もっとマニアなお話し

以下は謀大学のホームページに載っていたお話しです。

シリンダ内壁温度を 150°C としますと,冷却液側の金属壁の温度は 135°C くらいになり, たいていは冷却液の沸点よりやや高めです. 一方,流れている冷却液の温度は 100°C 以下です. 冷却液側金属壁表面では冷却液が沸騰して泡が出ます(バブリング)が, 流れている冷却液のところにその泡が到達すると液に戻ります. バブリングによって冷却液側金属壁表面がかき乱されるこういう状態はサブクール沸騰と呼ばれます. サブクール沸騰での熱伝達は強制対流熱伝達の数倍の熱移動能力があります. バブリングによって冷却液側金属壁表面がかき乱されるためです. 教科書などにはあまり書いてありませんが, エンジンの冷却はこのようなことになっているはずです.

それゆえエチレングリコールの濃度を上げすぎて,冷却液の沸点が金属壁表面温度より高いと, サブクール沸騰ではなく,強制対流熱伝達となって,却ってオーヴァヒートしやすくなります. 冬の北海道でしばしばオーヴァヒートが起こるのは,これが理由であると考えられます. また,空冷に較べて水冷の冷却能力が安定なのは サブクール沸騰の効果に助けられてのことと思われます.

ほどほどのエチレングリコールの濃度にしておくことが必要でしょう.


とのことです。ホントかどうか私は知りませんが・・・(笑)。
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