五行推命学研究所
五行図による安田式四柱推命学(五行推命)に関する情報サイト


病は気から(第5回)

                                 旧コラム(2003/04/17)
 
 “病は気から”という言葉はよく耳にするフレーズです。一般的には”病気は気持ちの持ち様”という意味で使われていますが、このフレーズを四柱推命的に解釈すれば、「病気は五気五行の偏向によって起こる」と見ることが出来ます。即ち、五行の太過・不及・相尅等によって病気に罹ると見ることが出来きます。

 今年の干支は「癸未」ですから、水と土の相尅、或は水と火の相尅となり、勿論具体的には命式にもよりますが、概して肺疾患・肺炎・循環器系・心臓疾患に注意が必要ですし、現在中国を中心として世界的に猛威を振るっている重症急性呼吸器症候群(SARS)も、「癸未」の暗示する事象に入れることが出来るかも知れません。ここで、従来の五行の配当からすれば「肺」は金に当りますが、実際の鑑定で調べて見ると、水と火の尅し合いで肺がやられているケースが多く見られます。

 漢方では”春先は肝臓に負担がかかりやすい”とされています。それは、丁度、春に雪解け水が流れ出すように、人体的にも冬に溜まっていた毒素が、春になって流れ出すからだとされています。又春は花見や宴会でお酒を飲む機会も多いからでしょうか? 五行的にも春は木気ですし、木の芽時になると、精神がおかしくなる人が出やすいと言われているのも、肝臓の影響かも知れません。有害物質の解毒や排泄により体を守る肝臓に負担がかかる時ですから、感染症にも注意が必要です。

 現代において死因の第一に挙げられている「癌」ですが、四柱推命的には癌患者の命式を調べてみると、五行図に「木」と「土」が固まっていることが多いので、そのような命式の方は日頃の食生活に注意が必要です。またストレスを溜めないような精神生活を心掛けるようにすることが大切でしょう。

 昔から中国では「医食同源」と言われていまが、私達が日常口にしている野菜や果物等の「植物性食品」に、癌予防効果のある成分が含まれていることが、近年明らかにされてきました。特に米国の国立癌研究所で「デザイナーフーズ・プログラム」というプロジェクトが1990年に開始されたのですが、このプログラムは「植物性食品」に含まれる癌予防効果のある成分を研究し、癌の予防に効果がある「デザイナーフーズ」の開発を意図したプログラムです。「デザイナーフーズ・プログラム」では、癌予防効果のある40種類の「植物性食品」をその効果をランキングして、ピラミッド形の図式にした「デザイナーフーズリスト」を発表しています。(下図参照)皆様も、健康維持の為の参考として下さい。中でも大豆食品(納豆・豆腐・豆乳等)はお薦めです。特に納豆は匂いがあるので好き嫌いはあるかも知れませんが、奇跡の発酵食品と呼ばれ、かのヒットラーも研究したと言われています。納豆を初めとする大豆食品には癌予防効果以外にも、いろいろと良い健康効果があります。

 四柱推命では予め先天的(四柱本体)な病気の体質を知り、又後天的(大運・流年)な五行の偏向具合を知ることによって、病気を未然にして予防するという利用方法が可能です。また、発病しやすい時期、手術をするのに良い時期、逆に手術を受ける場合に気を付けなければならない時期、検査を受けるのに良い時・悪い時等を知ることが出来ます。

デザイナーフーズリスト


大豆と納豆の健康効果

■「大豆」の4大成分
 @イソフラボン 女性ホルモンがバランスが乱れによる「更年期障害」や「骨粗しょう症」「乳癌」「子宮癌」などの症状を緩和・予防する効果がある。
 Aタンパク質 大豆のタンパク質には人間に必要なアミノ酸20種 類が全て含まれている。
 Bレシチン 悪玉コレステロールを現象させる。又脳の情報伝 達物質であるアセチルコリンの原料となるので、記 憶力や集中力を高める効果が期待されている。
 Cサポニン 肪の蓄積を防ぎ、老化のもとになる脂肪酸の酸化 を防止する。又血中コレステロールを低下させ、活 性酸素の作用を抑えると言われている。


■「納豆」の2大成分
 @ナットーキナーゼ 粘々の中にある酵素。心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす原因となる血栓を溶かす作用がある。その効果は血栓治療薬よりも強力。
 AビタミンK2 骨の形成を促進し、カルシウムの流出を抑えるので、骨を丈夫にする効果がある。