質問に答えて(1)「天徳貴人」

                                            旧コラム(2003/09/26)
●一般読者から「天徳貴人」について下のような質問がありました。

:「安田靖先生は”天徳星は65歳以降、よく作用しない”との説を、実践鑑定の立場から取っていると、人伝に聞いたことがありますが、それは本当でしょうか?又その理由が分かれば教えて下さい。私はもう直ぐ60代です。65歳以降でも使える吉星はあるのでしょうか?」

:私も質問された「65歳以降無効説」は寡聞にして、初めて聞く内容でしたので、早速、安田先生に直接質問して見ましたところ、安田先生曰く「私はそんなことを、教室でも一度も言っていない。誰がそんなことを言っているのか?」と憤慨した様子で言っておられました。「65歳以降無効説」は誰かの勘違いか、誤解に基づくもの、又は他流派の先生の説と混同しているのではないかと推察致します。従って、65歳以降でも是非「天徳星」を、より良い生活と人生の為にご活用下さい。

 的中率が高い分、他の占術に比べ曖昧さがなく、救いや開運的要素が少ないとも言われる四柱推命ですが、そんな中にあって「天徳星」は色々と使い道がある吉神です。時や方位に利用することが出来ますし、様々な使用方法があり、且つ使って効果のあるものです。ちなみに、天徳貴人と天徳合を総称して「天徳星」と呼んでいますし、習慣的に天徳貴人と天徳合を合わせて”天徳貴人”と呼ぶこともあります。自己暗示的な開運法もいいですが、命式の喜忌と連動た上で”天徳星”を上手く利用する方が効果的でしょう。

 嘗て大垣の「日本推命学会」会長の朝田啓郷も、「初代・高木乗の功績は”天徳貴人を発掘したことである”と評価していました。従来、四柱推命では最大の吉神を「天乙貴人」であるとしていましたが、初代・高木乗はこれを翻して、「天徳貴人」を以って最大の天佑星であるとしました。命式中にある天徳星ばかりではなく、行運や方位に積極的にこれを使って効果を挙げることが出来ます。(※逆に使ってはいけない場合もありますが…)


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