『山』評価
ここでは「マウンテン」のメニューの評価を行います。
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目次
1.始めに
2.スパゲッティ
 2−1.総論


1.始めに
 マウンテンについて理解する為には、まずこの店の位置について知る必要が有る。
 この店は地下鉄から歩いて15分ほどの場所だが(地図参照)、実はこの店から歩いて行ける距離に名古屋大学、中京大学、南山大学(順不同)が存在する。【サーチエンジンを使って「イチゴスパ」で検索すると上記の大学のドメインのページが見つかるのも、このような地理的な要因が有る為と思われる。】
 では、これが何を意味するのか?大学生を客層として取り込む為に、この店が出した結論は「安くてボリュームたっぷり、そして話題になるような奇抜なメニュー」であると考えられる。安くて量が多ければ(特に学生にとっては)嬉しいのは当然で、他の店に無いメニューが有れば話題になり、一度来た客が後に新規の客を連れてくる事を期待できるのである。
 このようにして、今の「マウンテン」が形成されていったものと推測される。

2.スパゲッティ
 2−1.総論
 ここでは以下の3点について説明していく。

(1)麺が太い
 通常市販されているスパゲッティの麺の直径は1.6〜1.9mmだが、この店で出されるスパは50%以上太いのではないかと思われるほどの手作りの麺である。
 これだけ太いと日本そばの様にツルツルとすすり込む事が難しく、一口ごとにかみ砕く必要があるのだ。

(2)量が多い
 これは一部の雑誌でも伝えられている事であるが、一人前のスパの重さは800g〜1kgである。これは他の店の3〜4人分に相当する量である。
 ここで一つの逸話を紹介するが、これは飽くまで事実である事を信じてもらいたい。
 私が有る時マウンテンで食事していて、他の席にスパゲッティが運ばれた時の事。その席にいた男はそのスパを見て一言「上げ底じゃねーのか?」と言い放った。確かにそのスパは皿の上で山を作っており、その山の全てがスパゲッティだと信じたくない気持ちは私にも痛いほど分かる。だがしかし、そのスパは平らな皿に盛られて出てきているのだ。上げ底になどしようが無いのだよ。

(3)油で炒めてある
 鍋スパやスープスパ等の一部のものを除いて、大半のスパが油で炒めてある。
 これだけ書くと、他の店でもやっている事だと言われるだろう。だが、マウンテンでは麺に小さなコゲが見つかるくらいに炒めているのだ。これだけでもスパゲッティをすすり込むのが困難である事が分かっていただけるであろう。
 そして重要な事だが、話題の甘口イチゴスパや甘口抹茶小倉スパ、甘口バナナスパも油で炒めてあると言う事を付け加えて置こう。油で炒めた山盛りの熱いスパゲッティの上に、甘いクリームが乗っているシーンを、匂いを、味を想像して欲しい。貴方が想像したもの、それは恐らく真実である。


次回以降の予定
・サボテン納豆卵とじスパ、バナナスパ、ヤングスパ、鍋スパ、かき氷総論、野菜サラダ
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1997/08/14 作成 越後屋善兵衛 zetigoya@dream.com