五行推命学研究所
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「美浜原発事故」とその一日

                              旧コラム(2004/08/17)

  先日、8月9日は大変な一日でした。私はこの日、横浜への出張を控えて、前日からCDを製作していたのです が、夜中の午前零時半頃、同居している義母が急に激痛を訴えて、救急車で運ばれたのです。結局明け方まで、眠ることが 出来ず、眠気眼で新幹線に乗ったのです。義母は検査の結果、唾液が出る管に石が出来ていて、これが激痛の原因でした。 命には別状がなかったので、一安心しました。

 この日は、申年・申月・申日という「申」が三つ重なる日でした。 前回も「申」の意味するところを説明しましたが、「伝送」は通路・ものを伝える部分を意味し、人体では管の部分を意味 しています。勿論命式如何にもよるのですが、義母の場合「申」が管ともなり、石ともなって病症化したものでした。新幹 線の中で、私は「申申申」と言えば、36年前に岐阜県で起こった「飛騨川バス転落事故」が起こったのも、丁度「申年・ 申月・申日」だったなと、うつらうつらしながら思い起こし、今日は事故が無ければ良いがと案じていたものでした。

 この日、横浜での教室が終わり、ホテルに到着した私は、一服しつつテレビをつけました。すると、美浜原発での蒸気噴 出事故で、4人が死亡という痛ましい事故の報道が流れていたのです。事故は、復水器から蒸気発生器に行く炭素鋼製の復 水管(直径約56センチ、肉厚約1センチ)が破裂し、高温の蒸気が噴出、作業員が火傷をし、4人死亡、2人が重体だと のことでした。

 この事故が起こったのは、午後3時28分頃のことでしたので、所謂「申刻」での出来事でした。 即ち「申年・申月・申日・申刻」という「申」が四重に重なる日時に事故が起こったのです。この場合、「申(金)」が、 蒸気を伝送する金属製の「管」を意味していたのです。勿論、「申」が四つ重なったからと言って、必ずしも事故や事件が 起こるという訳ではありません。その時の、原発の責任者や原発自体の命式の如何、作業員の命理の如何によることと思い ます。即ち、「申」が凶作用を及ぼす命理が、集合的に作用した結果の事故であろうと考えられるのです。

 例えば、一例として「申」は「寅」や「巳」と出会うと、「寅巳申」の「刑」となります。命式中や命式と大運に 「寅」や「巳」が既に出ている人が、流年に「申」が巡って、しかも、申(金)が命式にとって凶意を持つ忌む星となって いる場合には、刑傷的凶事を呼び込みやすいものです。

 今年起こった出来事の中では、先頃球団の不祥事から辞任した、渡辺恒雄オーナーなども、命式中に「寅巳」があり、今 年「申」が出て、「寅巳申」の恃勢刑を構成し、且つ「申」自体が沐浴(敗神)する傷官となって、大運の傷官と共に連携 して官位(官星)を尅破する運となっていました。「長崎小学6年同級生殺害事件」の被害者である御手洗怜美さんなども、 このケースに類する形です。

 中には「申」が吉神としての働きをする人もありますので、よくその命式の如何を審査する必要がありますが、時として 「申」が“白虎(伝送)”として暴れ、時には“金神”として吉気を現す年なのです。