●犬山市概要
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◇ 景観条例の目的はなんだったのか。観光化に向けた景観づくりというわけでもなく、中心市街地の再生という面でもあまり役に立っていないのではないか。 ◆ 景観規制のガイドラインがもう一つはっきりしていない。通り毎に変化をつけるなど、協定の中身にもっと工夫が必要かもしれない。良好な住宅地整備につながればと思うが、そうもなっていない。 ○ 高さ制限程度の簡単な規制だけで後は自由に任せた方が、20年30年後に良好な住宅地に誘導する可能性を持っていると考える。 ○ 道路の拡幅と同時に、本町筋沿いの整備をするという選択もあるのでは。 ◆ 道幅はある程度狭い方が、祭りも見栄えがするという意見が多いし、建て替えれば古い町並みも失われる。 |
○ ワークショップの結果などを見ていると、住民自身にそれほど危機感がなく、また自ら主体的に動こうという感じも見られないが、どうか。◆ 住民は、基本的には自分の身の回り以外は無関心だと思う。 ○ ワークショップが住民の本当の思い(力)を引き出していないのではないか。 ◇ 住民が地域について無関心であるのに、伝統的な祭りにはこだわるというのは、矛盾するのではないか。 ◆ 犬山の祭は町中の旦那衆が山車を揃え、担ぎ手は近郷近在の人を雇い頼っていた。また、からくり操作や太鼓打ちなどの役はそれぞれの家で伝えられている。最近はそうした昔ながらのシステムも崩れつつあるが、伝統的な祭りに興味を持つ若者もいて、それなりに担ぎ手は集まっている。 ◆ 現在もいくらか賃貸住宅はあるが、賃貸住宅入居者との間に溝があり、うまく交流できていないこともあって、賃貸住宅論は地域では受け入れてもらえない。祭りにも、賃貸住宅の住民は入れてもらえない。 ◆ 名古屋まで30分という立地条件の割に坪35万円と地価は安いが、新しく入ってくる人は少ない。土地の権利関係は複雑。空洞化が進んでいると言うものの、完全に空家となっているところは少なく、物置代わりに使っていたりする。あまり手入れもしないうちに老朽化し、駐車場になっていく。若い夫婦や子供はおらず、郊外に住んでいる。 ○ 地主さんは実は相当に豊かなのではないか。住んでいる人が、よいまちをつくるという意識を持つことが必要。まずはコミュニティづくりが大切だ。 |
○ ユニーがなくなると、地元の人は買い物場所に困るのではないか。跡地利用に対して市は何か考えを持っているのか。 ◆ 市としての方針等は特にない。なくなって初めて事の重大さに気付くということもあるかもしれないが、仕方ない。駅前立地といっても近郷へのバスがないので、十分な駐車場が確保できるだけの規模の敷地でないと、商業地としては魅力がないかもしれない。 ◆ 昔の業態を残す結納品店など、魅力的な個店はいくつかある。 ○ 隣接の鵜沼(各務原市)から人を呼び込むなど、商圏の拡大の方針を打ちだせないか。 |
◇ いくつかできたギャラリーの効果はどうか。点在するギャラリーや寺を使ってまちの魅力とできるのではないか。 ◆ ギャラリーは全部で3軒あるが、お互い同士はやや離れている。ギャラリーの出展者の知人などでそれなりに人が集まるのだが、ギャラリーめぐりまでは行かず、まちに対する効果は少ない。最近はやめる話をしているところもあり、中だるみ状態。 ◇ 犬山遊園駅周辺から木曽川沿いに旅館街があるが、何のためのものか。 ◆ 大正から昭和初期にかけて、名古屋などからリゾート客がやってきた名残。最近はあまりはやっていない。 |