寝台電車を改造した715系と50系客車でした。今はどちらも引退していますね。

翌日は宮古へ。途中釜石線の上有住で途中下車。滝観洞(ろうかんどう)を見に行きました。ここは鍾乳洞の奥に 地底の滝があるというところですが、ハッキリ言って閉所恐怖症の人は絶対行かないで下さい。私も途中で泣きそうになりました(笑)。

宮古で泊まった翌日、異変が発生。私体調を崩しました。とても観光どころではなく、列車がくるまで宮古駅の 待ち合い室で震えていました。山田線で盛岡へ出たのですが、沿線を眺める余裕なんてなし。この線は「平民宰相」といわれた原敬が 自分の地元にに建設を推進した線で、当時人がほとんど住んでいないこんな山奥に鉄道を敷くなんて山猿でも乗せるつもりなのか、 と国会で攻められ『鉄道法によると山猿は乗せないことになっております』という答弁をしたという逸話があります。盛岡に着いたときは 雪が降っていました。その後の電車では暖房が効いているはずなのに寒くて一人ガタガタ震えていましたね。その日は仙台で泊まった のですが、体温計を借りて熱を計ると38度以上の熱が...。近くの薬局で風邪薬買って寝ました。

翌日、とりあえず身動きはできるようになったので、山寺(立石寺)へ。まだ体調は本調子ではないので消化 よさそうなものを思って近くのそば屋に入ったのですが、おばちゃんがサービスといって大盛りにしてくれた...。あの〜食欲ないん ですけど...とはいえなかった。

最終日は松島へ。もう体調不良のことは忘れてます。天気もよく、歩き回っていました。遊覧船は料金が ちょっと高かったですね。その日のうちに帰京したんですが、帰りは東北本線で帰ってみました。

 

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