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OLE COM (Component Object Model) をサポートするクライアント アプリケーションは、Visio® のオブジェクトにアクセスして処理を行うことができます。Microsoft Visual Basic などの商用の開発環境の中には、COM の処理を意識させないようにして、開発者に使いやすい環境を提供するものもあります。しかし、COM をより有効に活用するためには、C または C++ を使って Visio のインスタンスを制御するプログラムを開発することをお勧めします。
この章の説明は、COM、インターフェースへのポインタの取得、インターフェース関数の呼び出しなどの OLE プログラミングの基礎知識がある方を対象としています。また、内容を理解するには、C++ プログラミング言語の知識も必要です。OLE の詳細については、「Microsoft Platform Software Development Kit (SDK)」のOLE に関するマニュアルを参照してください。C++ の詳細については、C++ のマニュアルを参照してください。
この章では、Visio が COM を介してオートメーションにオブジェクトを公開する方法を説明します。また、Visio 製品によって提供される基本的なサポート サービスについても説明します。これらのサービスは、Visio インスタンスを制御する C++ プログラムの開発の作業を支援します。続いて、Visio ライブラリ (VSL) を開発する方法について説明します。Visio ライブラリは、Visio のインスタンスが実行時にロードする特殊なダイナミック リンク ライブラリ (DLL) です。
既存のプログラムを再コンパイルして新しいサポート サービスを利用できるようにする方法、および C による Visio アプリケーションのプログラミングの詳細については Readme.txt を参照してください。このファイルは、Visio 製品を開発者用サポートを含めてインストールした場合に \DVS\Libraries\C-CPP にインストールされます。
この章の内容...
セクション 3 C++ プログラムでの Visio イベントの処理