■■
●ピアノをやっていて良かった . . と実感する時. .

. . それは、誰かに「何か1曲弾いて聞かせて!」と頼まれ、すぐに自分のレパートリーの中からパラパラと演奏ができた時、しかも完全に暗譜(楽譜無し)だった時などは、もう上得意のことでしょう。また、学校で合唱等の伴奏を引き受け、上手に演奏ができ、みんなのせん望の的になったり、これは本人だけでなくご父兄の方々もさぞ喜ばれるに違いありません。
 しかし、当教室を巣立って行った人たちが口を揃えて言うことは「コード奏法をやっていて良かった。」
 世の中に出て、一番身近にある歌謡曲や童謡を練習無しで、すぐに伴奏が付けられた時、そう感じるそうです。レッスンで使用するテキストで私どもが最も推薦するのは「NHKみんなのうた」です。コードネームの程度は初級から上級まで幅広く多彩で、とても良いテキストです。
10数曲も載っていてこの値段の楽譜はそう手に入らないでしょう。
(1988.7) 
  
♪∴∵¨.................... もどる


■■
●ああ よかった!を続けて

レッスンで、「ああよかった」の言葉をとても大切に考えて欲しいのです。
ふつう、ピアノの宿題は、お家で一人で楽譜を読み、
練習をしてレッスンに持って来るわけですが、

それを先生に「はい、よく読めました。それで良いのです。」と言われ、
思わずガッツポーズをしたくなることって、皆さん無いですか。
そうなんです、ピアノのおけいこに限らず、学校の勉強でも、努力したことが認められ、
「ああ、よかった。」と胸をなでおろし、また次のステップに挑戦しようという気持ちに
なることはとても大切なのです。
私どもも、生徒にいつも「ああよかった。(来てよかった。)」と
思われるように努力をしているのですが、例え、何度もつっかかりながら弾いても、
深く理解して弾いていると認められる時は、マルをあげ、先に進ませることが結構あります。
スラスラ弾くには、何度も弾く(弾き込む)のが最良で、
レッスンに来なくても一人でできることですが、
ああよかったと言うためにも、休まずに来てね。(2008.2) 
   
♪∴∵¨.................... もどる


■■
●学校での合唱伴奏について

 むかし、明子先生がまだ子供だったころ、彼女のピアノの先生は、
学校でピアノ伴奏を引き受けることを固く禁止しました。
なぜなら、普段のレッスンの進度が遅れるから。
音大に進むためには、そういう回り道は絶対にいけないと。。
 でも、いがらしピアノ音楽教室の生徒には、
こういう非情なことは言っていません。
楽譜を見て、自分の譜読みの力でやれると思ったら、どうぞご自由に。
ということにしています。でも、もし難しいと感じたら、
早めに断ってください。
なんなら、「ピアノの先生に引き受けてはいけません。
と言われています。」と
断っても良いです。
断るのは勇気がいることですが、簡単に引き受けたところが、
難し過ぎて身動きが取れなくなり、
学校に行くのが嫌になってしまったケースを過去に何度も見て来ました。
 私どもとしても、ご父兄と同様に、
生徒が学校で活躍してくれることは嬉しいです。
当教室のカリキュラムに自由選曲コーナーというのがありますので、
学校で渡されたそういう合唱の楽譜もレッスンして差し上げますので、
どうぞお持ちください。譜読みのチェックぐらいならお手伝いいたします。
でも、ここをああして、こうしてなどの(曲想)指導は原則としていたしません。
それは、学校の先生からご指導を受けてくださいね。
(2016.08 更新)
  
♪∴∵¨...................................... もどる


■■
●笑顔はフェードアウトで

 あるテレビ番組を観ていましたら、ある映画監督が出ていました。
また例の表情が見られると思っていましたら、案の定です。・・それは、丸ぶちのメガネの奥でよく目を細めて笑うことですが、大きな特徴は、その後すぐに真顔に戻ることです。
その早さといったら驚くばかり。(このモノマネ、私は得意です。)
 押し売りや嫌な客などの場合は、帰ったらすぐに塩をまきたくなることもあるでしょうが、
楽しい語らいの後、その人を見送る時の笑顔は、少し尾を引くくらいが良いものです。
まるでフェードアウト(ゆっくりと音が消えるようなことの意味)のように。
 ところで、生徒を見送る時のことで、以前こういうことがありました。
笑顔で別れて、ほんの数秒してから急に、またその生徒はドアをパッと開けたのでした。
「どうしたの、忘れもの?」
「ウウン、先生がどんな顔をしているのかと思って・・うるさい◯◯、
やっと帰った〜・・なんて言ってないかと・・」
・・自分がどう思われているか気になるため、そういう行為に出たのでしょう。
♪∴∵¨..........................................
 お店で、無理を言って値切った時や、店員さんにいろいろ服を出させて、さんざん試着したのにもかかわらず、どれも気に入らず、結局買わないで帰らざるを得ない時のように・・
大人の場合でしたら、やりたくてもできないでしょうネ。
帰った後、どんな顔されているか、もう一度そ〜っと戻って店員さんの顔を見るなんて。
♪∴∵¨..........................................
ウソだと思ったら、さよならしたら、すぐにドアを開けてもいいですよ。
まだ笑顔でいると思います・・きっと。フェードアウトで。(^J^) 
(きらら416_1996.2.12)

 ♪∴∵¨...................................... もどる


■■
●ボリューム「0(ゼロ)」作戦

これは、ある信頼のおける情報筋から入ったことですので実話です。
♪∴∵¨..........................................
 幼稚園、学校、あるいはグループレッスンでの電子楽器による合奏の時、そのメンバーの中に一人でも合奏のバランスを乱す生徒がいたとします。いくら練習をしても、どうしても他のメンバーとうまく合わないとしたら、指導の先生はどうするでしょうか。
これはもちろん、ごく一部の方がやっている究極の決断!・・それは・・
「ボリューム0作戦」
そうです、その子に知られないようにそっと、ボリュームを「ゼロ」にしてしまうことです。
それとは知らない本人、何も音が出ていないとも知らず、仲間の出した音を自分のだと思い込み、ひたすら無音の演奏をする。
そしてその子の親、うまくなったと感動の拍手。指導の先生にも感謝の気持でいっぱい。
何食わぬ顔をし、満面の笑みでおじぎをする先生・・
♪∴∵¨..........................................
 「クソ〜」・・私はこういうことが行われている事実を知った時、悔しさと腹立たしさで涙が出ました。
「そういう先生は、『おんぶずまんじゅしゃげ』が成敗(せいばい)つかまつりそうろう!」
♪∴∵¨..........................................
 当教室のコンサートでは、みんなで合奏をすることはありませんから、前述のような究極の決断を迫られることはありませんが・・

こういう悲しいことを「絶対にしてはならない!」と、日々自分自身に言い聞かせています。

♪∴∵¨...................................... もどる