3.3.2 特性

Characteristicsフィールドには、オブジェクトまたはイメージ ファイルの属性を示すフラグが含まれています。現在定義されているフラグとには以下のものがあります。

フラグ 解説
IMAGE_FILE_RELOCS_STRIPPED 0x0001 イメージのみ。ファイルがベース再配置を含んでおらず、それに適したベース アドレスにロードされなければならないことを示します。ベース アドレスが得られない場合、ローダはエラーを報告します。MS-DOS (Win32s(tm))上で稼動するオペレーティング システムは一般には望みのベース アドレスを使用することができないため、これらのイメージを実行できません。しかし、version 4.0以降のWindowsでは、アプリケーションの望みのベース アドレスを使用します。デフォルトのリンカの振る舞いは、EXEからベースとなる再配置を剥ぎ取ることです。
IMAGE_FILE_EXECUTABLE_IMAGE 0x0002 イメージのみ。イメージ ファイルが有効であり、実行され得ることを示します。このフラグがセットされていない場合は、一般にリンカのエラーです。
IMAGE_FILE_LINE_NUMS_STRIPPED 0x0004 COFF行番号が削除されています。
IMAGE_FILE_LOCAL_SYMS_STRIPPED 0x0008 ローカル シンボルのためのCOFFシンボルが削除されています。
IMAGE_FILE_AGGRESSIVE_WS_TRIM 0x0010 大幅に刈り込んだワーキング セット。
IMAGE_FILE_LARGE_ADDRESS_AWARE 0x0020 2GB以上のアドレスを扱えるアプリケーション
IMAGE_FILE_16BIT_MACHINE 0x0040 このフラグは将来使用するために予約されています。
IMAGE_FILE_BYTES_REVERSED_LO 0x0080 リトル エンディアン:メモリ中で、LSBがMSBに優先します。
IMAGE_FILE_32BIT_MACHINE 0x0100 32ビットアーキテクチャのマシン。
IMAGE_FILE_DEBUG_STRIPPED 0x0200 イメージ ファイルからデバッグ情報が削除されています。
IMAGE_FILE_REMOVABLE_RUN_FROM_SWAP 0x0400 イメージがリムーバブル メディア上にある場合にはスワップ ファイルからコピーして実行します。
IMAGE_FILE_SYSTEM 0x1000 イメージ ファイルはシステムファイルです。ユーザプログラムではありません。
IMAGE_FILE_DLL 0x2000 イメージ ファイルはダイナミック リンク ライブラリ(DLL)です。これらのファイルはほとんどあらゆる目的で実行ファイルと見なされますが、直接実行することはできません。
IMAGE_FILE_UP_SYSTEM_ONLY 0x4000 UPマシンでのみ実行されるべきファイル。
IMAGE_FILE_BYTES_REVERSED_HI 0x8000 ビッグエンディアン:メモリ中でMSBがLSBに優先します。


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