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●生徒の楽譜は メモ帳じゃナイ!ってば
時々、他教室より転入された生徒が使っていた楽譜を見ると、いろいろなことが書いてあることがあります。
「ここは、f(フォルテ)で..」とか「左手をたくさん練習する..」ぐらいは仕方ないかも知れませんが、(そういう場合でも、後で消せるように鉛筆で薄く書くべきです。)
「クリスマス会に持ってくるもの=プレゼント、しきもの...」「来週のレッスンは◯月◯日に変更します。」「お月謝を忘れない。」「お母さんへ:お中元をどうもありがとうございました。」
なんて・・しかも、赤鉛筆で書いてあることもあります。
何度注意してもなかなか上達しなかったとみえて、次第に字が大きく、筆圧がすごくなり、
裏のページにまで跡が残っていることもあります。(先生の性格が見えるような気がします。)
お姉さん、お兄さんのお譲りの楽譜を使用する時などは、それらの書き込みが邪魔になり、
消しゴムで消すのが一苦労。
これは、昔の自分に対しての反省を込めてのことでもありますが・・
私どもも、音楽大学出身のハシクレですが、音大で難しい音楽理論を学んだことを・・
「誰かに話したい、伝えたい、自慢したい。」という心理がどうしてもはたらきやすく、その対象として、生徒の楽譜に向けられます。権威のある出版社の楽譜に・・
「このフレーズは変だから、こう直します。」「この作曲家の時代背景はこうだから、それを意識して・・」というように、生徒の目の前で何やかや書き込むのです。
「先生ってスゴイんだ。」と、私も学生時代よく思ったものでした。
そういう楽譜を今広げてみると、懐かしさよりも腹立たしさを覚えることがあります。
「宝物の楽譜に、こんなことを書かなくたって・・」
これをお読みになられている音大教授、レスナーの皆さん!
生徒がお金を出して買った楽譜です。メモ帳代わりに使ったり、自分の博学なことをひけらかすようなことは書かないでください。どうしてもという時は、別紙に書いてください。
先生に何か書かれると、レッスンしてもらったような気持になるアナタ!
今日から、そういう考えは改めましょう。先生の話をよく聞いて、書かれなくてもいいように、その場で理解できるように努力しましょう。
「きれいな楽譜をいつまでも大切に。」
(追伸:自分の楽譜に自分で書き込むことには、私はいっさい関知しませんケド (^_^;)(2000.7)
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