各データ ディクショナリは、Windows NTによって使用されるテーブルまたは文字列のアドレスとサイズを与えます。これらはすべてメモリにロードされ、システムによって実行時に使用できるようになります。データ ディクショナリは、以下のように宣言される8バイトのフィールドです。
最初のフィールドはRVAで、これはテーブルの相対仮想アドレスです。RVAはテーブルのアドレスで、ロード時には、イメージのベース アドレスに相対です。2番目のフィールドは、サイズをバイト単位で与えます。オプション ヘッダの最後の部分をなすデータ ディクショナリのリストを以下に示します。typedef struct _IMAGE_DATA_DIRECTORY { DWORD RVA; DWORD Size; } IMAGE_DATA_DIRECTORY, *PIMAGE_DATA_DIRECTORY;ディレクトリの数は固定されていません。オプション ヘッダのNumberOfRvaAndSizesフィールドは、特定のディレクトリを探す前にチェックされなければなりません。
このテーブルに与えられているRVAがセクションの始まりを指していることや、特定のテーブルを含んでいるセクションは特定の名前を持つことを仮定してはなりません。
オフセット サイズ フィールド 解説 96 8 Export Table エクスポート テーブルのアドレスとサイズ 104 8 Import Table インポート テーブルのアドレスとサイズ 112 8 Resource Table リソース テーブルのアドレスとサイズ 120 8 Exception Table 例外テーブルのアドレスとサイズ 128 8 Certificate Table 属性認証テーブルのアドレスとサイズ 136 8 Base Relocation Table ベース再配置テーブルのアドレスとサイズ 144 8 Debug デバッグ データの開始アドレスとサイズ 152 8 Architecture アーキテクチャ固有データのアドレスとサイズ 160 8 Global Ptr グローバル ポインタ レジスタの相対仮想アドレス。この構造体のサイズ メンバは0にセットされます。 168 8 TLS Table スレッド ローカル ストレージ(TLS)テーブルのアドレスとサイズ 176 8 Load Config Table ロード コンフィグレーション テーブルのアドレスとサイズ 184 8 Bound Import バウンド インポート テーブルのアドレスとサイズ 192 8 IAT インポート アドレス テーブルのアドレスとサイズ 200 8 Delay Import Descriptor 遅延インポート記述子のアドレスとサイズ 208 16 Reserved 認証テーブル エントリは属性認証のテーブルを指します。これらの認証はイメージの一部としてはメモリにロードされません。したがって、このエントリの最初のフィールドは、通常はRVAのところがファイル ポインタになっています。