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第 21 章 Visio のイベントの処理
イベントとは、コンピュータ上で発生する事象のことです。Visio® のアプリケーションでは、イベントはユーザーの操作に応じて発生します。たとえば、ユーザーは図面を開くまたは閉じる、図面ページに図形をドロップする、または削除する、図形のテキストや数式を編集するなどの操作を行ったりします。ユーザー操作を予測するのは難しいことですが、これらのイベントが発生したことがわかれば、Visio はユーザーの操作に対応できます。
イベントの処理は、お使いのプログラム、または Visio の数式を使って行うことができます。他の Visio のソリューションの場合と同様に、最初にできるだけ多くの機能を数式に組み込む必要があります。数式を使ったイベントの処理の詳細については、「第 7 章 図形動作の機能強化」を参照してください。
Visio アプリケーションでは、2 通りの方法でプログラムからイベントを処理することができます。
- Microsoft Visual Basic for Applications (VBA) または Microsoft Visual Basic プログラムでは、WithEvents キーワードを使ってイベントを受け取るオブジェクト変数を宣言するのがもっとも手軽な方法です。これを "イベントに対応するコードを作成する" と言います。WithEvents キーワードは VBA 5.0 および Visual Basic 5.0 で導入されました。
- Visio の Event オブジェクトを作成して、これを使ってアドオンを実行したり、イベントが発生したことをプログラムに通知したりできます。このテクニックは、どの開発環境からでも利用できます。(VBA または Visual Basic の 5.0 より前のバージョンでは、これがオートメーションを使って Visio のイベントを処理する唯一の方法でした。)
C++ プログラムでのイベント処理の詳細については、「第 27 章 C++ による Visio アプリケーションのプログラミング」を参照してください。
この章の内容...
セクション 1 イベントの概要
セクション 2 イベントに対応するコードの作成
セクション 3 Visio の Event オブジェクト
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