五行推命学研究所
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東日本大震災

                                   旧「随想閑話」(2011年04月24日)


 この度、東日本大震災で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興と、皆さまのご健康を心からお祈り申し上げます。

 現在、日本は国難に対峙しています。だた、日本列島に居住してきたこの民族は、過去に何度も、何度も、このような大災害や国土が焦土と化するような事態を乗り越え、今日の日本の繁栄を築いてきました。そして、今の私たちがいるのです。大きな不幸というマイナス(陰)を、大きな未来の幸福というプラス(陽)に変えてゆく努力をして行きましょう。
 防災の在り方、電力の安全供給の問題、政権の在り方から、経済構造に至るまであらゆる課題が山積して、日本の民族と国家の構造的進化が要求されているようです。

 教室では、運命学と五行学的観点を中心に、様々な観点を織り交ぜて講義していますが、随想閑話では、掻い摘んで書いてみましょう。

<東日本大震災>
◇発生日時:2011年03月11日14:46

年:辛卯 七赤金星→金が絶神、丙が引従して沐浴敗神に。
月:辛卯 七赤金星→金が絶神、丙が引従して沐浴敗神に。
日:乙丑 八白土星→金墓の日。庚を引従。
時:癸未 二黒土星→水が入墓・墓庫の開く時刻。

 丁度、震災発生の4日前、3月7日のことです。ある方からの電話で、質問に答えていたとき、その方の関係者が東電の原発関係に勤務していらっしゃるとのことでしたので、今年・今月は被爆には注意ですね、と話していたばかりでした。
 丙の陽火は、原子炉をも意味しています。また、3月は辛が年月に同じ干支で重なって、おまけに九星の中宮まで天干に訳せば「辛」に相当する「七赤金星」が折り重なっている月います。このことは機械や施設の破損が懸念される様相です。辛卯は丙に引従して沐浴敗神になるために、そう判断したものです。
 更に、福島原発事故は震災当日より、翌日以降の報道で激震が走りました。震災の翌日・翌々日の干支は、「丙寅・丁卯」という火が強く燃える干支で、納音名は「炉中火」。正に原子炉を暗示するものでした。天干の丙・丁は元より、地支の寅は火局して火を含み、卯も太陽が昇る門であって、戌と合して火化するので、初代高木乗も「卯は火を含む」と講座で述べています。(※ちなみに、チェルノブイリ原発事故も丙寅年でした。)

 また、大きく被災した岩手・宮城・福島の首長も、流年又は大運が良くありません。比肩・敗財という財産灰燼の星が巡っていました。特に、福島の首長(日干/丙寅炉中火)においては、大運(高木・安田式)に「丙午」の帝旺羊刃が巡って、流年の荒れる財星を尅破する運中にあったことも、震災の被害と同時に、原発事故という未曾有の災害に対処しなければならない運命の巡りあわせとなっていました。

 命理擬人法で、平成を見ても、日干「戊辰」で地震に遭遇しやすい運となっている上に、荒れる「傷官沐浴」の年の「傷官沐浴」の月でした。東電の社長も、同様に日干「戊午」であって、とうとう「傷官沐浴」が重なる3月には原発事故対応の指揮を取っていものの、緊急入院、4月の財星の月に至って回復、現場復帰、現地への謝罪行脚をされています。

 更に言えば、事故を暗示する辛卯の3月を超え、4月・5月は壬辰・癸巳となります。「辰」は水墓で、それが壬の下に付く「魁ごう」月となっています。これは、水が墓に入ることもあり、海洋汚染への懸念が現実化する恐れのある月回りとなります。
 実際、4月5日が節入り日ですが、その前日4日午後7時過ぎ、東京電力は原発内にある比較的汚染度の低いとされる水を海に放出し始めています。汚染された水を意図的に放出するのはこれが初めてでした。

 大きな試練は、私たちが顔を上げて、智恵と努力で前進すれば必ずや民族と社会の進化につながると確信しています。