五行図による安田式四柱推命学(五行推命)に関する情報サイト
「傷官十干記」とは日干ごとの傷官の働きを、初代・高木乗が官星との関係を中心として、
その軽重や吉凶の如何を公式化したものです。下表に「傷官十式」として示してあります。漢籍中では『淵海子平』の「傷官
詩訣」中に、その記述が見られます。
この「傷官十干記」の原則は、五行別の性情による傷官自体の性質や、日干の五行、傷官から尅されるところの官星の五行
等の性質を明らめ、更にその傷官と官星の尅し方、五行の太過・不及・有無・バランス等によって判断されるものです。ここ
で重要なことは、「尅」=「凶」ではなく、「尅用の妙」と言って、「尅」することで却って傷官が絶妙の働きをする場合が
あるということです。天才と言われる人達の中には、この傷官が「尅用の妙」の作用をしていることが多いものです。
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│日干│傷官│ 傷官十式 │
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│甲乙│丁丙│の傷官は官の旺ずるを要す。│
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│丙丁│己戊│の傷官は傷し尽すを要す。 │
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│戊己│辛庚│の傷官は官を去って吉。 │
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│庚辛│癸壬│の傷官は官を見るを喜ぶ。 │
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│壬癸│乙甲│の傷官は財官に吉。 │
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★特に、日干が土(戊・己)で金の傷官が一番暴れる傷官ですから心に留めておくとよいでしょう。実際鑑定でもこの傷官を
持つ人、又行運でこの傷官が出て事故・事件となっているケースが多くあります。
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